プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画】カット/オフ~感想:猟奇殺人犯VS被害者の父 (感情に従え)

カット/オフ(字幕版)

「自分はどうすべきか?」

基本的には自分の良心に従えばいいと思いますが

時には「感情に従うべき」ってこともあるよね。

 

 

必死に娘を助けようと頑張るお父さんがここに

 

 

映画 カット/オフ~あらすじ

(ざっくりと、あらすじを)

 

漫画家志望の少女ダニーは元彼ダニーから逃れるために島へ逃避中

しかし、ダニーから居場所を知ってるかのようなメッセージがスマホに…

怖くなって、その場から逃走中にあやまって崖から落ちてしまう。

 

一方、本土では検視官ポールが離婚後に

久しぶりに会った17才の娘ハンナと関係がうまくいかず苦悩していた。

 

そんなポールのもとに奇妙な遺体が運ばれてきた。

その女性の遺体は手首から先が切断されており

顔の顎が外され血がぬかれているという猟奇殺人を思わせるものだった。

ポールは遺体を解剖する中で頭部に埋め込まれていた小さなカプセルを見つける。

 

極小のカプセルの中には何かが書かれた紙切れが…

顕微鏡でのぞいたポールはそのメモの内容に驚愕する。

ハンナの名と携帯番号のような数字が書かれていたのだ。

 

その数字の番号に電話してみると

誰かに捕まったと怯えるハンナからの悲痛な音声メッセージが再生された。

「エリックからの連絡を待て」という指示に従い

ポールは車で通りかかった新人インターンのインゴルフを巻き込んで

メッセージを追って娘を助けに向かう。

 

孤島の男の遺体の側にあった携帯により

リンダはポールと通話したことをきっかけに

この事件に巻き込まれていく。

 

ポールに懇願され、ポールの仕事仲間エンダ―の協力を得て

崖で見つけた男の遺体を検視解剖することに…

ベジタリアンでステーキ肉も切ったことない」と慌て断ろうとするも

「娘の命がかかっている」と言われ、ポールの電話越しの指示に従い

解剖に挑むリンダ。

 

そして遺体の中からカプセルを見つけ…そこには新たなメッセージが。

 

その頃、男に捕まったハンナは恐ろしい目に…

ポールは無事に娘と再会し救出することができるのか!?

 

※以下、ネタバレ有の感想いきます

 

5年前の事件からの因果関係

この事件の根は5年前のある事件にありました。

ポールの同僚の娘が誘拐され

犯人の男に酷い暴行・恥辱を与えられ自殺に追いやられた。

 

犯人ヤン・エリックは逮捕された。

この時ポールは被害者の父である同僚から

強姦罪ではたった5年の求刑だ、殺人罪に問えるよう協力してくれ」

と、犯人によって少女は死を強いられたことを裁判で検視官として証言するよう

頼まれていたがポールは報告書がすべてだと断ってしまう。

 

ヤン・エリックの裁判は5年の求刑どころか

更生の余地ありと判断され「3年8か月」の求刑で終わってしまう。

3年8か月後、自由の身となったエリックは再び犯行を重ねていくのだ。

 

5年前にポールが同僚の頼みを聞いて

殺人罪、自殺強要の罪で彼を裁いていたなら…

少なくとも5人の命は失われること無かったかもしれない。

そして娘を危険な目にあわすことも無かったかも。

 

でも、5年前ポールに何も落ち度は無かった。

職務規則と法に則った正しい判断をしていたのだ。

 

正しいことをしても恨みを買い、

悲惨な結果を招いてしまうことがある。

この辺が現実のモヤモヤするところだ。

理不尽、不条理ともいえる。

 

被害者の父となったポールの最後の判断

私はあのラストシーンがあって良かったと思うし、

ポールの判断はあれしかなかったと思う。

あれがベストだった。

 

人はそんなに簡単に変れない。

自らが「変わろう」という意思のもとならまだしも、

エリックのような猟奇殺人犯が4年弱で更生するとは思えない。

もはや犯行と快楽感情が結びついてしまっているので

本能的・衝動的に殺意が弱い者に向かうんだろう。

 

ポールが最後にあの判断に至る前に

躊躇する気持ちと同時に脳内にフラッシュバックするように

現れたエリックの被害者たち…誰もがポールと気持ちが重なったはず。

 

メスとサバイバルナイフに感じた違和感

話に入り込みつつも、とても違和感を感じた

エリックが少女をサバイバルナイフで脅すシーン。

 

今までポールを誘導してきた犯人は

遺体の頭部に極小のカプセルを埋め込んだり

その手口はどちらかというと「メス」など繊細な刃物のイメージ

そういったモノを使いこなす知識と

こういった犯行を行う頭脳を備えた人物のはず…なのに。

 

エリックが少女にとことん苦痛を与え喜んでいるのに、

遺体の方はどれも死後に切断や血抜きが成されている…

 

こうした違和感を抱えつつ、最後に「やられた!」ってなる。

なんで私は気が付かなかったんや~くそ~って

 

リンダの存在の意味はなんだったのか?

リンダがなぜポールに巻き込まれ

あんな目にあわねばならなかったのか?

 

どうしてたまたま電話に出てしまって話しただけの

見ず知らずのおじさんのとんでもない頼みごとにつき合ってくれたのか?

 

私なりに考えて出た答えは

「5年前に同僚の頼みを断ってしまったポール」の対照なんだろうな、と。

社会のルールや法に反しても、娘を助けたいというおじさんの頼みに

とことんつき合ってあげる少女という2重の対照性や~

 

とにかく、ポールとリンダに拍手を送りたい映画です。

 

 

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