プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【独女映画部】「ミスト」感想・考察~不安と恐怖の中生きる我々は希望を失った時生きることを諦める

お題「最近見た映画」

 

ミスト (字幕版)

「観終った後、鬱になる」と聞いていたので避けてきた映画「ミスト」

を思い切って見てみた。

私はそんなにひどい終わり方には感じず、

ただただ「人は希望を失うと生きていけない」ってことがわかった。

 

 

スラムダンク安西先生が言っていた通り

「あきらめたら、そこで終わりだよ」

ということを教えてくれる作品です。

ミスト (字幕版)

ミスト (字幕版)

 

 

父の最後の選択ですが

私もあの状況だったら同じ選択をしていたと思う。

「人間としての誇り高い最期」ではないでしょうか?

 

 

政府と軍の「失敗」が招く不安と恐怖の混乱状況

この映画は「人間」と「社会」を短い時間で

えぐるように描いています。

 

政府や軍が「何か」したことで

とんでもない状況になった・・ってことは

だんだんわかってきたけど

なんの情報もなく「これからどうなるかわからない」。

 

これまでの歴史を凝縮して皮肉ったような状況なのです。

しかも特徴的なのは

多くの人を不安と恐怖の混乱に陥れ、

命の危険にさらされる状況に追い込むのは

政府と軍の「失敗」が原因だと指摘していること。

 

うわっ・・・・いいの?

それいっちゃっていいの?

 

混乱と不安の中で人々を洗脳する宗教家

 

うわぁ・・・って思ったのが

こういった混乱時に人々の不安を煽って

「これは神の怒り」とかいいだして

人々を洗脳する宗教家のおばちゃん。

 

制作陣が超意図的に置いてる人物ですけど

強烈だぜ!

 

こういった混乱に乗じて人を先導する宗教家が

人々の注意を「諸悪の根源はコイツ」って特定の人物に向けさせるのが

ホントにエグイ!

 

みんなが非難しているスーパー内で

魔女狩りがはじまり、

最後はターゲットにされた軍人が

みんなに火あぶりじゃないけどコロされる

とこまで描くなんて・・・エグいぜっ

 

聖書などを持ち出し

「どうとでもとれる」ものを巧みに利用して

人々を説得、洗脳していく姿は恐怖でしかないね。

 

洗脳による

「内部表現」の書き換えの現場を見た感じです。

 

この先への希望を失った時、人は生きることを諦める

この映画で印象的だったのは

閉じ込められたスーパーの店内にいた

若い軍人たちが倉庫内で首をつって自ら死を選んだことだった。

 

一番危機的状況でも生き抜く強さあるんやないのか!?

 

「先への希望」が見えないから

耐えられなかったようだ。

 

どんなに強くても

どんなに賢くても

「ここを乗り越えたらその先には・・・」っていう

希望がないと耐えられないのだ。

 

「この先」「ここを乗り切った先」「明日」「未来」「将来」

とにかく今の少し先にでも希望がないと

不安や恐怖に打ち勝つことはできないものなのです、人って。

 

自分の最期は自分で決める!~人間の誇り

みんなが鬱になると話すラストシーンですが

先がどうなるかわからない状況ながら

それまでに「この霧の中みてきた状況」から予測するに

あの選択しかなかったように思います。

 

息子との約束もあったし。

 

霧の中の奴らに喰われてエサとなって死ぬか?

誰にもやられず自らの意志で人として最期を迎えるか?

の2択しか見えない状況だったもの。

 

人が本当に追い詰められた時は

自分の最期くらいは誰かによってではなく

自分で決めたいものね。

 

最後まで小さな希望を胸にもがき続けるのも成功のコツ

「きっとなんとかなる」

「きっとよくなる」

「こんなところで終わってたまるか」

 

どんな状況でも

こういう思考を持てる人が「最強」なんだとわかる映画です。

 

目の前に広がる恐怖に立ちすくむ前に

恐怖に飛び込んでいって先に進んでやる!

くらいの人は結局は生き残るんですなぁ。

 

ラストシーンの

「母と子供たち」と「父と息子」が対照的で

理性的過ぎるのも時に悲観的になってしまうということでしょうか?

感情のままに突き進む母のあの父を見る視線・・

 

どっちも正しかった、子をも守る親として最善を尽くした。

結果が違っただけで、その違いも「if」の中になり

少しの違いでまったく違った結果になっていたことでしょう。

 

未来って決まってないんだって。

小さい頃って未来は決まっていて

タイムマシーンに乗れば将来の自分を覗ける気がしてたけど

「決まっている未来」ってないんだって。

 

ならば先の希望はできるだけ持った方が得だぜ~☆

と思う私です。

 

では、また~

 

 

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