過去に引きずられ生きる人達
【映画 エリカ&パトリック事件簿 踊る骸~感想】
彼女が母の過去を追いはじめた時、
止まっていた「彼ら」の時間が動き出し、
「あの時」の過去が彼らを追い詰めていく。。。
あ”あ”…なんてこった。
でも、「裏切り」に次ぐ「裏切り」の末に手に入れた「嘘の栄光」と、それに向けられていた賞賛が沫のように消えていく…のは見事。
エリカの母から「光」や「本来の明るさ」を奪ったものの正体が見えた時、
エリカは母との「冷たい関係」を許せたのだろうか。。。
エリカの母の時間は「あの時」で止まったままだったのかな。
優しそうなエリカの父が可哀そうでならぬ(;;)
妻と娘の間を必死に取り持とうと努めたであろう長い時間の苦労が実らなかったことが悲し過ぎる。あの事故だって彼女がエリカからの電話をあんなに避けたりしなければ…
今ある幸せを大事に「今日を生きる」
これだけで、だいぶ悪縁と縁を斬れるものですよね。
過去を追ってはいけない。
過去に憑りつかれてはいけない。
過去をほじくっても未来への希望はそこにない。
でも「過去に犯し隠された罪」は必ず追いかけてきて、利子をつけてその罪の代償を取り立てさっていくものなんですね。