真田広之さんが6人のクルーの1人を演じているよ~
「火星の生物には気をつけろ」とあれほど…
アクァッホスレを読んでから
見て欲しい映画です。
映画ライフ~あらすじ
国際宇宙ステーションISS搭乗のクルー6名は
探査機ピルグリムが持ち帰った「火星の土」から
生きた微生物を発見!
地球外生物の発見はニュースでも取り上げられ
世界中がこの生物に注目していた。
大きな成果を持って地球に帰れることを喜ぶクルー6名。
彼らは微生物に「カルビン」と名付け観察と実験を続けていた。
カルビンは短期間で成長し、人にも反応を示すようになる。
ところがある日、急に活動停止、冬眠のような状態になり沈黙してしまう。
このまま死んでしまうのでは?と焦った宇宙生物学者のヒューは
電気ショックを与え無理やりカルビンを起こしてしまう。
この時からカルビンの凶暴化と成長が加速していき
クルーたちは襲いかかってくるカルビンと闘うことに…
とんでもない進化と能力を見せてくる火星生物カルビン、
成長したカルビンはクルー6名を攻撃対象として認識、
6人は無事地球に帰ってこられるのか?
※以下、ネタバレ有の感想いきます
クルー6人とカルビン
国際宇宙ステーションISSに搭乗しているクルーは6名
みんな、それぞれの立場から「カルビン」と向き合っているので
カルビンへの思いは全く違う。
宇宙生物学者ヒューにとっては「育てている生物」感があり
どこかカルビンと心が通じるのでは?といた期待が見え隠れする。
(結果は無惨なものだったけど…)
あくまで「一大発見」「世紀の発見」「この仕事の成果物」として
見ている人もいれば、火星の人物への不信感や警戒心バリバリの人も。
システム・エンジニアの日本人ショウに至っては
さほどカルビンに興味ない感じも(^^;)
だた搭乗中に妻が出産し、子供が生まれたことで
凶暴化したカルビンに対しては「絶対に負けない、生きて帰る」という
強い侍魂を持って向かっている(;;)
このカルビンに対する個々の向かい方の違いが
カルビンとの闘いの場面でコントラストを強くすることに。
寝てる子は無理やり起しちゃダメ、絶対!
これ、人間だってそうなんだから
火星の生物なんて絶対に無理やり起しちゃダメよ~
カルビンは初期微生物で
12日目にはミミズ~ヒトデ型の「全身が脳で筋肉」に成長してる。
とんでもない成長力だし、進化も早い。
しかも戦闘民族・火星生物なんだから無理やり起しちゃ絶対ダメだ。
ISS内の環境により「冬眠」に入ったカルビンを
何度も強い電気ショックを与えて無理やり起したため
カルビンは「攻撃された」ととったのだろう。
カルビンの本能が反応する「攻撃=敵」、
受けた痛みから「敵を殲滅せよ」とスイッチが入ったようです。
そして「怒れる火星生物カルビン」となり大暴れである(^^;)
実は私も子供の頃、昼寝しているところを
無理やり起されると超不機嫌になり怒りを母や父にぶつけていたらしい。
寝ている無防備な状態で、無理やり起されると
頭はまだ寝ぼけているから、本能的に「怒り⇒攻撃」スイッチ入る仕様じゃないかね。
火星の生物は「戦闘能力が高い」
伝説の「アクァッホ・スレ」をまずは読んでほしい。
火星人が戦闘民族であることがわかる。
すぐに闘争・戦争はじめるし、すぐに(火星の)核兵器や災害兵器使って
星ごと大ダメージ与えちゃう奴らなんぜ~
他にも私に火星=戦闘・戦士のイメージを与えたものがある。
古代から受け継がれる智慧たちなのだ。
火星が象徴するのは「戦士」なのだ。
だから、地球人が「地球に住めなくなったら、火星を領地星にして移住すればいいか~」なんてのはとんでもなく無謀で危険な話なのだ。
だいたい、探査機飛ばしていくら観察しても
集まるデータは火星表面のもので
たぶん 火星も月も本体(本質)はその球体の内側空間にあるんじゃないか?
と私の浪漫が叫んでいる。
カルビンは宇宙空間でそのまま生きていられるし
異性生物の体にも寄生できるし
生命力の化け物だしね~
命の選択
そういうことは最初にいってくれないと!
という計画の詳細が後あとになってクルーに知らされる(;;)
緊急事態毎に、隔離レベルも上がるのですが
最後がなかなかセツナイ。
大きな仕事になるほど「自分の命:大勢の命」という比較で
命の選択を迫られてしまう。
この選択の「ああ、無情」具合がよく描かれている映画です。
日本人であるショウがやはり侍魂だった(;;)
人間が人間の都合と事情で命の選択をしても
人間が期待・計算する結果は得られないものである。
この映画がそれを教えてくれる。
心に余裕がある時にどうぞ