プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画】ザ・ヴィオド 変異世界(The Void)~感想:どこかリアル、これはお化け屋敷でやるべき!

ザ・ヴォイド 変異世界(字幕版)

想像以上に面白かった映画ザ・ヴォイド

カルトが望む新世界の姿「あちら側」をちゃんと映像で見せた監督に拍手

マンパワーによるクリーチャーも素晴らしく

すべてのベースに「どこかリアル感」があるんですよね…

 

 

この映画をそのまま「お化け屋敷」で再現してほしいっす!

富士急さん、あの病院をこっち改装しませんか??

 

CGではなく美術さんが造形をつくり

役者さんが演じるクリーチャーがいい!

非常にいいんですよ

 

生命をいじくったらこういう歪な形になるだろうなぁ…

っていう姿そのままに

 

ヴォイドのお化け屋敷が実現するよう

感想&映画紹介しまっす!

 

 

映画「ザ・ヴォイド」あらすじ

静かな田舎の深夜に

ある農家の一軒家から飛び出してくる男と女

女は銃を持った二人組に撃たれ

ガソリンをかけられ燃やされてしまう

 

深夜のパトロール中の保安官ダニエルは

真っ暗な道にうずくまっている血だらけの男を見つけ

急いで妻の勤務する病院に連れて行く。

 

だがこの病院…ある異変がはじまっていた。

はじまりは看護師ベバリーが自身の顔面の皮を剥ぎ

入院患者の目にメスを何度も突き刺しているところを

ダニエルが見つけた時…

ここからこの病院内の人々に恐ろしい恐怖が迫っていたのだ。

 

繋がらない電話や無線、

ダニエルが助けた青年を狙う銃を持った二人組の男たちの襲撃、

病院の外には白装束の集団…

 

ベバリーの身体が異形の怪物になって

人間を襲いはじめる

「一体なにが起きているのか?」

 

ダニエルたち病院に閉じ込められた者たちの

長い夜がはじまった。

 

白装束のカルト集団と教祖

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この人達の正体は一体…

カルト教祖である医師の支援者たちなのか?

それとも医師により異形の者にされた中で意識だけはっきりしている人達なのか?

この辺は最後まで謎です。

 

儀式の為に在る存在にも思える。

どんどん増殖する様子は不気味です(><)

 

このカルトの教祖の思想は興味深いです。

医師として無数の命を救いながらも

自分の娘の命を救えなかった。

「この世界は狂っている」

この世界に神なんていないし、この世界の不条理に絶望したんでしょう。

 

だから娘を取り戻す!

生も死もない「永遠の世界に行く」と

そのために異世界の扉を開く儀式が必要。

この為に彼は長年研究と実験を続けてきたのだ。

 

永遠の世界へ行くために

死を超えた生をつくり出すため

人体実験を繰り返した結果

失敗作といわれる異形の怪物人間が多数生み出された。

失敗作と呼びながらも

彼らを生かし残し続けた理由は?

 

ダニエルの意識に働きかけるためでしょうか。

 

ダニエルは教祖に選ばれた変異世界の鍵だったのか?

この病院で行われた新世界の扉を開く大がかりな儀式

それは全て「ダニエル」に生死をさまよう体験や

意識や精神を「絶望」を味あわせる為に行なわれたように見える。

 

ダニエルが鍵だったのかな。

ダニエルが扉の鍵であり

パウエルがつくった新世界のアダムのようです。

ダニエルと奥さんはパウエルの作った「新世界」に存在しているので

 

ダニエルが宗教的な思想の中の

父子関係に大きく揺らいでいる人物だったからかな。

父と同じ保安官の道に進みながら

「父を超えられない」というプレッシャー

 

それに内心は父になること恐れていたため

妻が出産時にへその緒が首に巻きつき子が亡くなった時に

一瞬浮かべた安堵の表情…

 

普段は町の住民の為に

命がけで任務に励む保安官ダニエルと

医師として命を救ってきたパウエルは

その心の裏に宿す闇に部分も含め似ている存在だったのかも。

 

「向こう側」を映像化した監督に拍手

マーターズにしても

他のカルト映画にしても

「この世界の終り」「新世界」や「向こう側」を望んだり

観たがったりする人ばかりなのですが

どの作品でも「向こう側」は具体的に描かれていません。

 

その点において

この映画のラストシーンは挑戦的で素晴らしいのではないでしょうか?

 

どう見てもパウエル医師の創造世界でしたけども。

この世界はVOID(虚無・空虚)だからこそ

より強く思い描いた人の世界にのみ込まれるんでしょうね。

 

「どこかリアル」なこの感覚

美術さんがつくる異形の肉体のクリーチャー、

その中に入り演じる役者、

このマンパワーによる異形生物が

どこかリアルなんですよ…

 

細胞レベルから生物をいじくり回したら

こんなんなっちゃうのかもなぁとか。

 

意識と肉体の分離とかね。

 

徐々に人間の生と死の感覚を曖昧にさせていき

違う世界に誘導していく感じとか

 

こちら側に残った男女2人の意味

 

でも…普通に死ねば

「生も死もない永遠の世界」に行けるんじゃね??

それこそが本物の「虚無」「空」の世界じゃないの??

 

あっちの新世界側にはダニエル夫妻

こっちの現実世界側にはアジア人のキムと声無し君が残された。

 

声無し息子君は自分の子の死と父親殺しを乗り越えたからだろうか?

アジア系看護師のキムに至っては

そもそもの宗教観の違いが要因ではないかと思っている。

 

キリスト教と反キリスト(カルト)という

思想の対立の外側にキムはいたからじゃないかな。

 

これはお化け屋敷でやるべき!

病院+マンパワーで輝くクリーチャー

これは是非とも「お化け屋敷」でやるべきネタではないでしょうか?

 

ザ・ヴォイド 変異世界 [DVD]

精神の弱い者は肉片細胞にのみこまれ

強靭な精神を持った者はパウエル医師のように

異形の新肉体を制する様です(^^;)

 

あの異形種から出る触手を

「胎児と母体をつなぐへその緒では?」と

考察している方がいて「なるほど」と思った私です。

 

三角ってパワー感じるよね!

結界や空間創造にも影響するんですかね。

 

では、また~☆

 

 

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