プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画部】7つまでは神のうち~「いじめ」で消えた7歳の女の子 10年の懺悔は誰に届く

お題「最近見た映画」

 

主役の子、可愛いなぁと思ってエンドロールでビックリ

日南響子さんだった。。。

この映画は静かに3度くらい心底ゾッとします。

 

 

映像的に派手に怖いホラーではなく

心底ゾッとくる、精神的にくるものがある作品です。

 

 

七つまでは神のうち

Amazonプライムビデオにて鑑賞

 

 

「7つまでは神のうち」3人の少女とある家族

この映画は3人の少女のそれぞれのストーリーと

ある家族の話がそれぞれ平行してはじまります。

 

そしてだんだん3人の少女とある家族の話が

繋がっていくと10年前にあった悲劇の真実が見えてきます。

 

◆17歳の少女:まゆ

10年前の事件をきっかけにトラウマを抱え

心を閉ざしたまま教会に通い続ける女子高生

学校には馴染めず、通えていない様子

父はそんな娘の理解者でそっと見守ってくれている

手首~腕に何本ものリストカット痕が・・

 

まゆがいつものように教会の礼拝に父と向かい

その帰り道に酔ったレンタルビデオ店の駐車場で

不審な車を発見する。

その車中には目隠しをされ手足を縛られ

血をにじませた少女が・・・

 

まゆは父に事情を話し

その車を追い少女の救出を試みるが・・・

 

◆17歳の少女:かおる

ボブでメガネの女の子

知り合いの家の子供の面倒もみたり明るい

ある日いつものように

知り合いの家の留守番とその家の息子しゅんいち(小学生)の

面倒を見ていると何やら不気味な市松人形を発見

どうも、自分を見ているような気がするのだ

 

その事を電話でしゅんいちの母に話すと

「そんな人形もってないわよ」

と言われ・・次の瞬間・・・

 

◆17歳の少女:れいな

売れてないけど女優として映画の撮影中

いくつかホラー作品に出たことがあるようで

まゆがレンタルビデオ店で見つけたDVDパッケージにも

れいなの姿があった

 

山奥の学校でホラー映画の撮影をして

自分の出番が終わった れいな は駅までの近道で

山の中の道を歩くことに

 

「昔この辺で女の子が行方不明になった」と聞いて

不気味な山をひとり急いで歩いていると・・・

悲鳴と共に女の子たちが自分の目の前を走り去って

気が付くと自分も元の学校に戻っていた。

 

撮影隊もいなくなり

こまった れいなは学校に入り

人を探すのだが・・・・

 

 ◆夫、娘と平穏に暮らしていた真奈

愛する夫、可愛い娘サクラと平穏に暮らす真奈

真奈は信仰心に熱く、神棚が家の中心にある感じ

※普通よりも人間生活空間に近く、家のセンターにある感じなのです

 

ある日、赤ちゃんのサクラが

何者かに連れ去られる夢をみて

胸騒ぎが・・・

 

そんなサクラが友達と近くの「よろい山」に遊びに行くと聞き

何か心配で神棚からお守りをとりサクラのカバンにつける真奈

 

この日、サクラを見送った後

真奈は二度とサクラに会うことはなかった。

サクラは姿を消してしまったのだ・・

 

真奈と夫は必死にサクラの行方を探したのだが・・・

 

ゾッと①「7つまでは神のうち」の意味

7歳までの子供は

あの世のものでもこの世のものでもない

ゆらぎの中にある存在

 

だから神様が呼び戻した子は

この世から去って行くのだという

そして神が呼び戻したんだから・・と

親はただただ神に子を渡しすかない

という言い伝え

(※真奈の信仰している宗教なのか?地域的か?不明)

 

この言葉にはじめは従おうとした真奈ですが

「娘を諦められるか!!!」

と、今まで地域でも有名な信仰熱心な彼女が

神と信仰を捨てたのです。

 

 

ゾッと②日本国内では毎年1万人が行方不明のまま

映画のはじまりに

日本の行方不明者に関する文章が流れます。

 

“警察の資料によると

日本の国内の行方不明者は毎年約10万人にのぼる

それも捜査願いが出されているケースに限られており

出されていないケースを含めると20万人を超える

 

ただし、捜査願いが出された10万人のうち

9万人は所在確認がとれているという

 

だがそれでも毎年1万人以上が

今もなお行方不明のままである”

 

毎年、一万人以上(@。@;)

が姿を消したまま・・・

 

そんな中のひとりがサクラちゃんなのです。

 

ゾッと③7歳の女の子たちの「いじめ」

もう、お気づきかもしれませんが

7歳のさくらちゃんは

当時クラスメイトだった

まゆ、かおる、れいなの3人から「いじめ」られていたのです。

 

無視とか意地悪とか悪口が日常化

そんな中、更に意地悪を思いついた3人は

ひとりぼっちのサクラに声をかけて

休日に「一緒によろい山に行こう」と誘った。

 

3人が仲間に入れてくれるということで

よろこんで当日よろい山にいったサクラですが

期待は裏切られるのです。

 

ただただ3人は

もっとサクラを傷つけたかっただけ。

バカにして、笑いものにして

もっと傷付く姿をみて楽しみたかっただけ・・

 

サクラのお守りを見つけた3人は

信仰心の熱いサクラのママをバカにしながら

そのお守りを奪い獲り投げ遊び始めた。

 

その時、岩場の天上が崩れ

サクラが岩や土砂の下敷きになり

埋まった状態のまま3人は逃げてしまったのです。

 

そして救助も呼ばす

ただただ黙ってなかったことにして

10年後に彼女たちは思わぬ形で再会したのです。

 

こういった経緯の行方不明・・・

「ありそう」って思えちゃうところが

ホントにゾッときた。

 

7歳の子供でもこれは・・

「命」に対する意識がこれほど軽いのか・・・

「いじめ」は人を腐らせる。

 

ゾッと④サクラの描いていた怨み日記

娘に託したお守りも何の役にも立たず

「7つまでは神のうち」も受け入れられない母・真奈は

信仰を捨てた。

 

その時、サクラの気配に誘われるように

子供部屋からサクラの日記を発見する。

そこには3人にいじめられていたこと

毎日どんなことをされたかが詳細に書かれていた。

 

日記と一緒に

3人の顔をコンパスの針で削ったクラス写真と

3人への復讐を絵にしたものが残されていた。

 

  • れいな⇒全身火だるま
  • かおる⇒大きな鉄柱で串刺し
  • まゆ⇒箱に閉じ込めて生き埋め

この7歳の女の子が描いた絵がめっちゃゾッとくるんですよ・・・

コンパスの針で3人の顔を削っているのもゾッときたけども。

 

ゾッと⑤信仰を笑った者が最後神にすがる姿

この部分が一番ゾッとしました。

信仰心の熱い母が毎日家族の幸せを神棚に祈った結果があれで、

信仰心が熱い故に周囲から「変な人」に思われ

信仰を捨てた途端に真実が見えくる感じ・・・

 

サクラの母の信仰を笑ったいじめっ子が

よろい山での悲劇から10年間教会に通い懺悔をして

神に救いを求めている姿・・・・都合よすぎるだろ!

 

案の定ですが

この自己都合の懺悔、自己弁護的懺悔は

神にもサクラにもサクラの両親にも届かないのです。

 

信仰心って何なんですかね?

神にすがりすぎると現実が見えなくなり

救いや奇跡を期待しちゃうのは「弱さ」ですかね。

 

信仰とは心を平静に保つためのもので

自分の死の恐怖を目の前にしても

ただただ平静に受け入れるためのものなのかも。

 

神を信じても奇跡起きないしも

罪をなかったことにもできないけど

信仰することで本来は心を平静に保ち

恐怖や不安に飲みこまれないって効果はある

「そういうものなんだ」って思えた映画です。

 

ゾッと⑥「何言ってるの」という被害者の母の言葉

最後に残ったまゆが

泣きながら

「ごめんなさい、何でもします、赦して下さい」

とサクラの両親に謝罪するのですが・・

 

サクラの母は

「何言ってるの?」

TRUSCO(トラスコ) 平バール 750mm THB-75

こういったでかいくぎ抜きを振り上げます。

 

贖罪なんて罪人の都合のいい幻想

とでもいうような一撃

「最初から赦すつもりはない」

そもそも生かしておくつもりがない

その意味が込められたひと言にゾッとします。

 

一般受けはしないだろうけど

役者さんたちの演技も

映像もよく出来た作品ですよ。

 

では、また~☆

 

 

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