プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画部】ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡~ナパ・ヴァレーワインと「パリスの審判」

お題「最近見た映画」

ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡

カリフォルニアワインの美味しさが世界中に知られるようになった

きっかけの1976年「パリスの審判」と後に伝説となるワインのブラインド試飲会で

奇跡を起こした人々を描いた実話ベースの映画です。

 

 

ワインが好きな方はもちろん、

一生懸命に仕事に打ち込んでるけど

なかなか評価されずに苦しんでいる方、

丹精込めた生産・創造をしているが

なかなか世間に評価されずに苦しんでいる方

そんな方々にも観て欲しい作品です(;;)

 

 

 

実話ベースですが

ワイナリーの親子にスポットあてた

脚色つよめな部分もあるようです。

 

でも、「ワインと言えばフランス産が本物」とされ

カリフォルニアワインは「猿まねワイン」と

酷い偏見を持たれていた時代に

世界に向けて突破口を開いたという点は

まさに史実!

 

是非、どのような背景があったのか

ワインを片手にじっくり味わってみて欲しい。

 

 

ワイン芸術の伝道師 スティーブン・スパリアー

1976年の「パリスの審判」で奇跡を起こす立役者のひとり

それが自らを「ワイン芸術の伝道師」と呼ぶこの男

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※映画「ボトル・ドリーム」より

 

映画の中のスパリアーは

パリワイン会の中で孤独な英国紳士のように描かれています。

無骨な表情の笑わない男のような印象(^^;)

 

このパリ・ワイン連盟の試飲会でも

誰にも相手にされず とりあえず設定された仮の席に通され・・

この表情です。

 

◆スティーブン・スパリアーの紹介(映画版)

 

  • 英国紳士
  • パリでワインショップを経営
  • パリでワインスクールを創設
  • ワインと芸術を愛する男

 

スパリアーは「ワイン好き」が高じて

『美味しいワインを見つけて、世に広める

自分はワイン芸術の伝道師だ』

というワインショップ&ワイン学校経営者。

 

どちらかというと「ワイン=芸術」という意識が強く

自分の仕事も芸術の一環といった考えのようで

ビジネス、ビジネスした男ではありません。

 

そんな彼は「美味しいワイン」、

「まだその存在を知られていない美味しいワイン」を探し

色々な試飲会に出かけたり、ワイン情報を求めて動いています。

 

スパイアーをカリフォルニアに向かわせた常連の一言

スパイアーのワインショップのお隣で商売している

商売上手なアメリカ人は彼の店に足しげくやってきては

ワインを試飲し色々語る面白い人。

 

常連客とはいけないけど「常連」の彼は

スパイアーの「いいモノをそろえれば売れる」という

ビジネススタイルに釘を刺します。

 

  • いいワインをそろえていても、それを知ってもらわなければ意味がない
  • ワインスクールをしているくせに、この店はフランスワインしか置いていない
  • 世界にはフランス以外にも美味しいワインを造っているワイナリーがある
  • カリフォルニアワインは旨いぞ

 

そして常連のアメリカ人はこういうのです。

「世界のワインを見てから、フランスワインを語れよ」

 

この言葉(&上記の指摘)を聞いて

スパリアーは記者を招いての試飲会を企画し

そこで出すワインを求め

カリフォルニアワインの産地

ナパ・ヴァレーに向かうのです。

 

シャトー・モンテレーナ オーナーのジム・バレット

もう一人の「パリスの審判」で奇跡を起こした主役の男

それがカリフォルニア ナパ・ヴァレーのワイナリー

シャトー・モンテレーナのオーナー ジム・バレットが登場。

 

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※映画「ボトル・ドリーム」より

 

70年代のアメリカファーマーそのもの

といった強い親父の象徴のような人物。

 

スパリアーと同じくワインに愛と情熱を注ぐ男。

そして「いいモノを手間と時間をかけて造る」いい職人でありつつ

商売人としてのビジネスの成功に見放された男でもあった。

 

いいワインを造ってはいるものの

利益を出せず・・倒産寸前、というかもう資金は底を突き

銀行からの借金もこれ以上できない状態・・・。

 

ひとり息子は大学を中退し、チャラチャラしながら

ワイナリーを手伝い中で父の心配は尽きない。

 

元妻の再婚した相手は彼の元上司で超エリート

色々といばらの道で苦汁を飲んできたようだ。

 

スパリアーとジムの出会いから奇跡は静かにはじまる

ワインを求めナパ・ヴァレーまで来たスパリアー。

スパリアーの車がワイナリー近くでパンクしたところを

通りかかったジムが手を貸してあげたことで二人は出会う。

 

パリのワインショップ経営者で英国人のスパリアーに

ジョンは警戒心むき出しだった。

 

「どうせ試飲会でカリフォルニアワインを笑い物にする気だろう」

「カリフォルニアワインはフランスワインの猿真似だという気だろう」

 

実際にそういう扱いをジムは多々されてきたんだろう。

でも自分のワイナリーを訪ねてきたスパリアーに試飲させて感想を聞くと

素直にワインの良さを認めてくれたことで彼に協力することに。

 

ナパの醸造家たちに話を通しておくとスパリアーに約束。

その時のジムの言葉がかっこいいのだ。

 

「ナパのワイン家は1つの成功をみんなで分かち合う」

といって他の多くのワイナリーを彼に紹介したのだ。

 

ジムの息子の案内もあってスパリアーのワイン探しは順調に進む。

 

ナパ・ヴァレーのワイン造り~大地と共に

フランスに負けないワインづくりをするナパ・ヴァレーのワイン家たち

そんな彼らのワイン造りを紹介

なかなか「熱い」、日本のモノづくり、職人文化に通じるものを感じる。

 

◆シャトー モンテレーナ ジム・バレットの言葉

 

水を与えられず苦しんだ ぶどうは風味が増す。

沖積土や火山性の土が混ざったナパの土壌は乾いている。

水と肥料をたっぷりと与えられた ぶどうからは

粗末で退屈な味のワインしか生まれてこない。

 

◆シャトー モンテレーナで働くメキシコ青年グスタボ

 

映画ではメキシコ移民の子として

シャトーで働きながら

秘密裏に自分のワインを醸造している

野心多き青年として描かれている。

 

実際はシャトー モンテレーナが世界で評価されることになった

ワインを醸造した人物をモデルに生み出された映画キャラがグスタボのようです。

 

「ナパの土、自然、そこから生まれるぶどう、ワインをその体と血に染み込ませた

この地に暮らすものが造るからこそ旨いワインができる」

 

と言った信念を持つ青年。

だからこそ、その年にどんな天候、気候でも美味いワインを生み出せると。

 

ワインの歴史を変えた目隠し試飲会「パリスの審判」

カリフォルニアで美味しいワインを仕入

パリにもどったスパリアーは

パリのワイン会・食文化に精通する要人と

記者を集め試飲会を開催します。

 

名だたるワイン通、美食家、食のプロによる

目隠しワイン品評会が行なわれたのです。

点数で競われます。

 

この試飲会で誰も予想しなかった結果が!

白ワイン、赤ワインの両部門で

カリフォルニアワインがフランスの1級ワインに勝利したのです。

 

タイムス誌で大きく取り上げられ

その後新聞でも記事になり

瞬く間にカリフォルニアワインの美味しさと質の高さは

世界中に知れ渡るようになったのです。

 

倒産寸前だったシャトー モンテレーナのシャルドネ

一気に世界の人気ワインになり

シャトーも活気を取り戻したのです。

 

苦難から悟りを開く~苦しんだぶどうのように

真面目に一生懸命に「いいモノを造る」

手間と時間をかけて「いいモノを造る」

苦悩の中でも努力を重ねる

 

「知ってもらう」チャンスを掴めば

「知ってもらう」チャンスを造れば

報われるんだなぁ。

 

今は赤字の部分を飛ばして

「多くの人に知ってもらう」術にたけた人が

いいモノに見せかけた高額な品を売りさき大金を得る

手法が流行ってしまっていますが

やっぱり大事なのは「本質」ですね。

 

最近、仏教の「四諦八正道」という言葉と教えを知り

やっとわかってきた。

「人生に苦悩はつきもので、そこから得る学びと成長こそ大事な財」

 

苦悩した時に、もがいてもがいて心も脳も強く鍛えられるようです。

感情面でも広く深く成長するんやね。

悩んで、思考しまくって、行動して それ自体が既に人生の財だと。

 

この映画をみて「チャンス」とは何かを具体的に知った。

チャレンジとチャンスは兄弟やないか~

 

実話からのこぼれ話

実際のスパリアーは英国上流階級出の紳士で

パリのワイン界でも人気者だったという話だよ。

 

彼のワインショップもワインスクールも

ワインの詳しい説明や接客が英語対応なのもあって

パリに暮らすアメリカ人やイギリス人たちに人気だったようです。

 

とかく自分たちの文化に誇り高いフランス人たちに

囲まれていた英語圏の人々は気取らずにワインについて

教えてくれる彼の店が口コミで人気が広がり

影響力も大きかったようです。

 

何気にイケメンだったって噂もあるので

美形英国紳士かぁ・・・モテモテやないか~

実はビジネスでも、もともと成功してたってね。

 

 

では、また~☆

 

 

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