見える部分(現象)から、如何に見えない部分(法則)を見つけ出すのか?
それを歴代の科学者の思考を覗くことによって疑似体験してみようという企みっす。
だいぶ間が空いちゃいましたが 「量子論への寄り道」の続きです。
産業界からの依頼で「溶鉱炉内の鉄の温度を正確に知る方法を探す為」
プランクが行なっていた
”物質を熱した時の温度とその物質が放つ光の色の係数を探る”研究の続きへ
私の量子論への寄り道ガイドはこちらの1冊(超おすすめ)
⇓
実際に黒色放射のスペクトルを調べると意外な結果になったという(?-?)
⇓
【得られたスペクトル分布線】
この結果のどこが意外・予想外なのかわかりますか??
1000℃、1250℃、1500℃と温度を変えて得られた結果の分布線がこちら
⇓
まぁ、右肩上がりから急にストンと線が落ちてるつーのはわかるが
なんとなく「そんなもんじゃね」と私は感じていた。
この世界は”有限”なので、永遠に増加(右肩上がり)し続ける線なんて
数学上(数学的な世界)でしかねーだろ~と何となく思っていたからだ。
それよりも私が気になったのは
振動数が大きくなり、光の強さがゼロになった「その先」に何があるのか?
なのです。
X線とかガンマ線とかの「●●線」の領域なのかな?と。
それに「光の明るさ」(暗→明)ってどう測るの?
何が基準なの、どう数値化するの?
「光の強さ」と「光の明るさ」はどう違うの?
無知な私の脳は沸騰しそうだった(オーバーヒートや~)
※ただ、そうやって沸いた疑問に自分なりに思考してみることで面白いモノが見えてきたりもしている…
とりあえず、量子論の世界を覗く旅を先へ進めよう(^^;
⇓
【黒体放射のスペクトル分布線からわかったこと】
- どの温度の分布線でも「頂点部分(最大強度の振動数)」は絶対温度に比例している
- 振動数が大きくなる=波長が短くなる につれ光はどんどん強くなり、ある振動数のところで頂点をむかえ、それ以上の振動数では光が急激に弱まっていく
「光の明るさ」って「光の強さ」と「=」なのか!?
という私の中のモヤモヤを一旦しまって、先へ。
プランクが研究していた19世紀当時の物理学の理論上予測されていた分布線ってのが「点線で示された」右肩あがりっぱなしの線の方なのです。
ものすごく、違和感感じる!のは私だけ(?-?)
私の中で、この線のような結果になる関係といえば「こっち」
⇓
”炉の中、熱せられた物質の温度が高温度になるほど、放たれる光は強く明るくなる”
そんなイメージですが、それでも「高温」に限界あるもんね。
でも、1000℃~1500℃の測定結果の分布線では
頂点が右肩上がりだし、間違いでもなのかな。
次回は私にとっては「不気味にして違和感」を感じる
19世紀当時の物理学理論上予測されていた分布線の方に注目して見ていきたい。
(つづく)