トータル・リコール2012年版の感想を書くための前説が
長編になっているというカオスの中にいる私です。
トータル・リコール2012年版が割と実社会の闇部を
グリグリ攻めているので、どうしても前説部分いるのさ。
単に夫婦という視点で見ても面白いです。
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今回はこちら南北戦争の正体(?)の続きのお話
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日本にも広がる我利我利拝金主義
便利になるほど、
技術が進むほど人は忙しく心に余裕がなくなっていく謎
日本人同士が理解しあえずイライラ攻撃し合う現状
これらの根源がどこにあるのか?
これらの変化がいつはじまったのか?
経済・社会の「仕掛け」を知るためにおすすめの1冊
↓
それはアメリカンドリームの終わりが大きく影響しているのです。
アメリカで起きたことは10年後くらいで日本に起こると言われている。
アメリカで10年前にはやったことがいま日本で流行っている。
特にお金や経済、ビジネス関係はその傾向が顕著ですよね。
日本で起こる「変な流行」にご注意を。
あまりに急な変化というのは必ず「仕掛け人」がいて
仕掛けるのは大きな利益を得るため。
アメリカンドリームの正体とは
アメリカンドリームとは何か?
あまりちゃんと考えたことなかった。
私の認識はこんな感じだった。
- ハリウッドで成功
- 億万長者
- 世界的に有名になって影響力で稼ぐ
- 「セレブ」や「富裕層」
現代洗脳のカラクリを読むと直球で答えが書いてあった。
Q:その「成功」の基準は何か?
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A:「お金」徹底した拝金主義
成功の基準となるのは
幸福度や社会への貢献度ではなく、
「お金を持っているか」否かだけ
1980年代後半から2018年までのアメリカ、LAの人々を追った
ドキュメンタリーをみると確かにその通りなのです。
本音と建前があって「建前だけでも」幸福度や社会貢献を謳ったりすることなく
どこまでも「金が力で、金でなんでもできる」世界。
「80年代に入ってアメリカンドリームの意味が変わった」という
年配の地位ある方の言葉が興味深い。
アメリカンドリームの正体は徹底した拝金主義
とわかったところで先に進みましょう。
アメリカンドリームの崩壊~終焉
アメリカンドリームを
「アメリカの人々が目指すべき人生の目標」にと
刷り込んで洗脳した人たちがいます。
「マイホームを持ちましょう!」
「マイホームは成功の証」
「アメリカ経済は強い」
マイホームを買うためのローンをすすめた人は誰でしょう?
もう、わかるね!(←このセリフ好き)
このドキュメンタリー映画を1本観るだけで
アメリカのここ30年のリアルを覗くことができます。
実際に金がばらまかれ
裸でよつんばになってその金を拾う人たちの
狂喜乱舞の映像もあるよ。
儲ける側にいた人や経済ジャーナリストが言うには
70年代が転機だったという・・
- 金本位体制を捨て、財政規制がなくなりどんどん金を造幣した
- 国も人も贅沢のために返せない借金をしはじめた
- 生産する国から消費する国になった
80年代になると大勢が銀行業をはじめた
ハーバードビジネススクールで学んだ人は語る。
「(金の力で)世界を支配するように教えられた」と。
金のばらまきによる夢は長くは続かない。
生産無しに消費だけしていて続くわけがない。
人々が気が付きはじめる。
アメリカンドリームなんて幻想
どれだけ頑張っても金持ちにはなれない
富は一部の人の手にしか行かない。
「アメリカンドリームなどもう実現しない」
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このことをアメリカの一般市民が悟ったからこそ
トランプ氏が勝利し大統領になったという。
満たされない欲求が向かう次の煩悩は「差別」
アメリカで言えば
・移民排除
・白人の国アメリカを取り戻そう
こういった主張にあらわれている。
お金持ちになれないと悟り、あきらめた人たちは
これから差別主義を大きくしていくことで
自らの煩悩を満たしていくことになるというのです。
アメリカがそうなれば、
日本も遅かれ早かれ同じ道へ進む。
日本もお金の煩悩を満たすことを諦めた人々が
差別で憂さを晴らす、
他人とのわずかな差を競い合う世界が到来する。
既に日本もこの段階に突入しているような・・・
SNSやネットでは特にこの傾向が強いような・・
「虚飾にまみれた生活を送り見かけがその人間の実態と一致しなくなる」
これはドキュメンタリー映画
「ジェネレーション・ウェルス」の中で
ピュリツァー賞受賞の経済ジャーナリストが語った言葉。
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「アメリカンドリームは幻影だ」としながら
アメリカンドリームの崩壊と終焉で
我々大人や子供が夢を実現できないばかりか
状況はもっと悪化していくと話す。
『希望を失った子供たちは虚飾にまみれた生活を送り、
見かけがその人間の実態と一致しなくなる』
テレビやネット、有名人のSNSなどにより
24時間現実的でないライフスタイルを見て
手に入るかのような錯覚に陥ると指摘する。
その人自体の実態が虚像にのまれて消えていってしまうのかも(;;)
こちらも参考になるTED動画
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まだ先は長いので
今日はここまでとなります。
差別主義の広がる社会や
人々が虚像・虚飾世界に逃げ込んでしまう世界に
ならないことを祈るばかり。
何も持たない「素の裸一貫の自分」をそこそこ愛することから
はじめるといいのかも。
私は超ダメで社会的には40代独女BBAという大敗者の自分・・
けっこう好きです。割といい奴、そこそこ面白いじゃんと愛でている。
では、また~☆
アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理
- 作者:ノーム・チョムスキー
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2017/10/06
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