すごい、すごい映画を見つけてしまった…そんな気分になれる作品
いろいろな声にビビってどんどん縮こまっていくエンタメ業界に
エールを送り、げきを飛ばしてくる1本だよ。
不気味なピエロ界のチャンピオンに輝く逸材!
是非、深夜にこっそり一人で見て欲しい…
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ハロウィンの夜の街は
殺人ピエロが狩り場なのさ
映画テリファー~あらすじ
テレビ画面に
美しい女性司会者の紹介で
「ハロウィンの殺人ピエロ事件」
唯一生き残った女性が登場する。
その姿に、一瞬言葉を失う…
彼女は顔を失っていたのだ。。
あの日彼女に何があったのか…
ハロウィンの殺人ピエロ事件があった日の夜に
何が起きたか?
ハロウィンパーティーの夜
ハメを外して遊んだタラとドーン
車で帰ろうとするも、運転手のドーンは酷く酔っていたため
酔いを冷ますため近くのダイナーで休憩することに。
寄ったドーンがふざけて声をかけた
不気味なピエロ姿の男が二人の後をついてダイナーに入ってくる…
言葉は発せず、
パントマイムでコンタクトをとってくる不気味なピエロ男
タラは怖がり警戒するも、酔っているドーンは
自分からピエロに近づき、からかいながら
その後、何も注文しない不気味なピエロ男は店を追い出され
タラとドーンも酔いがさめたので
停めてある車の元に向かうと…タイヤがパンクさせられてて動けない!?
タラは姉に電話し、迎えを頼むことに。
姉を待つ間に、急にトイレに行きたくなったタラは
すぐ側の建物にトイレを借りに行くことに。
建物から出てきた作業服の男によると
「これからネズミ駆除を行う」準備をしていると言い
トイレまで案内してくれた。
その頃、ダイナーでは
従業員たちがピエロ男に襲われ惨い姿の遺体で発見され
警察が駆けつけ、ニュースになっていた…
このニュースを車内で聴いていたドーンは「あのダイナー…」と気づくが
次の瞬間、車にアイツが乗りこんできた!
ここからタラとドーン、そしてタラを迎えに来た姉ビクトリアと
彼女たちを襲うピエロ男との恐怖の一夜がはじまる。
テレビのインタビューに登場した顔のない女は誰なのか?
殺人ピエロの目的な何なのか?
殺人ピエロと彼女たちはどんな結末を迎えるのか?
目が離せない展開が続きます。
見どころ:とにかく不気味で容赦ない殺人ピエロ
黒いごみ袋を引きづりながら登場する
メイクも衣装も「黒と白」2色使いのモノトーンピエロ
一切話さず、攻撃を受けるとうめき声を上げる程度…
歯を見せて笑う姿をよくみせるのだが、
その歯は血で赤黒く染まっており、
より不気味さが増す笑顔なのだ(こっち見て笑うな)
「その時、気になった」
「その時、目に入った」
以外に動機っぽいモノは無く
とにかく全員殺していくスタイル!
基本的には皮を剥いだり
身体を鋸で斬り刻んだり
肉を削いでいくスタイルを好むようだが
相手への興味や想い入れにより
命を奪う方法は使い分けているのも不気味
- 自分をバカにしたドーン⇒公開処刑スタイルで最後に無惨な姿の彼女と自撮り
- お気に入りだったタラ①⇒椅子に固定しドーンの処刑を特等席で見せる
- 特等席から逃げ出したタラ②⇒追いかけっこの後、銃で顔をハチの巣に
- ネズミ駆除業者の男(A)⇒いろいろあって、最後に顔グシャ
- ネズミ駆除業者の男(B)⇒即斬、首もぎる
- 地下室に住むホームレス女⇒いろいろあって、2か所削ぐ
- 最後まで逃げ惑うビクトリア⇒刃物バラ鞭→車でドン→顔を食べる…
なんなの?
何がこの「追いかけっこ」ゲームの終わりなの?
動機も目的もターゲット選びも
まったく主旨が見えないんです、コイツ。
最終的には、自分の口に銃をツッコんで発砲!
という奇行に走るが…これは計算っぽい
それなりに攻撃を受けて、唸り声をあげてるのに
すぐに回復して追いかけてくるし…ゾンビかな?
悪魔なの、ゾンビなのって思いつつ
最初の画面に戻ると
メイク前の「しっかり、おじさんの顔」のぞかせてくる…
全てが不気味なのです。
見どころ:生き残り女性の狂気
「ギコギコしちゃうぞ」ピエロよりも先に
観る者の心をつかんでくるのが
インタビューに登場する「唯一の生き残り女性」
この顔面が強烈なのです!
顔面で言えば
このパッケージのどの人物たちよりも強烈
そして彼女の顔について
楽屋に戻りあざ笑うかのごとき発言をした女性司会者の末路…
生き残りの「カオナシ」女性の中に
ギコギコピエロの遺伝子を感じるわぁ
BBAの考察:殺人ピエロの人物像
無差別にハロウィンの街で浮かれる人々を
片っ端から殺していくわけではなく
「目があったり」何らかの接触により
「縁」ができた女性を追うようです。
その過程で、出会った邪魔な人間は容赦なく
サクサクと始末していく。
「女性に対して」強い執着があるようで、
自分をバカにしたドーンは、裸にして開脚逆さづり
からの股から、ギコギコ切断していくという
「女性性」への怒りさえ感じる殺害方法…
母のように自分をハグしてくれた「地下女」には
女性の象徴である「長い髪」と母性の象徴である「胸」部分を
ごっそり剥いで、それを身に着ける始末…
おもちゃの指輪を渡す程
気に入っていた女性タラについては
一番楽に死ねるように銃殺…死後も椅子に座らせてた。
また、人の頭部にも強い思いがあるのか?
ハロウィンに思い入れがあるのか?
殺した人間の頭部をめちゃくちゃに潰すか、
中身をくりぬいてランタンみたいにするクセがある様です。
あと、冒頭部分で彼が道具を準備するシーンがあるんですけど
刃物や注射器など金属や器具に精通している感じ…
医療関係なのか精肉業界なのか
とにかく、社会生活はちゃんとしていた感じが臭います。
BBAの考えでは
「母親を求めている」男性なのかなぁ…
それで母親を求め過ぎて
母親と一体になりたい人ではないかな。
女性から剥ぎ取った頭皮や胸部を自分の裸の上に装着してたので。
最後のシーンで「人間越えて、悪魔っぽい」感じに
描かれていますが
そういった思想に囚われているようには見えないので
世間の常識外にいるため、狂気がお越こす驚異的な現象なだけかも。
BBAの考察:白か黒かの二極化した世界で流れる血の赤
あのピエロは『白か黒か』『正義か悪か』など
どんどん極端に二極化して、摩擦を生む社会そのものなのかも?
彼はそのメタファーなのかも。
その極端な思想が
社会を人の血で染めていく、
人を殺していくんだよ。
って言っているような気がしてきた…
最後に人の顔を喰らってたから
もしかしたら…
あのピエロは0と1でできた世界のメタファーなのかも。
意外とメッセージは
「マトリックス」のそれに近かったりして?
あなたはどう思いましたか?