粟国(あはくに)…淡嶋、淡道嶋に通じる「あは」の音を持つところが気になります。
古代日本の叡智を「知る⇒得る」ために、ひとり活動中の私です。
「古事記の解読」を低速ながら必死にやっております。
日本人なら「古事記の解読」やっておくべき、とマジでオススメします。
では、さっそく「伊豫の二名嶋=現:四国」、”身一つにして面四つ”という非常に気になる形態の嶋の第三の面(おもて)の名を見てゆきましょう。
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ますは第一の名「粟国」から、
これは「別天神の力」を象徴する形として「零雷穂凝(ぬちほこ)」に続き「粟」が登場したものだと思われます。
加えて「アハ→アワ=根源界カムと現象界アマをつなぐ 潜象の力」の意味もあるとしますと…
神の造化の力は「穀物の実り=無数の黄金色の小型粒子状」で現れるという示しではないでしょうか。
粟国は「神の造化の力が具現化される国(法則性による秩序ある場)」を示す名ではないかと思うのです。
次に第二の名「おほげつひめ」の方を見てゆきます。
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比売=比(同じ・同)+売(エネルギー⇔物の変換・循環)なので
「大冝都」=「売」だよ~ってことで、「エネルギー⇔生命・現象化」における法則の1つが「オホゲツ」で示されているんじゃないか、と。
大アマ(大宇宙)の内部に小アマ(小宇宙~個々の生命・現象)が生成されていくことを示しており、それは1つのアマ(生命体)の中で 更なるアマが繁栄力・適応力をもって生成・成長していくことの示し、かと。
んで「げ」の字なのですが「宜」とする表記もあって、その意味というか字の成り立ちは”家の中で肉などの御供え物を供えている様子を表したもの”なんです。
「冝」の字の場合は、”お守りの器が入れられた土塀の囲み”みたいな感じっす。
更に興味深いことに「オホゲツヒメ」の名は、この後の「神生み」でも登場するのです。嶋ー国ではなく「女神」として。
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たぶん、「カム→(アワ・アハ)→アマ」という流れのカムとアマを繋ぐ「アワ・アハ」の潜象力というのは、穀物(食物)=黄金の実り(実にして種)と深い関わりがあるのでしょうね。
(つづく)