プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【独女映画部】「ラザロエフェクト」感想~ペットセメタリーの科学版!?血清で死者がよみがえる

 

お題「最近見た映画」

ラザロ・エフェクト(字幕版)

大学の研究所で進められていた死者を蘇らせることができる「ラザロ」血清。

動物実験では成功したように見えたが・・・

事故で亡くなった婚約者に使ったら、蘇った彼女は今までと違って・・。

 

 

死者を蘇らせる系の小説や映画がどれも

「蘇ったら、別人のようになった」

というコトを描いている、興味深いポイントである。

 

ペットセメタリーがインディアンの秘密の土地の

「土」による蘇生であるのに対し

 

今回の「ラザロ・エフェクト」は大学の研究所でつくられた「ラザロ血清」を

脳に直接注入することで死者がよみがえるのです。

 

ラザロ・エフェクト(字幕版)
 

 

動物実験段階でまだまだ安定性・安全性に欠ける状態だったのですが

無理やり人間に使ったことで思わぬ結果を招くことに(;;)

 

科学は遂に死者の蘇りを可能にするのか!?

気になる部分が多いので私なりに色々考察してみました。

 

 

ラザロ血清の研究とは?

 

フランクとゾーイは大学で

「手術中・治療中に死亡した患者を蘇生させ、

処置続行を可能し生存確率をアップするための蘇生薬」

ラザロ血清の研究を進め動物実験の段階まで来ていた。

 

この研究は表向きは「昏睡状態にある患者のための薬」とされていた。

大学側も出資してくれている企業も「死者を蘇らせる」という

倫理の壁を超えることは禁じていたのだ。

 

フランクとゾーイも

「完全に死により沈黙した遺体を蘇らせる秘薬をつくる」というよりも

「治療中・手術中の患者が死亡状態になった時に、息を吹き返し治療続行を可能にするための薬」を作ろうとしていた。

この違いは重要!

 

故に「ラザロ血清」は投与後、

患者が息を吹き返したならば

数時間後には自然に消滅するよう作られていた。

 

動物実験の結果と製薬会社による研究横取り

彼らの研究は動物実験段階にきており

死亡した白内障の犬の脳にラザロ血清を投与したところ

痙攣のような動きを見せた後に見事蘇生に成功!

 

ところが研究チームの誰もが予想しなかったことが起きた。

  • 蘇った犬の白内障が完治していた
  • 蘇った犬はエサを食べようとしなくなった
  • 蘇った犬は以前よりも凶暴性を見せるようになった

一番の問題は

蘇生後数時間で消えるはずのラザロ血清が

犬の脳内にそのまま残っており

新たな神経回路を形成していたのです。

 

とりあえずは蘇生に成功したものの問題も多い状態。

 

ところが、この研究結果が大学にも出資している製薬会社にも知られ

製薬会社がラザロ血清のこれまでの研究データや成果物を全て

研究室から奪っていってしまったのです(;;)

 

どうやら研究所のPCはどれも

ハッキングされ製薬会社にすべてが筒抜けだったのです。

 

自分たちの研究の成果をすべて横取りされる危機に

フランクとゾーイと研究に参加しているクレイ、ニコ、記録係のエヴァ

のチーム5人は極秘作戦を立てます。

 

製薬会社よりも先に「ラザロ血清の蘇生成功」を発表するため

夜中に研究室に忍び込んで、犬の蘇生実験をもう一度カメラの前で行うことに。

 

深夜の実験が思わぬ悲劇を巻き起こす

 深夜にラボに忍び込み

犬の蘇生実験に挑んだところ・・

 

フランクの婚約者ほぼ嫁のゾーイがぁぁぁ

高圧電流使う実験なのにぃぃぃ

今回だけうっかりしてて、感電死してしまうのです(;;)

 

心臓マッサージも心臓への電気ショックもだめで・・

フランクはゾーイにラザロ血清を使うことを決意。

他のメンバーはまだ不完全なことと

人間への実験になるので「やめた方がいい」と止めたのですが

フランクはとまらないのです。

 

ラザロ血清挿入装置で

ゾーイのこめかみに向け針を刺し

ラザロ血清と高圧電流をイン!

 

蘇ったゾーイの覚醒脳が暴走

蘇ったゾーイはどんどん凶暴な人格になっていきます。

通常人間は脳の10%程しか使っていないのですが

ゾーイは脳の100%が常にフル稼働。

 

LUCY/ルーシー (字幕版)

LUCY/ルーシー (字幕版)

 

 

そのため感覚が超感覚となり

  • 人の心がよめる
  • 物を自分の意識で動かせる
  • 物も人も意識だけで力を加えられる
  • 人の意識を自分の意識と繋いで操作できる

など「マジか!?」という力を見せます。

 

そしてゾーイはどんどん

彼女の中の恐怖と狂気に飲み込まれ

凶暴化していきます。

 

彼女がどう変わっていき

研究チームのみんなに何をしかたは是非映画を観て

確認してください。

 

 

蘇生後のゾーイの変化:私の考察

どうやら復活直後のゾーイは、ほぼ生前のままで

どんどん悪魔的凶暴さに変わっていったので

「ラザロ血清」によって

ゾーイの中にある恐怖や敵への攻撃性が著しく高くなり

「生きる、生き残るための本能」に直結する部分の

脳の支配・影響力が増すようです。

 

ゾーイは「感電死~生き返るまでに何を見たか?」問われた時に

自分が子供の頃に起こしたアパート火災の状況の中に

「何年も閉じ込められていた」と言っていました。

 

彼女の心は生前から「子供の頃に経験したアパート火災」の記憶に

強く捉えれられていました。

それは「自分が起こした火事」だったから。

 

覚醒した脳では記憶も鮮明になるだろうし

罪悪感も大きくなるだろうし

何よりもあの時「火をつけた自分」が怖かったんだろう。

その「あの時の私」が覚醒したゾーイを飲み込んでしまったようだ。

 

自分の意識何に相手の意識をとり込めるほどの脳力があるので

今までの「理性的な私」を「あの時の恐ろしい私」がのみこむっていう

設定も自分の中で正当化されて現実にしたように見えた。

量子論的な世界。

 

人というのは自分の意識の中に捉えられて生きているというコトがよくわかる。

 

ちょっとホロっとくるのは

ゾーイがフランクへの変わらぬ愛を見せたラスト(;;)

 

ペットセメタリーとの違い

ペットセメタリーの死者を埋葬すると蘇る仕組みは

「インディアンの特別な地」の土にあると私は思っている。

 

土にしみるインディアンの人々の想いと血と

その土に生きる微生物の仕業だろう。

生き返った人に理性が無くゾンビ的だからだ。

 

「蘇ったら別人」ではなく

そもそも人としては蘇ってさえいなく

土の中の微生物やバクテリアが体内に寄生し

乗っ取ただけだと思う。

 

 こちらの本の中に気になる記述がある。

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方

 

 

イリドウィルスに感染したダンゴ虫に関する記述の中で

寄生虫やウィルスが

宿主の身体を動かしたり

好むものを変化させたり

することは他にも多々ある。

とあるのだ。

 

イリドウィルスに感染したダンゴ虫は体の色が

メタリックブルーに変わり、明るい所に出てくるようになるのだ。

普段は日陰の石の下にいるダンゴ虫が!!

派手な色を身にまとい、明るい所を好むようになるのは

なんでだと思いますか??

 

ワザと捕食されやすくなるよう行動しているのです。

なぜならウィルスにとっては、食べられることで更に大きな宿主に入れるから。

 

ウィルスに乗っ取られてるやないか!?

 

というコトでペットセメタリーの場合は

生物学的で自然のでっかいサイクルの中での現象を

「生き返った」と誤解しているだけでしょう。

 

ところがラザロエフェクトの場合は

脳に強い電流の刺激とラザロ血清を入れて

脳の神経回路を変異させているので

脳が全く別な状態に書き換わった感じです。

 

これを生き返ったといっていいのか・・・

もちろん脳に収納されている記憶はあるし

強い記憶に対する感情はセットで残っているみたいだけど・・

やっぱり「違う」よね。

 

何を持って本人なのか?生・死なのか?

考えれば考えるほど

わけわかんなくなっていくこの問い。

 

「私」というバランスが崩れたら

その時に「私」は消滅して「別の私」になっているのかも。

 

すべてはその時の素粒子のとるバランスなだけなのかも。

 

 

「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

 

 

思考の渦にのまれそうになる映画です。

蘇った犬がゾーイの眠るベッドで4つ脚の仁王立ちしてたのが

めちゃくちゃ不気味で未だに意味がわからないんで、

悔しいです(;;)

 

では、また~☆

 

 

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