プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画部】108時間~感想:108時間の断眠の後に見える世界 「あなたがここにいるのは…」

108時間

角度は違いますが「マーターズ」に骨組みは似ている…

マーターズが「痛み」を越えた儀式だとしたら

こちらは「断眠」による精神の剥離というか覚醒の舞台といった感じです。

 

 

役になりきる為

108時間の断眠を強いられた女優に何が起こったか!?

108時間

108時間

  • メディア: Prime Video
 

 

108時間も寝ないでいられるモノなのでしょうか?

「寝ちゃダメ」と思っていてもウトウトとオートで睡眠に入っちゃいそうなのに…

ちなみに私は晩酌して、映画観て、ベッドに横になったら5分で夢の中な毎日。

 

 

映画 108時間~あらすじ

子供の頃から女優を夢見てきたビアンカ

駆け出しの舞台女優…

 

彼女は精神病の父親と暮らしており

父の妄想発作による奇行が彼女を苦しめていた。

 

いつか主演で舞台にと願ってきたビアンカ

ある舞台の主演としてスカウトの声がかかる。

参加を決めたビアンカだったが

その演劇の舞台、演出家の異様さに徐々にのみ込まれていくことに…

 

彼女が主役ドラ役として参加することになったのは

廃精神病院を使い、ここを舞台として客を招き入れ

演劇を見せるというもの。

 

演出家のアルマは

産後鬱で自分の夫を殺し、娘を殺そうと

火を放った主人公のドラになりきるため

ビアンカに「断眠」を強いる。

 

”研究の結果、96時間の断眠後は

精神病エピソードや幻覚症状が起きることが判明”

 

被験者たちは眠りと狂気と死の「辺獄(リンボ)」を

彷徨っていたと述べている。

 

アルマは以前も女優に断眠による役と一体化する試みをしており、

108時間を超えたところで女優と役が一体となる憑依が起きた。。

 

今回もビアンカ鬱状態だったドラになりきってもらうために

断眠による辺獄体験をさせようとしていたのだ。

 

役作りのため

舞台となる廃精神病院で劇団の共同生活を送るビアンカ

だんだんと断眠による変化が起こりはじめる。

 

ビアンカが役であるドラと重なりはじめると

だんだんと上演する劇のストーリーも過去の現実と重なっていくことに。

 

108時間の断眠の先にビアンカが見たものとは?

 

BBAの感想:マーターズに似ている

 

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現実世界を魂が超えたその「辺獄」を体験させるため

少女を追いこむ狂気のババァって構図が

マーターズに酷似しいております(^^;)

 

毎回思うんですけど

「どうして自分で行かないのか?」

BBA私は不思議でなりません…WHY?

 

んで、ババァの見込んだ少女は

その辺獄へ到達するわけですが

その後ババァに待ち受ける運命も似ております。

 

2度同じことがある場合

それは偶然ではなく、なにか因縁・法則があるはず…

こういった願望って人間の無意識の中にあるのでしょうか?

 

辺獄に行く少女を見つめる観客の存在も

マーターズに似ているのです。

覗き見る感じは「108時間」の方が酷いけど

悪寒がするレベル…

 

「あなたがここにいるのは外の世界に拒まれてしまったから」

この病院に残されたメッセージが強烈!

「ここ」が示しているのが

精神病院なのか?

この演劇団のこの舞台のことなのか?

それとも既に「ここ」とは「私のいる場所」に変わってしまっているのか?

めっちゃ怖くないですか…

 

ビアンカ自身、精神を病んでいる父との暮らしの中で

精神病の「遺伝性」を心配しているのです。

精神病院の患者たちが

「自分がここにいるのは外の世界に拒まれてしまったから」と

思ってあの言葉を残したのだとしたら…

 

内なる世界と外の世界の相違がどんどん拡大し

遂には拒まれ断絶してしまった感じなのでしょうかね。

 

この表現、とても興味深いです。

 

「炎を覗くと、その先に何かが見える」

これも、非常に印象深い言葉です。

私たちの世界は目の前のフィルターを1枚変えるだけで

まったく違った姿を見せるのかもしれません。

 

他にも「水」が辺獄の入り口になっていたりと

火・水・風・土の四元素を感じさせる表現になっております。

 

世界各地のあらゆる儀式や祭りで

火が特別な空間を作る大事な役割を担っていることにも

通じるのかも。

 

映画のラストにドキッとします。

 

チョーク1本でつくる結界の重要性

 

 

ビアンカが精神発作(不安・恐怖の拡大)に陥った父を

安心させるために携帯していたチョークのペンダント…興味深い。

 

チョークで円を描き

そこを「この中は安全よ」って

簡単に空間を区切り結界をつくり出すのです。

 

この効力…なかなか本物だと思う私です。

そう人が信じ込めば、その空間は本物になるわけですから。

 

精神不安の人が起こす超常現象

ポルターガイスト効果」の原因が人間の無意識、

往々にして精神に障害のある若者の心にあるという話がある。

 

この説も非常に興味深いので、

普段は理性脳で抑えられている

感覚脳の持つ原始の能力が開放されやすいのかも

と私は考察しております。

 

ガッチガッチに「常識」や「安定」に捉えられ

固められていない精神状態の人だからこそ

そういった「多くの人が思い込んでる人の力の限界」を

軽く超えることできるのかなぁと。

 

この部分は今後【BBAの不思議な世界】で

とりあげていく予定です。

 

とりあえず、96時間以上の断眠にはご注意を。

 

 

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