よし、では「寄り道」の続きへ
無知な私に量子論の世界を優しく案内してくれる良書
↓
水素(原子)の線スペクトルが示す法則性を発見したバルマー
そのバルマーの発見(バルマー系列)が
ラザフォード原子モデルの不完全性を指摘しまくることになるのです(;;)
本家はこっち(あの有名な原子像やな)
そもそもまだ「原子が一瞬んで潰れちゃう」問題は解決してないんだけど。
ラザフォードの原子モデルで考えると
【電子が原子核の周りを回転する時】
- 電子は電磁波を放出する(はず)
- この時放たれる電磁波のスペクトルを計算すると、その線スペクトルの波長は等間隔になる(はず)
しかし!
”バルマー系列の波長は等間隔になっていない”
+
※うまく描かえなっかけど…イメージってことでお許しを
- 電子は電磁波を放ちエネルギーを失っていくため、渦巻き状に軌道を小さくしていく(はず)
- この時 放出される電磁波の当時の物理学で求めると、軌道が小さくなるにつれて波長がどんどん短くなる(はず)
⇒ならば「水素原子のスペクトル」は様々な波を含んだ”連続スペクトル”になる(はず)
でも水素原子のスペクトルは「線スペクトル」で、これは実験で実証されている。
こうして、「原子が一瞬で潰れちゃう」って問題点はあれど
原子に関する様々な現象や実験結果を説明できる最も有力な原子モデルとされていた
ラザフォードの原子モデルがぐらつきはじめたように見えるこの展開に
ボーアは逆転の発想で華麗に登場!
私みたいなヤツからすると「ラザフォードの原子モデルの不完全性が指摘されまくってる」ように見え、こりゃーもうダメか…って思っちゃう展開なのにボーアは違った。
↓
『ラザフォード原子モデルを ”こう”改良すればいいんだ!!』
と、彼には原子の姿がありありと見えてきていたようなのです。
なんかね、ここのボーアがさぁ、「ルフィ」に見えてくるよ。
頼もしいつーか、超ポジティブつーか、それも実力伴うポジティブだからすげぇのよ。
今日の教訓:すぐにあきらめちゃダメ!
不完全性の指摘は「改良への閃き」へ転じるのさ
(つづく)