うわぁ…その才能を正しく使えば、正当に成功したのでは?
とBBAが妙な関心を寄せてしまった「高級ワイン界ぶっ壊し男」の話
さぁ、本日も世界の半面「暗黒側」をお散歩しましょう。
この歪みまくった現代を生きる為に、
邪悪な知能犯たちの手口を知っておくのも大事!
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「邪悪な天才知能犯たち」第2話
高級ワインコレクターの方は特に一度観ておくといいと思うよ☆
- 上流社会の人々を騙す秘訣を心得た男Mr.ルディ
- 天才的な舌を持つ男の高級ワイン偽造の手口
- ルディは計画通りワイン界のスターとなる
- 次元が違う細部までの偽造・偽装工作
- 偽高級ワインで儲けるため大胆な行動に出る
- 天才ワイン詐欺師の終わり
- 天才が造った偽造ワインは今も市場に流通している
- 安うまワイン好きのBBAほくそ笑む
上流社会の人々を騙す秘訣を心得た男Mr.ルディ
高級ワイン界を震撼させた男がいる。
高級スーツに身を包み、
高級外車に乗り、
高級ワインを大量にひっさげて
24歳のルディが2000年代初頭にロスに参上!
上流社会の人々を騙す秘訣は
”望むモノを与えることだ”
このことを熟知したルディの華麗なる手口とは!?
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まずは見た目、印象を限りなく「裕福」に装い
贔屓の人気レストランで豪華なパーティーを開く
ルディは自分が主催するパーティーに
必ず大量の希少フランス高級ワインを持参した。
誰もが知るフランスの有名産地の希少ワインを
毎晩ディナーで豪快にふるまうのだ。
こうして一晩で何十万ドル分ものワインをパーティーでふるまった結果
ルディの評判はグングンあがり、すっかりニュースター的存在になった。
こうしてルディは高級ワインをふるまうことで
上級社会の輪にサクッと入り込むことに成功する。
めっちゃ単純やないか~(BBA心の声)
結局世の中は「羽振りのいい奴」に人が群がるわけですな
φ(..)メモメモ(パパ活界のパパ理論?)
天才的な舌を持つ男の高級ワイン偽造の手口
ルディは会場レストラン側(ソムリエ)に奇妙な指示を出す。
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”パーティーで空になったワインボトルをとっておくように”
”必ずコルク栓をして保管しておくように”と
ルディは天才的な舌を持つ男だった。
誰の感じない味や香りが彼にはわかるのだ。
彼は高級ワインの空瓶と、鋭い味覚臭覚を使い
並みのワインを高級ワインに替えることに成功する。
ルディは計画通りワイン界のスターとなる
2005年、ルディはロスのワイン界のスターになっていた。
超一流高級フランス産ワインを豪快に振る舞い続け
”気前がいい”と評判になり、ルディとの食事は「栄誉」となった。
彼は「気前が良い」と有名になっただけではなく、
狙い通り”非常に影響力のある限られた裕福な人々の輪”に入りこむことに成功した。
彼はこうしてワインを使い
たった数年で地位と名声を手にいれ
ワイン界で大きな「影響力」をも得たのだ。
まずは有名になって信用と大きな影響力を手に入れることが重要なのだ。
大きく稼ぐなら富裕層の輪に入ることも必須。
次元が違う細部までの偽造・偽装工作
パーティーで有名になると同時に
●ワインの偽造
ルディは郊外の臨時研究室で何か月も実験を重ね
完璧な高級偽造ワインのレシピを完成させた。
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ルディの手口は、彼の鋭い味覚を使い
安物ワインと高級ワインを混ぜ
味や香りを足し完璧に本物と同じ味を再現
本物の高級ワインも少し入っているってのがミソかもしれないっすね。
100%嘘じゃないからこそ、人間の勘をも欺けたのかなぁ…
彼以外にも味覚の鋭い人っているはずだもの(^^;)
●ラベルの偽造
ラベルはインドネシアで印刷
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その後、オーブンで焼いて古さを再現
スラリーで茶色くし酸化を偽装
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ここがポイント!
そして、実際にそのワインが入っていたボトルにラベルを貼ったのです。
●高度なコルク偽造
ルディが他のワイン偽造者と大きく違う点が
「コルク作成の能力」だという…
高級ワインに使われるスタンプを細部まで観察し
何百というスタンプを作成
こうして彼は偽物だらけのセラーをつくり
ワインを売りはじめたのだ!
偽高級ワインで儲けるため大胆な行動に出る
(偽物の)高級ワインセラーを構えたルディは
自分のワインの需要を生む為&儲けるために大胆な策にでる。
”競売でフランスワインを買い占める”
希少な高級ワインを次々に箱買いしていく。
市場に希少な高級ワインが出回るのを元で防ぎ
値段を釣り上げることに成功…
彼はこの為に月に100万ドルつぎ込んだという(^^;)
セコイことしなくても受分金もっとるやんけ~と思ったんですが
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2006年 ニューヨークの有名レストランで
ルディはフランス希少ワインを3,600万ドルで競売にかける。
結果…1000万ドルの差をつけ新高根で落札されたという
大嘘つき+買占め転売ヤーやんけ!!
(動かす金額はすごいが、やっていることはセコイ)
天才ワイン詐欺師の終わり
天才ワイン詐欺師にも終りの時が迫る
2008年のニューヨークの競売で彼は致命的なミスを犯してしまう。
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ルディはブルゴーニュ産ワイン38本を出品
「1945~71年につくられた ドメーヌ・ポソンのワイン」
と彼は言ったのだが…
この競売に出されたポソンは1982年まで製造されていないものだったのです。
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この一件から、彼のワイン偽造詐欺が世間にバレる。
ルディはこのミスで破産…
2012年5月
ルディは10年の刑を言い渡される(軽すぎ!?)
天才が造った偽造ワインは今も市場に流通している
本当に恐ろしいのは
「今現在もルディが造った偽高級ワインが市場に流通している」こと。
競売からその後、売り手と買い手の間を転々と流れ
市場に紛れ込んでいるのだ(怖い)
どれほどのルディ偽ワインが今も市場に出回っているかというと
5億5000万ドル分!
でも、まぁ…天才の舌で味は再現されてるらしいよ…経年劣化でそうなるか知らんけど
安うまワイン好きのBBAほくそ笑む
いや、別にワイン好きに勝ちも負けもない。
(最初に意思表明ちゃんとしておくわ)
ただ「誰かがつけた価値」に惑わされずに
自分が飲んで美味しいワインを楽しめばいいのさ~
もちろんワインが好きで、ワイン造りが自然との戦いであるが故に
その1本に込められた苦労がわかるからこそっていう高級ワイン好きもいるでしょう。
それはそれで尊敬している。きっと作り手も嬉しいはず。
私が思うに、晩酌で楽しむなら
マジで安くて美味しいワインたくさんあるよ~
500円台から美味しいからね~
たぶん、日常愛される「テーブルワイン」を大事に想い
作ってくださってるワインの作り手の方々も多いよ~
でも、実は転売ヤーが話題になった頃
ウィスキーとか瓶だけ本物で中身がウーロン茶とか麦茶の偽物
がネットで売られてそうだなぁと思ったんだよね。
きちんと中身を嘘だけど本物に寄せているマディはある意味凄い!と思った。
詐欺師はまず嘘と本当と大勢の人に思い込ませる
影響力ある立ち場を手にするから、マジで注意して!
派手な振る舞いで、口が上手い、ぽっと出の人物に要注意よ。
でもなぁ、マディ氏はあの味覚とそもそも金持ってたようだから
もっと正当な方法で成功したんじゃないかなぁ。(凡人の感想でした)
In Vino Duplicitas: The Rise and Fall of a Wine Forger Extraordinaire (English Edition)
- 作者:Hellman, Peter
- 発売日: 2017/07/31
- メディア: Kindle版