ホラーのようで「優しさ」溢れる北欧童話だった(;;)
特殊清掃員の二人の男性がとんでもなく「思いやり」深い
突然現れた
全裸の金髪豊満ボディの美女を前に
この男性二人がとんでもなく「優しい」
彼女をエロい目で見ることなく
ただただ「心配」している。
その理由がわかってくると
人の優しさとは、
苦悩の大きさに比例する
のかも、と思えてきた。
ここでいう「優しさ」とは
「他人への思いやり」のこと
損得無しの思いやりね。
ホラーゲームのような映像で
北欧の優しい童話のような話が
観られます。
- 「テール」のあらすじ
- 仕事に間吐きっぱなしのエルヴィス
- しっぽのある美女ターレ
- どこか影のあるイケメンのレオ
- 隠れていても、守られているだけでも幸せにはなれない
- 言葉が通じなくても種族が違っても「思いやり」は通じる
「テール」のあらすじ
特殊清掃員の2人の男性は
孤独死後だいぶたった
老人の遺体と家を片付けていた。
水色の作業着のエルヴィスは
森の獣たちに食い散らかされた
遺体に吐き気が止まらない…
黄色い作業着のレオは
淡々と清掃作業をすすめてくれている。
そんなふたりが
地下室で見つけたのは
何かの研究がされていたような部屋と
白い溶液のバスタブから急に姿を現した
裸の美女だった。
獣のような行動で
話も通じない彼女に
エルヴィスとレオは戸惑いながらも
食料を与えたり、服をあげたり
なんとか世話をしてあげる。
レオが会社のボスに連絡し
会社の応援を待つことに。
エルヴィスは怯える彼女に優しく話しかけ
彼女が彼の頬に触れると
彼女の記憶がエルヴィスの中に流れ込んできて…
彼女がしっぽのある種族であることや
彼女は軍の研究対象として捕まっていたことなど
驚きの事実を知ると同時に
彼女を追う軍の追跡班にエルヴィスとレオは捕まってしまう。
追っ手を目の前に
彼女ターレの中の残酷な血が目覚める。
彼女の声に同種の仲間も集まってきて…
仕事に間吐きっぱなしのエルヴィス
なんで特殊清掃の仕事に従事しているか謎?
なくらいずっと吐きっぱなしの男(^^;)
白い溶液のバスタブから急にあらわれた美女ターレにも
ずっと優しく、彼女を心配してる。
彼女に優しく話しかけるヘタレ清掃員エルヴィスの秘密が
明らかになってくると
彼の優しさや思いやりのわけがわかってくる。
エルヴィスには5才になる娘がいるのだ。
携帯の待ち受けにしている娘には
事情があってあえていないようで…
ここで特殊清掃員しているわけも
全裸の金髪美女が目の前にいても
エロい目で見ることなく
終始彼女を心配している理由がわかった。
言葉をしゃべらず、獣のような行動をするターレが
幼い子供のように思えたんだろう。
ターレにも娘の話をしていたもの。
この男の優しさと思いやりが
いろいろな意味で奇跡を起こす。
しっぽのある美女ターレ
この美女ターレがホントに「年齢不詳」なのです。
若くもみえるし、30代にも見える…
モデル体型ではなく豊満だけどバランスのいい体
ターレは彼女の種族の中でも
適応能力に優れた個体のようです。
人間の残酷な仕打ちも
人間の優しい思いやりも
両方知っている不思議な存在。
だから「人を視る目」はあるようです。
彼女の種族の設定がぶっ飛びなのです。
代謝が人間とは異なり
強い熱エネルギーをつくり出せるので
超自然現象を起こせるようだよ。
そのモデルは森の精ハルドラらしい。
どこか影のあるイケメンのレオ
すごく不思議な存在だった。
特殊清掃の現場でも
顔色1つ変えずに黙々と仕事をすすめていく。
怯えたターレがエルヴィスを締め上げていても
冷静な対応…このイケメン何者??
と、なにかの黒幕かと思ってたら
ガンにおかされ余命わずかという状況を
生きている故の静寂だったようだ。
レオの優しさは静かで
エルヴィスとターレの両方を
優しく見つめている感じ。
隠れていても、守られているだけでも幸せにはなれない
ターレを取り巻く優しき男達3人
誰もが彼女を守ろうとしてくれた。
でもずっと隠れて、守られている彼女は
どこか不安げで幸せそうではなかったなぁ
堂々と安心して
自由にどこでもイケるってことが
幸せなんだなと思う。
自分で自分のことを決めて
行動できるって幸せなんだなぁと思う。
最後の彼女の表情と
彼女がレオにしたことに
いろいろとグッときた。
言葉が通じなくても種族が違っても「思いやり」は通じる
そんなことを教えてくれる童話のような映画です。
でもターレの中の野生が覚醒してからは
ちょっとホラーゲームを見ているような
画面展開だった。
余命いくばくもない男と
娘を思いやる父となった男が
みせてくれる言葉や種を超えた交流。
童話の絵本みたいだった。
では、また~☆