こういう話だったのかぁ…以前見た時は
どこか「お洒落映画」のようなアート映画かと…サラッと見ていたよ。
深夜放送してたんで録画して見た(人生2度目のパプリカ)
ホントにインセプションに設定が似ていた!
※パプリカの方が先だからね~
設定は似ているけど「話の核」は全然違うよ~
映画 パプリカ~あらすじ
精神医療総合研究所では
患者の夢の中に入り深層心理にある問題を探る為の
「夢共有装置=DCミニ」の開発に成功!
そんなDCミニを使い患者の夢に入り夢探偵「パプリカ」として
悪夢の原因を探るサイコセラピストの敦子と
DCミニを開発した天才・時田は親友のような間柄だ。
ずばずばとモノ言う敦子に、天才的頭脳と子供のままの心の時田という関係。
ある日「DCミニが盗まれる」という事件が起きる。
その後、次々と研究員たちは奇妙な夢を見るようになり
精神を侵され夢にのみこまれていく。
パプリカが夢に入り
この事件の黒幕を追うのだが…
※以下ネタバレ有の感想・考察いきます
◆願望叶えてくれる「夢の世界」は現実世界にも溢れている
パプリカの物語の中では
現実世界・現実の自分が抱える不満や苦悩や他人への嫉妬というのが
夢の中では反転され「心地よく・満たされた気分」になり
夢に精神が侵食されていく人間達が描かれている。
最先端の精神医療研究に従事する人たちが
自分たちが創った装置で精神を喰われていくわけだ(闇深い)
こうして人の心を侵食する「願望叶えてくれる夢の世界」って
実際にこの現実世界にも溢れているよね。
物が溢れ、人が物を買わなくなった為
「心を満たす、願望を叶えてくれる」空間・サービスが
ドっと溢れたのはこの映画公開のころからでしょうか?
そういった空間・場・サービズが提供してくれる
「心地いい世界」は中毒性が高い。
実は既にこの世界は「夢の世界」に食われているのかもしれないね。
この辺は「マトリックス」の世界にも通じてるわ~
◆人形が象徴してるのは…AI?? 「AI 対 人間」の話かも
人間を侵食する夢の世界ってのが
どうも夢の宿主よりも「DCミニの暴走・反乱」に見えるんだよなぁ。
たぶん、夢の本当の支配者はあの不気味な日本人形で
その日本人形は「魂無き存在代表とされるAI」なんじゃなかろうか?
私は万物万象が振動している以上、思考しているし意思があると思っているが
人間の魂のようなものは「人間」だけのモノなのかもしれないね。
何のことかといえば、まさに「夢を見る能力」ね。
しかも不満や苦悩を反転させ夢の世界を描く能力が
人間の「グチャグチャな回路の魂」にはあるわけです。
まさに「人間の魂=カオス」っす。
だからね、基本「計算プログラム」のAIは人間を越えて賢くなれども
人間が持つ「カオス」の創造はできないんじゃないかと。
そうなると人間の愚かさや「夢見る能力」が羨ましくなるんじゃねーかと。
この話は登場人物たちの「無いものねだり」で
現実と夢の世界が反転されてたんで。
人間がみる「夢」の中にしては…どうも機械的な世界だったから、
AIなりに今までの夢データを元に創ってみたら
「切り貼り+繰り返し」の夢世界になったのかもね~
1つ1つの夢世界は断片的で細切れだったので。
◆現実世界もより大きな誰かの夢の世界
この世界の実相は「空」なので
そもそも地球は人間に興味ないし
地球の土地は地球のモノで誰にも本来所有権は無いはずなのに
いつの間にか地球の土地を人間同士が売り買いしている。
最近では「二酸化炭素排出」にも権利が生まれ
売買されていたりしてカオスだ。
この世の実相は「空」なのに
みんな誰かが創った大きな物語を「現実」と思い込んで生きている。
現実世界ってのも、ずーっと「より巨大な夢物語を描いた人」によって
その人の夢の中にのみこまれていってるのかもね。
自分の夢、みれてますか?