私はデッドコースターとデッドサーキットを先に観ていたので
はじまりの物語を見て「こういうことだったのかぁ」と思う部分多し。
1作目が一番、死神色強いかも?
完全に見る順番がガチャガチャな私です。
先にシリーズの3,4作目を見ておりました。
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3,4作目はどちらかというと
バタフライエフェクト的な死のピタゴラスイッチを
何パターンもみせられる感じなのですが
1作目はもっと死神存在が強く漂っている。
そして死神にシナリオも
水、火、風、木などの自然と
人間が産業革命、エネルギー革命で生み出した
がメインのようです。
では感想と考察を交えた映画部日記いきます。
- 「ファイナルデスティネーション」あらすじ
- 飛行機事故から助かった7人
- 死神のルール①風がはじまりの合図
- 死神のルール②「油断」を突く事故死
- 死神のルール③水・火・風・木を使う
- 死神のルール④テクノロジー
- 死神のルール⑤順番へのこだわり
- 死神のルール⑥死の運命からは誰も逃れられない
- 意外な最初のエンディング
- 色々な違和感やサインを見つけながら楽しもう
「ファイナルデスティネーション」あらすじ
アレックスは高校の修学旅行でパリに行くことを楽しみにしていた。
ところが飛行機に搭乗し、席に座ってしばらくすると
自分の乗る飛行機が爆発・墜落する白昼夢を見る。
声をかけられ目を覚ましたアレックスは
その後の展開がさっき見た夢の通りであることに気が付く。
「この飛行機は墜落する」と言って
みんなに飛行機から降りるように騒ぐ彼は空港職員に
取り押さえられ、アレックスと5人のクラスメイト、
1名の教師が飛行機から強制的に降ろされてしまう。
アレックスに巻き込まれ
パリに行けなくなったクラスメイトは
アレックスを責めもみあいになるが
その時、彼らの目の前で
出発した飛行機が離陸直後に爆発。
アレックスの白昼夢により死を免れた7人だったが
「死ぬはずだった運命」が彼らを追いかけてくる。
助かった7人に、ひとりまたひとりと
襲い掛かる死の連鎖をアレックスは止めようと奔走する。
アレックスはこの死の運命をとめることができるのか?
死神から完全に逃れることができるのか?
飛行機事故から助かった7人
①アレックス
パリに向かうため空港にきたときから
徐々に違和感を感じ始めていた。
今まで予知夢など見たことがなかったが
今回のことで「何らかの予知」の力に目覚め始める。
未来を予知夢的に映像で見る場合もあれば
違和感を感じ、それがこれから起こる悲劇の合図であることも。
はっきり見えたり、感じたりバラバラ。
だんだんと死神のルールとシナリオを掴みはじめ
「気づきの人」
②クレア
今まで交流がなかったが
今回の飛行機事故をきっかけにアレックスと親しくなる。
彼女もまた「異変を感じる」タイプのようで
アレックスの理解者であり協力者となる。
父の死後、母とうまくいっておらず
孤独に暮らす少女。
③カーター
喧嘩っ早く気性が荒い
飛行機で騒ぎ出したアレックスに対して
事故後もイライラした態度でケンカ腰。
「俺の人生は俺が決める」が口癖
④ビリー
クラスでもいじられ・からかわれポジション
自信が無く、気弱で、ビビり。
ずっと周囲に振り回されたり、巻き込まれたり…
⑤テリー
カーターの彼女
事故以来常にイライラしてアレックスにあたるカーターに
限界を感じている。
事故から前に進むことを強く意識している。
⑥トッド
アレックスの親友
飛行機事故で兄を亡くしてしまう。
トッドの父はアレックスと飛行機事故の関係を疑っており
彼を見る目は疑いと憎しみの色が…
でもトッドはアレックスに「また落ち着いたら野球を見に行こう」と
以前と変わらない友情を示してくれる。
⑦ヴァレリー先生
飛行機事故による同僚教師の死を
自分のせいだと責任を感じ続けている。
騒動の発端となったアレックスに警戒し
彼を避けるように…
環境を変えようと、遠くに引っ越す準備をしていたら…
助かった7人の特徴
トッド以外特にアレックスと親しいわけでもない人ばかりなのだ。
「偶然」としか思えないメンバー。
ただ、この飛行機事故をきっかけに
7人は「死神のシナリオ2」のリストにのることになる。
偶然助かったメンバーが
死神のリストで1つの運命に進みはじめる。
死神のルール①風がはじまりの合図
アレックスが「死」を予感したり、予知する時
必ずその前に風がふく。
飛行機内で予知夢を見た時も、
エアコンの風を自分に向けた直後だった。
アレックスの予知だけでなく
死神が彼らの命を奪いにやってくる合図のように
死の直前に不思議な風がふく。
風がふくこと、風のサインに気が付くこと
ここに何か意図が込められているのかもしれない。
「ゴルゴダの丘」に吹き荒れた風なのか…
ゴルゴダからの死刑の合図なのか…
死神のルール②「油断」を突く事故死
死神は「油断」を突いてくる。
そして油断をきっかけに
偶然の連鎖がはじまり
それはいつしか「死を招く」事態をつくり出す。
「油断」がとんでもない事故を招くという啓示なのかも。
死神のルール③水・火・風・木を使う
人間が水・火・風・木などの自然を
自分たちに都合がいいように使い支配することへの
反撃なのか?
死神もまた「死」のきっかけに
水・火・風・木を使ってきます。
死神のルール④テクノロジー
- 電気
- 飛行機
- 電車
- 車
こういったモノも死神のシナリオでは
処刑の道具に使われています。
人間が制御できているつもりの
1つの事故で多くの人の命を一瞬で奪うという
死神のもの凄い嫌味がきいている…
これはこの後のシリーズを見ても色濃く表れているよ。
死神のルール⑤順番へのこだわり
死神は「死ぬ順番」にこだわりが強い。
死の順番をアレックスが予知により無理やりかえると
次のシナリオを書きはじめる。
優秀な脚本家か!?
ホラー映画を何本も見ていると気が付くが
キリスト教における「悪魔」という奴らは
意外とルールに厳しいのだ。
悪魔は「契約」を重んじる。
悪魔の律義さが死神にもあらわれているようだ。
この辺の感覚が無神論者の私にはさっぱりわからない。
まるでドラマ版パージの「あのおじさん」のような律義さだ。
死神のルール⑥死の運命からは誰も逃れられない
タイトルの直訳が『最終目的地』で、
それは「死」を意味するって言われているので
「人はいずれ死ぬ」という宿命について描いているのかも?
「人はいずれ死ぬ」なんて
みんなわかっちゃいるけど
不意に命を奪われるのはイヤなのだ。
「納得して死にたい」って願望がどこかにある。
だから油断をするな、人間の力を過信するな!
って教えてくれている映画なのかも。
意外な最初のエンディング
意外なことに、
当初用意されていたエンディングは
もっと宗教色が強いものだったようだ。
預言者アレックスが
クレアを救うため自分の命を犠牲にしたことで
クレアは救われ、アレックスはクレアの子として復活する。
ええええ!!!
最近は宗教における「自己犠牲の精神・行い」の過大評価に
ビビりはじめている私です。
もののけ姫の「生きろ!」を届けたい。
誰かの死によって自分の命が救われても
やっぱりその死の影にのみこまれてしまう気がするのだ。
宗教的思想への知識が無い故に
気が付いてこれなかったメッセージって
たくさんありそうだなぁ…と今まで見てきた映画を振り返る私です。
色々な違和感やサインを見つけながら楽しもう
この映画は無数にサインが散りばめられているので
細かく回収していくと
宝探し×ジグソーパズルみたいで楽しいかも
バスルームやキッチンって
そもそも家庭内の事故が多い場所だし
電気系統のショートからの事故も多いし
梟やアルコールやパソコン…
色々なサインを集めて楽しもう~
では、また~☆