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【独女映画部】「アノマリサ」実写に見える人形アニメ~ヤったらさめる男心

 

お題「最近見た映画」

アノマリサ (字幕版)

このビジュアル見た時、実写映画かと思った。

これ人形なんですよ!! ストップモーションアニメもここまでキテいたとは・・

嬉しい驚きです。 内容は完全に大人向けです。

「この世界は既に壊れてる!」…ではこの作品の世界にまいりましょう。

 

 

駒撮りアニメーション好きなんですけど

ここまでリアルな作品は観たことない!

 

アノマリサ (字幕版)

アノマリサ (字幕版)

 

パッと見もう人間の役者さんでしょ!

手とかリアルに再現するの難しいのに、この出来ばえ。

 

まったく予備知識なしに観たので

最後の方に「そういうことか!」とやっとこの世界が理解できた。

ものすごく独特な世界を描いていると見せかけて

ある意味で皮肉なほどリアルに現実を描いています。

 

「マルコビッチの穴」の監督の2015年の作品

 

 

監督もわざと多様な解釈ができるように創ったと話しているようだので

わたしなりの勝手な解釈とツッコミを交えて映画部日記を書いていきます。

 

 

「アノマリサ」あらすじ

主人公から見えている世界を一緒に体験することになります。

でも、「ほぼ」です。時々描かれている世界全体がバグるので。

 

主人公はこの白髪のおじさん

アノマリサ (字幕版)

「客のためは自分のため」というビジネス本の著者であり

全世界を講演で飛び回るいわゆる成功者。

顧客係・接客係り・カスタマーセンターの電話手など

お客様と直接接するお仕事をしている人達のバイブル的本を多数出版。

今回も本の出版記念講演のためにこの街にやってきました。

 

 

そんな彼はいつもどこか鬱々とした「晴れない」表情なのです。

映画を見てすぐに大きな違和感に気が付くんですが

彼以外の登場人物が通りすがりのエキストラ的な役まで含め

全員同じ顔で同じ声なのです!

 

男も女も子供もみ~んな同じ男性の声なの。

髪型や服装は違うのですが「顔」つまり顔面は全員同じ!

さらにその顔は「自動車の衝突実験の人形」そっくり(印象として)

 

主人公のマイケル・ストーンは人間の俳優じゃない?と思うくらいリアルなのに

他の人たちはどこかマネキンとかアンドロイドのような顔。

 

妻も子供もいて

仕事も成功していて

一流ホテルに泊まり

世界中を講演で周り

でも彼から見える世界は自分以外みな同じで

その人たちに彼は興味を持てないのです。

 

人の話し声も

乗ったタクシー話しかけてくる運転手の声も

全部彼にとっては雑音であり近いほど「うっとしい」のです。

 

妻や息子でさえ。

 

自分がひどい振り方をした昔の恋人に電話をかけ

宿泊しているホテルに呼び出し一緒に飲むが・・

やっぱり彼女の顔も声も「他」と同じ。

更に彼女を怒らせてしまい、マイケルはより心が沈む。

 

心が沈み、心が壊れそうになった時

彼の耳に「他」とは違う女性の声が聞こえる。

マイケルは慌ててホテルのフロアを走り声の聞こえる部屋を

片っ端からノックします。

 

そして見つけた唯一「他」と違う声と顔の女性「リサ」と出会い

彼女の声と「他」とは違う顔と「他と違う存在をやっと見つけた!」という

感動でマイケルは彼女を積極的に誘います。

 

ホテルのバーにのみに誘い、

楽しく飲んだあとは部屋に誘います。

 

右目の横にやけどのような傷があり

いつも髪で隠し、人と話しても傷への目線を気にするリサ。

金髪美人のエミリーといつも一緒にいますが

男性はみんなエミリーを誘うので今回の彼の誘いに戸惑っている。

 

エミリーとマイケルは熱い一夜を過ごすのです。

マイケルは「この世で唯一の人」を手離さまいと

妻とは別れリサとの結婚を決意。

 

朝食のルームサービスを一緒に食べならリサにプロポーズ。

戸惑うリサですがプロポーズを受け入れます。

 

ところがその直後から

マイケルはリサのスクランブルエッグの食べ方や

食べながら話す姿にイライラしはじめます。

そしてついリサを怒鳴ってしまいます。

 

慌てて謝り反省するリサですが

マイケルにはリサの声がだんだん「他」と同じ男の声に聞こえてきて

顔も・・・・

 

マイケルが絶望の中立ち寄ったおもちゃ屋

 

マイケルが昔の恋人ベラとの最悪な再会を果たした後に

向かったのは「おもちゃ屋」です。

 

酷い振り方をした自分を責め続けるベラの幻想が消えず

街をさまようようにたずねた店は

息子へのお土産を買うために入ったおもちゃ屋だったのですが・・

 

なんと、「大人のおもちゃ屋」だったのです。

ガッカリするマイケルですが

その店の棚に飾ってあった日本の芸者姿のからくり人形に目を奪われます。

半分壊れた人形ですが マイケルは「美しい・・」と心奪われます。

 

そしてマイケルはこの人形を買うのです。

この人形を買ってホテルに戻り

シャワーを浴びて浴室の鏡を見ると

自分の顔が動きだし顔面がとれそうになり慌てます。

「自分も他と同じになるのか?!そんなはずはない」

 

その時他の部屋から聞こえる女性の声を耳にするのです。

そしてリサと出会ったんです。

 

話題になった人形によるリアルなベッドシーン

この映画に出てくる人形はホントに

みんな細部までよく作りこまれていて

実写とかCGに見えます。

 

撮影中の動画や写真を見るまではCGだと思ってました。

ただ顔だけはパーツをはめ込んだように創られていて

切れ目があります(たぶん意図的にワザと、象徴的に)

 

特にマイケルとリサはより精巧に創られているので

マイケルの裸とかすごいです。

顔に切れ目があって人形感あるのに

体は継ぎ目も切れ目もなくホントにリアル!

 

そんな二人のセック〇シーンは

より生々しく人間らしいのです。

 

このシーンが生々しい分

その後の展開がより精神的な振動を大きくしています。

 

ヤったらさめる男心・ヤッたあと急に距離を縮める女心

 

朝になると一夜の夢が覚めてしまいます。

「やっと見つけた唯一の特別な存在」であったリサ。

 

熱い夜とプロポーズにより

リサは憧れ尊敬していたマイケルとの心の距離が一気に近くなったように思え

自信のなくはにかみやだった彼女とは別の彼女の姿を彼に見せます。

 

明るく、朝から元気でよくしゃべりよく食べる。

上品とは言えないリサの食事時の振る舞いや

昨晩の出会ったころの自分に自信がなく戸惑う彼女とは

何かが変わってしまったことに気がつき

気持ちが冷めていくマイケル。

 

そしてだんだんリサの声も顔も「他」と同じに・・・

 

元カノ・ベラの時も

突然ベラの前から姿を消したマイケル。

それが11年前、ベラは今も独身です。

そんなベラに11年ぶりに電話をかけホテルに呼び出すマイケル。。

 

う~ん、この男・・・自分勝手すぎじゃないのか!?

世の中にも「自分にとって特別な女性」にも

高い理想を持ちすぎるんじゃ・・・・

その理想への期待が高まりすぎて、ちょっとの理想外なことが許せないのか?

 

人形のような他者は嫌だか、人形のような女しか愛せない男

 

マイケルがどんな人生を歩んできたか?

までは描かれていないけど

「客のためは自分のため」という本を出すほど

この世界の表面上の処世術を身に着け

接客のプロを演じてきた。

 

全ての人に愛をもって接することができるのは、

誰も愛していないから。

 

でも彼はもうこの虚しく、壊れた世界に疲れ切っていた。

妻には「夫」であることを期待され

息子には「父」であることを期待され

周囲からも「成功者」マイケル・ストーンであることを期待される。

 

役が重くなり過ぎた。

マイケル・ストーンの仮面がとれなくなって窒息寸前。

 

彼からすれば世の中自分以外はみんな同じであり、

人形のようであり、アンドロイドのようであり

愛し合い、理解し合える人間はだれもいない。

 

やっと見つけた女性もまた自分に「マイケル・ストーン」を期待してくる。

マイケルは自分が望む時に自分の理想の女性が側にしてほしいのだ。

自分に指示も命令も提案も期待もしてこない、

ただただ自分を包み込んでくれる女性。

 

それを象徴するかの用に

リサから逃げかえった自宅で

リサを消した彼の世界にリサのような女性の歌声が響く。

 

マイケルが息子のお土産におもちゃ屋で買った

あの芸者人形が歌う「桃太郎」だった。

 

人形の口には精液のようなものがついている・・と妻が怪訝な表情で夫を見る。

 

ふたりのアノマリサと2つの世界のつなぎ目

私の勝手な考察ですがこの映画は

  • ひたりのアノマリサ
  • 2つの世界

がねじれて描かれています。

 

◆ふたりの「アノマリサ」

Anormalisa

  • Anormal+lisa=特別なリサ(特異なリサ)
  • normal+Alisa=ノーマルな世界のアリサ人形

 

リサと芸者人形アリサはどっちも存在していて

その存在は「マイケルの世界」と「他の人たちの世界」を

ゆらぎながら行き来しています。

 

というよりも「マイケルの世界」が2つのアノマリサによって

ゆらいでいるのかもね。マイケルはどっちかしか見えないようです。

2つのアノマリサ=1つのアノマリサで認識なのかな。

 

◆2つの世界

  • マイケルから見た世界
  • リサから見た世界(他の人から見た世界)

リサはリサで憧れのマイケルと実際に会い

誘われ結ばれプロポーズ後にふられているのです(;;)

 

 でもリサから見た世界では

彼とのこともいい思い出の1つとしているようです。

最後に登場するリサはすっきりした顔で微笑んでいました。

 

リサが和英辞典で調べたところによると

「アノマリサ」とは「天国の女神」ということで

彼女はマイケルがくれた「あだ名」にとても愛着を抱いているようでした。

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

リサ!

あんた優しすぎるだろ(;;)

男は本当の女神のような女に気が付かないのさ。

 

◆2つの世界のつなぎ目

 

マイケルの見ている世界はよく見ると結構バグも多く

もうすぐ崩壊するようにも見える。

 

ホテルのフロントの男性の様子も壊れたロボットのようだし

ホテルのボーイの男性も同じことを何度もいう壊れたロボットのようだった。

 

そして2つの世界のつなぎ目は

どうやらマイケルが泊まる部屋のドアのようだ。

 

リサの手を引き部屋に入ろうとすると

部屋のカードキーが不具合ですぐには開かないのだ。

何度もやるとやっと開く(^^;)

リサに出会う前までは正常だった。

 

女性の声を聴いて部屋を飛び出した時

彼のホテルの部屋は荷物が散乱していた。

でもリサを連れ部屋に入ると

ホテルの部屋は整頓され今部屋に初めて入ったような状態に整っていた。

深夜のことである。

 

もしくはバスルームでマイケルの顔が剥がれそうになった時

もうマイケルの見ている世界は崩壊していたのかもしれない。

 

人間であること、生きることとは?

 

リサとの夢のような一夜が明け、

「他」が集団になって自分にせまってくる中逃げて

自分の顔がとれ中の機械仕掛けがむき出しになった悪夢で目が覚め、

リサへの魔法が解け、

更に孤独になったマイケルは講演中壊れた。

 

「この世界は既に壊れている」

「国は兵士と従順な労働者の量産に力を注いでいる」

「人間であること、生きることとは?」

 

世界中を回り「顧客を家族のように愛せよ」と話してきた。

彼は家族も顧客も誰も愛していないのに。

誰も愛していないから逆に「顧客を家族のように愛せる」のかもマイケル。

 

マイケルは抗うつ薬を飲んでおり

そのせいで講演中おかしくなったと自分で思っているようです。

 

でもさ、興味ない他人がみんな一緒に見えるっていうのは・・あるよね。

私もたまに「自分以外の人」みんなどうでもいいように思う時がある。

完全な「独り」の場も必要なのだ。

誰の影響も受けたくない時ってあるよね。

 

とにかくストップモーションアニメーションの革命的作品なので観てみて。

 

 

では、また~☆

 

 

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