子供の頃にみたナウシカと全く違うものが見えてくることに
胸がつまる思いのプロ独女みつまるです(;;)
思わず金曜ロードショーで久しぶりに観た
「風の谷のナウシカ」
私は原作を読んで
ナウシカの強さに圧倒された過去ありです。
ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: コミック
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久しぶりに映画版の「風の谷のナウシカ」を見た。
彼女が17歳であることや
王である父親の代わりに実質国のトップにたって指揮をとる彼女の孤独に
胸が苦しくなる想いがした。
子供の頃見た時は
「自然を愛し、自然と調和を望む、心優しい美少女お姫様」
そんな印象だった。
でも、42才の今になって
映画「風の谷のナウシカ」を見ると
コミック版で描かれていたナウシカの孤独な部分が
よく描かれていることに気が付いた。
風の谷のみんなに慕われ
みんなに頼りにされている
「みんなに愛されて幸せな少女」に見えていたナウシカが
こんなにも重荷を背負って闘っていたことに
胸が苦しくなる(;;)
17歳の少女が国のトップとして
国を統治し、
他国との軍事交渉までこなし、
自国の民を守るために常に「自分の命を懸けて行動する姿」に
これが今の文明の1000年後の話だと思うとせつない。
水を汚し、土を汚し、
環境を破壊している1000年前の人々である私、いたたまれない。
申し訳ないと思うが、このまま走り続けるしかないのも事実。
映画の中でもナウシカが決して
100%光の中だけで育ってきたわけではないことが
わかるように語られている。
まず、ナウシカの母が出てこない。
ナウシカの父である国王は17歳の少女の父にしては
かなり年齢が上に見える。
ナウシカは実は兄弟が多いのだ。
でもナウシカ以外は死んでしまっている。
それだけ過酷な環境であり
王族というのは血塗られているのかもしれない。
彼女の賢さや戦闘力からして
小さいころから帝王学や王としての教育をされていたことも想像できる。
ただ、私が小さいころ見た時も
今も同じ感想と驚きの部分がある。
大きな優しさを持つ人は
その愛する心の大きさに比例して
怒りもまた大きいということ。
小さいころに見た時、
父親を亡くしたナウシカが
トルメキア軍を怒りにまかせてなぐり殺すシーンに
ものすごく衝撃受けた記憶がある。
驚きはしたが、逆に妙に納得できたことも印象深く記憶に残っている。
原作コミック版を読むと
彼女の「孤独」はもっと濃くなっていく。
彼女の最期にくだした決断に読者である私も動揺していた。
「これは正しい判断だったのか?」
たぶん、ナウシカ自身も「100%正しい選択」とは
思っていないけど下した決断だと思う。
それでも選択して後も取りできない決断を行動に移した彼女は偉大だと思う。
優しさを持つことも
愛する心をもつことも
同時に「孤独に耐える強さ」が必要なんだろうね。
愛するモノが多いほど守るために孤独に耐える強さが必要なのかも。
力を持つ人は孤独な闘いを強いられるのかもね。
宮崎駿監督が17歳の少女ナウシカに背負わせたものがでかすぎて
ビビるわ。
ミトとユパ様がいてくれてよかった。
また数年後にみたら
違った発見があるのかも。