今まで、アクション女優=カッコいい身体能力高い系女優というイメージだったのに…
【映画ジャンヌ・ダルク~感想】
あなたは今、何を見て、どんな世界を「現実」だと思い生きているだろうか?
そう問いかけてくる映画です。
深い感想よりも一番先に湧きあがってきた想いは
『ミラ・ジョヴォヴィッチってこんなに美形だったんか―!!』という驚き。
アップになった時の造形美が、まさに神に愛された少女感あふれてたぜ~
一番グッときた台詞は
王位を狙う太子の取巻き達が放った政治の核心を突くこの言葉
『大衆が信じるものこそ、現実』
つまり、ジャンヌが本当に神の声を聞く「聖少女」か否かはどうでもいいのです。
大衆が彼女の神聖を信じ、彼女の言葉で動くのなから
ジャンヌを「聖なる少女」として利用するまでってこと。
大衆が信じるもの=社会・世界の現実 となるように
個人が信じるもの=その人にとっての現実になるってことさ~
つまり「信じる」ってことは、自らの現実に直結すつから気ぃつけや~って話や~
これはジャンヌ自身にも問いかけられる。
『お前が信じていた者は誰なのか?』と。
ジャンヌが聴いていた声の主らしき者の姿が
愛に満ちた神というよりは 禍々しい印象あったので
そもそも信じやすい少女の心に低級霊が話しかけてきたんじゃないか…と怪しみながら観てましたが、どうやらすべて彼女の心が創りだしたものっぽいなぁ。
誰でも「特別な存在になりたい」もんだし
そこに「大きな敵への復讐心」が加わり
多感な年齢の時に「神の声が聞こえる」と思い込んじゃったら…そうもなるわなぁ、と。
神のために生きるよりも「自分の為に生きるだけ」でいいんじゃない、だって人間だもの。神は偉大な力もってるんだから、小さき私がわざわざ手を貸すこともないさ~
ジャンヌは小さなことでも懺悔し「神の赦し」を乞うていたけども
「神はまっすぐ生きる私を赦して下さっている」精神で生きれたらよかったのにね。
本物のジャンヌはどう思って生きてたんですかね。
ちょっと、気になった。