ある日、自分たちの暮らす街が突然ISISの首都にされた。
ラッカの街の平和と安全を取り戻すために
ラッカの実情を世界にネットで発信し続けることで
ペンの力で闘い続けるRBSSの活動を追ったドキュメンタリー。
日本ではあまり話題になっていない重大ニュース
昨日から「イスラム国の最高指導者バグダディ氏死亡」のニュースを
ネットで目にするようになった。
ところがテレビでもネット上でも日本ではほとんど話題になっていない気がする。
私はちょうど「ラッカは静かに虐殺されている」のRBSSのドキュメンタリーの中で
彼らが実際に命がけで撮影したラッカにおけるISISの様子を見たばかりだった。
⇓
その中で今回死んだとされるバクダディ氏が
2014年7月5日にラッカにて人々の前で
『ラッカを首都とする、イスラム国宣言』をする場面を見たのだ。
自分たちの戦いを冷静に分析しているラッカの青年たち
ネットニュースで知る限り
トランプ大統領はISの指導者をしに追いやったことで
余裕を見せているようだが
実際に最前線でISに命を狙われながら闘うラッカの青年たちは
もっと冷静に自分たちの戦いを語っている。
イスラム国が「異教徒は全て敵」とみなしているため
私たちも無関係ではないというコトを踏まえて
ラッカの青年活動家集団RSBB（ラッカは静かに虐殺されている）の
メンバーの言葉をあなたにも聞いておいてほしい。
■今も闘い続けているシリア・ラッカの青年たちの言葉
「5年も世界の皆が背を向けてきたシリアの現実」
「今では世界中が注目している」
「思想は集団が消えても永遠に続く」
「今日はラッカ、明日はよそで・・・」
■国際社会へ向け講演で語ったRBSSリーダーの言葉
ISの犯罪を暴くだけでなく
イデオロギーと闘わねば
ラッカの教訓は
”1つの組織が倒れても、すぐ次が台頭する”
人は自由と安全を求め
そのどちらも得られない世界では
繁栄をする組織にとり込まれる
空爆では正せない、
ISを倒しても正せない、
国民のための政府が必要です
故郷を愛し、夢があるだから諦めない
今もISに追われながら
活動を続ける彼らが最後に言った言葉
「故郷を愛し、夢がある」
だから諦めず闘い続ける、と。
彼らはこれまでに仲間を殺され、
シリア・ラッカに残る家族を殺され
その映像を見せられ脅され続けていて
それでもラッカの今と未来のために
諦めずペンの力で国際社会を動かし闘っている。
占領されてからのラッカは
外部との接触や情報を遮断され
子供達は進んでISの戦士になるべく
洗脳支配されている。
根は深いところまで伸びてしまっているのだ。
外を知らない子供たちは
ラッカでISに教えられることが全てで正義なのだ。
毎日広場で行われる
公開処刑も策に刺され晒される切り落とされた頭部も
彼らには日常のこと。
私がみたこのドキュメンタリーの中でも
ISが子供たちに公開処刑の処刑人をやらせている
実際の映像がでてきた。
秩序や国民のための政治がどんなに大事かわかる。
ハロウィンの渋谷が一大ニュースになる日本は平和だが
その平和も危機感をもたず外に無関心では
すぐに消えてなくなってしまうかもしれないのだ。
ラッカももともとはのどかな田舎町で
住民たちは穏やかで仲良く協力して暮らしていた街なのだから。
世界のニュースに目を向けると
目をそむけたくなるモノや
知りたくないような話も多いんだけど
それでも知ることは無駄にならず、
きっとプラスになると思う。
自分はどうするか？
自分は何ができるか？
を常に考えたり、気にするようになるから。
あと、やっぱり故郷を同じくする人々を大事に思うようになるよ。
日本人だからやっぱり日本を大事に思う、人も文化も今も。
今回の日本の報道姿勢を見て
私なりに危機感もって伝えるために
これを書いてみた。
彼らほどの勇気と行動力はないが
自分なりに考えて行動していかないとね
どんどん何もできなくなってしまう。
自分への危機感も込めて
では、また。
