プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画部】そこにいた男~感想:新宿ホス〇殺人未遂事件が起きるまでを覗き見た感じ…恋愛と嘘

そこにいた男

血まみれのエレベーターホール

裸で倒れる血まみれの男とその横で電話している包丁もった女…

「これはあの事件のことや!」ってすぐにわかった。。。

 

 

実際にあった「新宿ホス〇殺人未遂事件」を

若手俳優とAD女子という設定で描いた作品(たぶん)

 

そこにいた男

そこにいた男

  • 発売日: 2020/11/27
  • メディア: Prime Video
 

 

役者さんたちが、

(失礼ですが)見たことない人たちだったため

めちゃくちゃリアルにあの事件が起きるまでを

覗き見た気分になりました。。。

 

 

映画そこにいた男~あらすじ

実際の事件をテレビ報道で見た時の衝撃はかなりのものだった。

映画のオープニングであの光景が流れる。

あの血まみれのエレベーターホールに

血まみれの男女、男は裸で倒れており

その横で大き目のシャツ1枚着ただけの女が

タバコを吸いながらスマホで通話している。

 

この男女に何があったのか?

逮捕され警察での取り調べに男を刺した紗希は

ふたりの出会いから事件までのことを話す。

 

ふたりの出会いはTV番組の再現ドラマ撮影現場

テレビ制作会社の新人 紗希は

売れない若手俳優の翔に出会う。

 

「テレビ業界で女性スタッフはモテるんですよ、

声をかけてくる男のほとんどはヤリモクだけど…」

 

そう語る沙希は翔に声をかけられ

連絡先を交換した時も警戒はしていた。

 

でも、無名の役者ながらも

監督にぶつかったり現場で自分の演技を通す翔を見て…

「あの人をわかってあげられるのは私だけだ」

って感じてしまってからは…どっぷり彼にはまってしまう。

 

会うのはいつも紗希の部屋

15万円のジャケット、礼服、腕時計…車と

どんどんエスカレートしていく翔の要求

「翔君に愛されているなら…」とどんどん貢ぐ紗希

 

会社の金(番組制作費)にも手を出したり

風俗で必死に稼いだり

それも全ては「翔との愛のため」

 

でもある時、紗希は気が付く

「私、翔のこと何も知らない…名字は?本名は?」

この彼女の不安を大きく揺らす事件が起きる…

 

翔の影に別の特別な女の存在が…

そしてその女もまた紗希の存在に気が付き

自分の存在を紗希に知らしめるため

あることを仕掛けてきたのだ。。

 

この女同士の駆け引きが

「血まみれのエレベーターホール」へつながっていく。

 

実際の事件と大きく違う点が1つ

あの事件を見ているような気分になっていたので

1点だけ実際の事件と大きく違う点が出てきて

めっちゃビックリしたました。

 

そして、この「実際の事件と大きく違う点」によって

女たちが心の底に抱えていた男への本音が

むき出しで放られています。

 

女達の夢から覚めた感じの

醒めた表情が刺さるわぁ。

 

好きな相手・恋愛中心になる危険性

なんか切ない話だった(;;)

好きな相手に愛されること、

恋愛中心の人生になっちゃうと

「相手の反応」に自分の人生が支配されちゃうから

自分で自分の人生のコントロールできなくなっちゃうんだよね…

 

自分の人生の中心はあくまで自分、

自分の人生が充実しているから

誰かを余裕をもって愛せるのかも。

それが「相手に求めない愛」なんですかね(^^;)

 

相手の気持ちって見えないから

恋愛って自分の妄想幻想のひとり相撲って場合が多い。

生活が恋愛中心になっちゃうってことは

つまり妄想幻想中心になるってことかぁ。

 

心が欠けた状態の時の恋愛は「依存」しやすいのでご注意を。

こういった状態につけこんでくる人も多いのでご注意を。

 

紗希の腕の傷(;;)

 

紗希と翔を演じる役者さんが…ピッタリ

”実際の事件の二人に似ている”

ということではなく

紗希のわかっているけど堕ちていく不安定な感じとか

紗希みたいな心が欠けた子を見つけては

その心の隙間に入りこんでつけこんでいく翔の心ない感じとか。

 

個人的には、

排便しておむつが膨らんだ状態の赤ちゃんのロンパースみたいな

ずり下げ腰パン履きの翔の後姿…

また自販機で落した小銭を必死に拾う翔が

腰パンからちょっと汚れたお尻の割れ目を思いっきり出してる後ろ姿に

「ああ…」って思った。

 

あの後姿を愛おしそうに見つめる紗希と

「うわっ汚…」って見ちゃう私の

温度差こそ恋する者とそうでない者の差なんでしょうね。。。。

 

少女漫画みたいな恋愛信じていた頃の自分が懐かしい。

そして、紗希を見ていて切なくもなった。

 

大人っていうのは

キレイなプールを泳ぐのではなく

人によって汚染された川をゴーグルなしに

しっかり目を開けて泳ぐ

そんな生き方ができるようなることなのかも。

 

「そこにいた男」というタイトル

そこに「いた」ことだけは確かだけど

全ては嘘と幻の存在だった「翔」という男を

実に的確に表現している。

 

「そこにいた」って過去形なのも味わい深い…

 

更に「紗希と電話の女」以外の者(我々)にとっては

どうでもいい存在の男ってことも

よく表してるタイトルだなぁ。

 

 

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