子供の頃に見た時と解釈が180度変わった映画「エクソシスト」
少女の「HELP ME」の意味がもしかして・・性的虐待にあってたことを
母に言えずひとり苦しんでいたとしたら・・・
どうも、
子供の頃にみて今でも
あの少女の変貌と音楽が記憶にあったプロ独女みつまるです。
子供の頃にみたし、
テレビの洋画劇場とかでも何度も観たような記憶があって
大人になってからちゃんと見ていなかった作品です。
こちら
アマゾンプライム会員なら無料で視聴できます。
プライムビデオにログインすると
やたらと毎日「おすすめ映画」に出てくるのです。
「もう、知ってるし、何度も観たし」的に後回しにしてたのですが
思い切ってみてみました。
結果、観て良かったです。
というよりも以前までキャッチーなシーンしか見ていなくて
「単なるホラー」認識だったっ自分の幼稚さが嫌になります。
映画を見る前に
「ディレクターズカット版」は「エクソシスト」と何が違うのか?
調べていたら気になる考察をされている方を発見したのです。
思春期で揺らぐ少女は性的虐待にあっていたのが
そもそもの引き金ではないか?という考察でした。
確かに、気になる点を繋いでいくと納得な見解なのです。
悪魔憑き少女の卑猥な言動
エクソシストは実話ベースですが
本当にあった悪魔祓いでは少女ではなく「少年」です。
なので、この映画は
実話ベースですが
別に込められたメッセージがあるのかも。
私もホラー映画やサイコサスペンス映画多く見ていますが
エクソシストの悪魔憑きの少女の言動は
他の宗教的要素の強い映画の中で犠牲になる少女たちとは違うのです。
やたら卑猥な言葉を叫び
せい器の名詞を叫んだり、
メス豚と自分自身のことをいたり
男性のあそこを握りつぶそうとしたり
十字架で自分のあそこを刺しまくったり
男性が近づくと「ファッ〇しろ!」とネグリジェをまくり上げるのです。
精神科医も神父もみんな男性っていうのもあるんですが
悪魔憑きの少女リーガンは
明らかに男性への攻撃が多いのです。
母や家政婦(シッター)である女性の方が
リーガンと関わりが強く
一緒にいる時間も長いのですが
リーガンが命を奪ったのはすべて男性なんですよね。
一番関わりの深い母親はすっかり人相が変わったリーガンに
1発大ビンタで吹っ飛ばされたくらいですんでいるんですよ。
通常のこういった悪魔に憑依された少女は
神を冒涜するような発言とか
まわりの大人の心の中にある不安や恐怖を煽るのですが
リーガンは違うのです。
大人男性とセック〇への嫌悪と
いろいろなことに気付いてくれなかった母親への怒りを感じます。
少女が激変する鍵となる監督の男
私が映画を見る前に目にした考察で
「少女が性的虐待にあっていたのでは?」とおっしゃっていた方の意見では
女優の母親と親しくしている監督の男が怪しいとのこと。
確かにそういわれてから
映画を観ていくとこの監督の男・・・怪しいのです。
12歳の自分の誕生日パーティーの件で母親に
「監督呼んでもいいよ・・・ママが好きなんでしょ・・」
とめっちゃ曇った顔で言うのです。
明らかにリーガンは監督苦手そう・・・。
シングルマザーで女優の母と監督は親しいようです。
どうやら後々わかるのですが
この家にもよく出入りしているようです。
リーガンの誕生日当日、大人達は深夜まで飲んで騒いでいます。
この監督は酔いつぶれて二階のゲストルームに運ばれます。
2階にはリーガンが寝室で先に寝ているのです。
ここでさらっと1階で音楽に酒にパーティーに興じる大人と
2階に少女と監督の男だけの状況がつくられています。
その後、パーティーでもりあがる大人たちの前に
ネグリジェ姿のリーガンが現れ
みんなの前で立ったまま失禁します。
その時に謎の呪いのような言葉をいうのです。
慌てた母に連れられバスルームで身体をキレイにしてもらうリーガン。
そして事の時を境に
リーガンの異変は加速します。
どんどんこうなる。
そして、この変化のきっかけが監督の変死にあります。
お手伝いさんが薬を買いに出かけるために
母を訪ねて家にやってきた監督にリーガンの世話を頼んで
出かけてしまった・・・その後 この監督は変死します。
石の階段を転げ落ちての転落死のようですが
その首は転落ではありえない程後方にへし折られているのです。
後にリーガンに憑りついた悪魔が母親に
この件の犯人がリーガンであることをにおわせます。
監督とリーガンの関係・・・・。
脳科学・心理学面からも相当核心ついて現象を語っている映画
私が今回映画「エクソシスト」観て驚いたのは
オカルトやホラーで人を怖がらせるためだけにつくられた映画ではなく
脳科学・心理学・精神医学の観点からもこういった現象を語っていることです。
思春期だったり
強いトラウマから
脳に変化が起こり幻想・妄想が本人にとってのリアルになる。
側頭葉に傷や衝撃があると
妄想や幻想力が強くなり
霊感のような力を見せることがある。
すごくザクッと書いてますが
映画の方がちゃんと医師たちが語ってくれています。
私も自分で好きで脳科学や心理学は独学しているので
興味深い話がたくさんでてきました。
1,973年にこの映画がつくられた時には
意志・思い・幻想・妄想・創造など心の力が
物理的な現象に影響することが学者・科学者・医学者の間でも
認知されてたんですね・・・感慨深い。
そして悪魔祓いも医師のすすめだったのです。
自分に何かが憑りついていると強く思い込んでいる場合、
神父による悪魔祓いをウケることで症状が改善されることもあるって。
少女と神父に見る悪魔が人の心を操る方法
もともとその人が心に持つ
不安・恐怖・トラウマ・後悔・懺悔の気持ち
その心にある重く背を向けたい感情を刺激したり
増幅させることで、心身をのっとるようです。
もともと漂う強いマイナスのエネルギー(悪魔)を引き寄せたようでもあり、
自分の中で耐えきれず悪魔を創ったようでもある。
ただ悪魔を信じる人の前にしか
「悪魔」という形では現れないのは特徴的である。
母親は無信仰者としてえがかれているが
リーガンは枕の下に十字架を持っていたので信仰のある少女だったんだろう。
母親のことで心に大きな懺悔の念のある神父もまた
リーガンに向き合うことで
悪魔のささやきをうけ、母親の幻覚までみていた。
悪魔祓いは成功したのか?
ひとりの少女を救うために2人の神父の命がささげられた。
これは悪魔祓いは成功したといえるんだろうか?
もともと悪魔は実体を持たないのに
カラス神父の強い意志が
自分の身体に悪魔を閉じ込めたという事なのか?
映画に関するインタビューなのだろうか?
関連動画ででてきた男性2人の対談で
「精神科で医者に見捨てられた 理解されない現象に苦しむ人の
最後の救いの希望として信仰がある」
というような話があった。
信仰は心の安定剤であり増強剤なのかも。
やはり、今聞いても「エクソシスト」のあの音楽は秀逸だと思う。
登場人物たちの心情と同調できる。
エクソシストの音楽と「ソナチネ」の音楽がたまにごっちゃになります。
では、また~やっぱり名作ってすごい!