「あっ!この人」と思ったら
ラブリーガルのグレイス役の俳優さんがパパ役で出てきて驚いた私です。
このポスターだけでもなかなかの情報が載っている・・・
単純に見えてわかりにくい話のつくりになっている。
神父さんの言葉を注意深く聞いてないと
誤解したままでいるところだったぜ。
ツッコミどころも多いですが
神父さんの登場でグッと作品がしまった印象に
実話から生まれた物語:レイス
映画のはじまりと終わりで
文字で流れてくるので
「実話ベースの話」のようです。
築125年の大きな家を買って移り住んだ家族に起こる
怪奇現象と経済危機と家族の抱える問題があらみあうお話です。
夫デニスは現在失業中
妻ケイティは予想外の妊娠に戸惑い中
娘ルーシーは思春期の10代
夫は職探し+起業も視野に奔走中
家庭の経済状況から、この大きな家を売ろうと夫婦で考え中
そんな中、ケイティの妊娠発覚・・
「産むべきか、でも経済的余裕がない中諦めるべきか・・」
夫婦の中では諦める方向で話が進んでいきます。
10代の娘ルーシーは引っ越しに大反対!
この家を離れるのも、学校が変わるのもイヤ!
そんな家族が暮らすこの家で
異変を感じはじめるルーシー
「何かいる」・・・
でも次第にこの家での怪奇現象は激しくなって
両親も目の当たりにするように
どうやら真っ白いドレスの少女の霊がこの家にいるようなのです・・・
家族を襲う黒い影と家族を守る白い少女の霊
ここから私の考察を書いていきます。
※ネタバレありのためご注意を
一見すると
この家での怪奇現象は母のお腹の子が
一生懸命「生きたいよ、殺さないで」と
訴えるために起こしてきたように見える。
でもどうやら
白い少女の霊は「自分も含めた」家族を守ろうとしていたようなのです。
そして白い少女の霊はこの家の次女として生まれるはずだった子以外にも・・
母が追うこの家の前の住人の秘密
これが「的外れではなかった」と思うのです。
理由は2つ
- 神父にたどり着いたこと
- この家の3階だけ時が止まったようになっていること
- そして3階にある古く荒れ果てた乳母車
- 神父が「また会ったな」と言ったこと
この家にはモクロの力が及んでいて
そこに無信仰な一家がやってきたて
モクロに付け入るすきを与えてしまったようです。
そこで母のお腹の中の次女が生霊となって
家族を救うために現れた、と私は理解しています。
神父とモクロと白い少女
少女の霊が最後に母に伝えた言葉が「モクロ」
そしてその言葉を頼りに神父に訊ねてみると
◆モクロとは生命の破壊者
モクロは無垢な子供の命を奪う悪魔で
「持っているモノを失うこと」を恐れる欲に駆られた一部の人びとが
自分の財産を守るために自らの子をモクロに捧げたという。
モクロは捧げられた無垢な赤子を
火の中に投げ込み無垢な命の消滅を喜んだという・・
◆125年前この家に暮らしたクラークソン一家
この家には125年前から時が止まったような3階に
ボロボロの乳母車がある。
でもクラークソン一家に母が追っていた赤ちゃんはいなかったという・・
つまり、クラークソン一家に生まれるはずが生まれなかった子がいるのだ。
乳母車に乗るはずだった赤ちゃんが。
今のケイティ一家に似た状況だったのかもしれないし
モクロに自分の子を捧げたのかもしれない。
◆神父の語る言葉
神父の語る言葉を繋いでいくと
神父は過去にもモクロと対決している。
そしてこの家族が無信仰な為
「この家を守っているモノがない」と言っている。
パパの失業やこの家の経済状況はモクロが仕組んだものかもしれない。
なぜなら神父と白い少女がこの家を黒い影から救った後
ケイティがお腹の子を無事産んだら
この家の経済状況もよくなり、この家売り出し中の看板がとれたから。
◆モクロに捧げられた子たちが白い霊になって・・
白い少女の霊も何人かいるようで・・・
母が最後に見た白い少女の霊は
「生きたいよ」と言った少女の霊と違うようです。
ケイティが「あなた別の子ね」って言ってたから。
財産を守るために我が子をモクロに捧げる人達と
経済的理由でお腹の子を諦めようと手術の手配する両親。
これは積極的と消極的の差で同じことなのか・・神父の言葉が刺さる。
犠牲になった子たちが
どうやら「守る」側になって現れたようだよ。
「Wraith」の意味
映画の終わりでは
「レイスとは、かすかな痕跡を残す霊や幻
とりわけ死後や死の直前に現れるものを指す」
とありました。
消えそうな命と
消えた命と
wraithで調べると
「生霊」ともでてきました。
お腹の子の生霊ってことかな。
私の感想:神父さまがとにかくいい!
この神父が登場してからグッとしまった感じになったよ。
まず静かで高潔そうな風貌もいいし
声!声がめちゃくちゃいいのです。
ささやくように話すのに
美しく響く声なんだよ。
素晴らしき重低音
神父さまがめっちゃ素敵なので
おじいちゃん好きにはたまらないよ!
では、また~☆