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【深夜映画部】「ウィザード・オブ・ライズ」実際にあった650億ドルの巨額金融詐欺事件~デニーロに乾杯

お題「最近見た映画」

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よくあるやつや!この手法(ポンジスキーム)で30年間も人を騙して

650億ドルも詐欺できるのか?!という驚きも含め

そんな彼がナスダックの創設者のひとりだなんて!!!

 

 

驚きばかりの実話ベースのこのテレビ映画

ロバート・デニーロがまたしても本物そっくりに演じています。

いや本人以上に金集められそうな風格。

 

 

 

 

2008年のリーマンショックによる金融危機をきっかけにあばかれた

この巨額金融詐欺を行ったバーナード・マドフ(バーニー・メイドフ)と

彼の家族の繁栄と崩壊の人間ドラマとなっております。

 

ついつい「650億ドルの巨額金融詐欺がいかにして行なわれていたのか?」に

注目してみてしまった私ですが後半は人間ドラマが凄いです(;;)

そして後半のデニーロの目の光が無くなった演技がまたすごいです。

 

詐欺の手法は単純であり、

今も世界中、日本中にこの手法による「儲け話」は転がっています。

つまり小者詐欺師は無数にその辺になにくわぬ顔であなたの横にいます。

ポンジスキームは高額配当・高利回りをうたった投資勧誘で

多くの人から資金を集め、実際に運用はせず集めた金から配当金を支払うだけの

金集め詐欺っすね。

 

映画の中では「ねずみ構」って字幕になってたよ。

この金と人の金銭欲と詐欺師のシステム的なことは

別に今後詳しく書いてみようと思います。

 

今回は深夜映画部日記なので「映画」としての感想を書いていきますね。

 

 

 

実際にあった巨額金融詐欺「バーナード・マドフ事件」

 

サスペンス映画なのかと思ったら

実話ベースってかほぼ実話の再現ドラマでした。

 

この事件について詳しくはこちらの方の解説が

とてもわかりやすいです。

 

blog.livedoor.jp

 

 デニーロが実際のバーニーにそっくりに演じてくれてるので

こちらをご覧ください。

 

ウィザード・オブ・ライズ (字幕版)

どうでしょう?

実際に大きな証券会社「バーナード・L・マドフ証券会社」のトップであり、

ナスダックを創設し近代市場をつくりだし

国際決済機関の元会長

全米証券業協会の元会長

などなど他にもいっぱい業界の会長やってる人物です。

 

会社も実在するし

社会的な信頼も得ていて

実際に富豪であり

そのため金持ち人脈を持つ

この男が詐欺師に見えるでしょうか?

 

でも彼は史上最大級の巨額金融詐欺をはたらいていた詐欺師なのです。

650億ドルですよ!

円じゃなくてドル!!

 

事実・真実・実物ではなく

いかに人間というのは「イメージ」で判断しているか

痛感しますね。

 

  • 価値があるように見せかける
  • 儲かると見せかける
  • 信頼にたる実績ある人物を装う

ことで人を信頼させ

その「信じ込んだ人」の数を増やすほど

見せかけだろうが虚像であろうが

みんなが思った通りの人物に現実的・物質的にもなっていくのです。

 

ここを語ると長くなるし

映画の感想からずれちゃうから「お金」の話でべつに書きます。

 

では先にいきましょう。

 

 

2008年の金融危機で650億円の金融詐欺発覚!大ニュースに

 

日本ではそれほどニュースにも話題にもなっていなかった

ように思われるこの事件ですが

当然、アメリカでは史上最大の金融詐欺として大きなニュースになりました。

 

バーニー・メイドフに資産を預けていた人たち

数千人が預けていた資産を一瞬にして失ったのです(;;)

 

日本円にして6兆5000億円以上!

 

大富豪の個人資産もですが

日本企業や日本の投資会社も被害者に名前があがっています。

割とそうそうたるお名前の会社が並んでいて震えた。

※また実際の事件について掘ってしまいそうなので、映画作品としての感想へ戻します

 

ここからマドフ(メイドフ)一家の

ニューヨークの大富豪家族から

数千人の人の人生を壊した凶悪犯罪者一家として

批判と人々の悪意を浴びる生活に一気に転落します。

 

妻も息子二人もその妻や子供たちも

この偉大な父の巨額詐欺には気が付いていませんでした。

家族をも16年間騙してきたのです。

それはまたこの詐欺にいっさい家族を関わらせないことで

いずれは破たんすることが確実なこの詐欺の共犯にさせないために

バーニーなりの家族の守り方でもありました。

 

ですが

ここ!

ここの部分が今後すべての家族をどんどん

底なしの不幸へと突き落としていくのです。

 

 

共犯を疑われ世間の怒りや憎悪を浴び続ける家族

 

世間のみなさんからすると

結婚して50年の奥さんも

父親の会社で働いていた息子たちも

「共犯」だと怒りを家族にも向けるのです。

 

詐欺行為に参加はしていなくとも

少なくとこ「知っていたはず」と世間は思っているわけです。

 

でも家族は本当に「詐欺」に関しては知らなかったのです。

息子たちは必死に自分たちの「無実」を主張しますが

誰もそんなこと信じてくれません。

 

息子たちはそれぞれに自分の妻や子供たちをこの事件から守るために

父親の側にいる母親との連絡を拒むようになります。

父との関係を切らない母と一緒にいては

自分たちも危ないのです。

 

母親がどんなに電話しても

留守番メッセージで終わり(;;)

父の保釈請求書へのサインも息子たちに拒否され

ひとりぼっちになった母。

 

彼らは「自分たちが無実であること」「詐欺に事実を知らなかったこと」

「自分たちも妻の家族も父に投資した被害者であること」を訴えていました。

 

彼らはわかっていないのです。

投資詐欺の被害者の怒りと

世間一般の庶民の怒りが

「そこ」だけではないことに(;;)

 

 

メイドフ一家がわかっていない世間の怒りの本質

 

息子ふたりは必死に父の詐欺に自分たちは無関係と訴えますが

そこではないのです。

 

もちろん世間的には充分共犯を疑う状況ですが

共犯であっろうと、父の詐欺を知らなかったであろうと

「人から騙し取った金で贅沢な暮らしをしていた一家」

という意味で共犯なのです。

 

実行犯でなかろうと

その詐欺で集めた金によって

富豪一家として何不自由ない生活を満喫していたのですから。

 

成功者というのは

憧れと同時に嫉妬の感情をも寄せられる存在です。

ですから成功者ぶっていた大富豪が

犯罪者であり人を騙して金を集めていたとなれば

一気に嫉妬心は怒りや憎悪に変化して増幅します。

 

 

多くの人が黒と思うとそれが現実になる

 

加熱する報道や

ネットでのいろいろな書き込み

によってどんどん家族も犯罪者扱いされていきます。

 

世の中の現実として

多くの人が「そう思う」ならば

それが現実になってしまうという怖さがありますよね。

 

絶対的な真実の追求ではなく

「イメージ」なのです。

本当は白(無実)でも90%の人が「あなたは黒(罪人)」と思うならば

社会的には「黒(罪人)」扱いされるのです。

 

ここも重要だから覚えておいてくださいね。

多くの人の認識や感情の持つ力、影響力を。

 

このバーニー・メイドフ(バーナード・マドフ)がそれでも守りたかった

家族がどうなったのか?

かなり考えさせられるものがあるので是非本編観てください。

 

 

「詐欺被害者も詐欺の共犯者なのだ」と刑務所で彼は言う

 

興味深いのは

刑務所内でニューヨークタイムズの女性記者にインタビューを受ける彼は

彼女から厳しい意見を含んだ質問に答える中でこう答えるのです。

 

※被害者に対しての罪の意識をきかれた時

 

「彼らには欲深い面があった。

私は常々『財産の半分以上を私に託すな』と忠告していた。

だから彼らも共犯なのだ」

 

また、この長期間の中で

いくらでもその機会はあったのに

この詐欺を止められなかった監査機関や政府機関に関しても

彼は共犯だといいます。

 

 

彼は自分が凶悪犯罪者のように

報道されることに怒りを持っていました。

歴代の凶悪犯罪者と比較されることにも。

 

確かに彼はいきなり人を襲ったり

殺したりしたわけではないのです。

そういった野蛮、残忍な行為の犯罪者と同等に扱われることには

耐えられないものがあったようです。

 

あなたはどう思いますか?

 

「欲深い期待をもって彼に近づいてきた人は共犯なのでしょうか?」

 

夢のような高利回りをうたって投資金を集めていたようですが

あまりにも世界経済の実情からかけ離れた数字なら気がつきそうなものなのに?

彼が相手にしていたのは富豪達ですが

もしかしたらそういった「夢のような高利回り」で資金を増やすことが

よくある話であり、そういった仕組みに加担している人たちの世界もあるのかも。

 

とにかく

実際にあった巨額金融詐欺ですから

見ておいて損はないです。

 

では、また~☆

 

 

 

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バーナード・マドフ事件 アメリカ巨大金融詐欺の全容

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