攻めの経済ドキュメンタリー番組「ジャイアント・ビースト」に大ハマり中の私です。
偽物がグローバル経済に及ぼす影響を追った第5話
内容が濃すぎてみんなにも知ってほしいことが盛りだくさんやでっ
偽札からはじまったの第5話も
偽造品と闘う正規品の奮闘ぶりのインタビューに
アイディア、技術、デザイン、商品、部品
どこまでが権利として保護されているのか?
この辺の部分を深堀していきます。
んが、ドローン業界の話から話は思わぬ方向に
進んでまいります。
この先の驚きに備えるためにも
このドローン業界でのオリジナル開発者と偽造者の
闘いをしっかりおさえておきましょう。
第5話はこちら
⇓
- 偽造品が出回りやすいドローン業界
- 特許権を得た時にはもう時代遅れになっている
- 偽造の3タイプ(コピー・クローン・コピーキャット)
- ドローン業界では特許権に頼らずどんな対策を?
- 特許権保護が強すぎると革新を妨げる!?
偽造品が出回りやすいドローン業界
番組ホストのカルが次に会いに向かったのは
ドローン制作会社
チーム・グラップシップCEO トラッピー氏
週末に自分の会社の倉庫を使って
ドローンレースを開催する傍ら
ドローンの制作会社を経営
ドローンの部品開発にも力を入れている。
そんな彼に話を聞くと
ドローン業界は新しい業界ゆえに
激しい競争にあることが見えてくる。
「ドローン業界は偽造品が出回りやすい」
と番組では紹介していた。
私が思うその理由を
- 新しい業界で参入しやすい
- ドローンの形が変幻自在でデザインの幅が広い
- 部品が多い
- 拡張性も高い
- 技術力で勝負しているので真似しやすい
新しい業界でまだまだ「型」みたいなものがないので自由幅が広いことと
世界中の誰もが知る、ドローンに興味ない人も知るような企業やブランドが無いこと
などが偽造者にとっては好都合なのではないだろうか?
部品も多いし
比較的入手しやすいので
商品を買って分解すれば
詳細な技術も盗みやすくなっている。
あと、これは私の勝手な予測なのですが
ドローン業界にいる人達ってデジタルや新技術に強く
全体にとてもタイプが似ている人達なんじゃないかなぁと。
それが更に現物を入手して技術を盗むことを容易にしているのでは・・
特許権を得た時にはもう時代遅れになっている
インタビューで語られたことによると
ドローン業界では特許の申請をしないことが普通なんですって。
理由は簡単、
申請して特許権を手に入れることには
その技術は時代遅れになってしまうから
⇓
それなら特許を得るまでにかかる労力を
研究開発に回すんだって
(納得や!)
う~ん、競争が激しいってのがうかがえますな。
業界内のスピードが速いぜ~
でも・・
じゃあ、特許権無しにどうやって
偽造者たちと闘うの?
偽造対策は?
偽造の3タイプ(コピー・クローン・コピーキャット)
ドローン業界の偽造者との闘いの話の中で
偽造のタイプには3つあることを教えてくれた。
タイプ①堂々と丸コピー
商標を得ているオリジナル商品と同じ商品を勝手に造って売っちゃうパターン
もう堂々と丸コピーしちゃうタイプ
犯罪行為と承知で犯罪を堂々とやってのける
タイプ②商標だけ変えるクローンタイプ
オリジナル商品と同じ商品を勝手に造って、
商標だけ付け替えちゃうパターン
①よりは小心者でずる賢いレベルが高い
とりあえず消費者が識別しやすいという点は評価できるかも・・
タイプ③技術を盗んで形を変えるコピーキャットタイプ
商品の技術と設計図を盗み
商品を再設計して形を変えて
自分のオリジナル商品に見せるというタイプ
元のオリジナルの技術や研究開発・工夫のすべてを解明し
自分の商品に使うのです。
インタビューに答えてくれた
一番キレてました。
ドローン業界では特許権に頼らずどんな対策を?
消費者にわからない形で複製品・模造品をつくり、
技術を盗み研究開発費をかけない分
安価で市場に流されてしまう・・・
そのためオリジナル制作側も原価に近い価格まで値下げする事態に。。。
特許権で守るのも難しいとなると
どうやって偽造者たちに対抗するのか?
その答えは私の格闘ゲーム姿勢と同じでした!
守ってる暇はない、攻めて攻めて敵を圧倒するのだ。
攻撃は最大の防御なり
真似されても新たな技術でその上をいく、
偽造者の先を行き続けるんだって。
しかも、ちゃんと罠も仕掛けているんだよ~
(※ここ、しびれた)
敵が真似してくることを見越して
新技術を発表、商品設計するんだって
その後の秘密の拡張性や隠しコマンド見ないなモノを
仕込んでおいて後の攻撃にするのさ。
でもこれは消費者に気づいてもらう為なんだって。
模倣品・複製品を買うと結局高くつくからオリジナルを買ったほうが得ってね。
特許権保護が強すぎると革新を妨げる!?
技術競争の激しいドローン業界を見ていると
特許権の保護に頼らないからこそ
技術革新で攻め続けることが業界全体の進化に繋がっているとわかった。
考案者が模倣犯により革新者に進化していくのだ。
番組では特許権の保護が強すぎると
革新を妨げるとも指摘していた。
次の発明に対する意欲が無くなってしまうんだって。
ライバル(?)の存在が必要なのかぁ
とはいえ、
保護が無いと考案者が稼げず、
開発資金も意欲も無くなってしまう・・
このバランスが難しいけど大事なんだって・・
う~ん、
技術の模倣って
いろいろな業界で行われてきた気がするしなぁ
模倣から新しいモノを造るってのは
今や「当たり前」のように行なわれているような・・
でも、確かに研究開発における時間も労力も資金も
かけてないってのはズルいよなぁ
難しい(><)
資本主義が「発展・拡大」を宿命にしている以上
経済も技術も世の中のほとんどは「攻めの戦」なのかもね。
では、次回の「模倣者と考案者の共生業界」で
またお会いしましょう~