プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【実話映画】エスケーピング・マッドハウス~感想:命がけの潜入取材 「隔離された精神病施設」

エスケーピング・マッドハウス

怖すぎる…これが1887年のニューヨークで実際にあったことなのかぁ。。

でも、隔離された精神病施設を描いた映画はどれも似た部分が多いから…

 

 

実在した女性ジャーナリストの危険な潜入取材

彼女の名を一躍世に知らしめたのが

この映画で描かれている「ブラックウェル島」の施設での体験記

 

エスケーピング・マッドハウス

エスケーピング・マッドハウス

  • メディア: Prime Video
 

 

 

映画エスケーピング・マッドハウス~あらすじ

「私の名はネリ―・ブラウン」

彼女は自分の名前以外の記憶を失ってしまっていた。

 

ニューヨークのブラックウェル島 精神科病院

一度入ると出られないと云われる隔離された世界

ここでは「患者への虐待が行なわれている」という噂が…

 

この噂の真相を確かめるべく

1人の女性記者が「患者」として

この施設に潜入することに…

 

ところが、この施設に入って数日後

彼女は本当に記憶喪失患者となってしまっていたのだ。

 

記憶はないが、思考はしっかりしている。

時々断片的に記憶のワンシーンが見えることがある。

彼女の主治医:ジョサイア医師に

この女性精神病施設の異常さと

自分は精神異常ではないことを訴えるが

ここから出してはもらえない…。

 

この島は施設のための要塞になっており

閉鎖的なこの空間でグラディ寮長の独裁国家が形成されていた。

 

45人の患者は毎朝鍵付の靴を履かされ

足をきつくしめつけられねばならない…(謎)

その痛みで思考力が落ちてしまうとネリ―は訴える。

 

更に患者たちは

クロラールやモルヒネを注射され

朝から晩まで座らされる。

また、目的もなく「ただ石を運び続ける」労働もさせられる。

 

そして、少しでも寮長や看護師の機嫌を損ねると

「しつけ」と称する拷問が待っているのだ…。

 

記憶はないが、常識的な思考力は持つネリ―

ここで酷い扱いを受ける患者仲間を救おうと

必死に寮長や看護師に向かっていくのだが…

 

寮長に目をつけられた彼女は

「しつけ」で何が行なわれているか…身をもって地獄を体験する。

そして、記憶が徐々に戻りつつある彼女に

とんでもない裏切りと恐ろしい事実がつきつけられる。

 

表向きは女性を支援するための施設

以前、こういった施設を舞台にした別の作品を紹介しました。

そこでは上流階級の女性患者を

男たちに売り飛ばすというとんでもない闇が描かれていましたが

こちらは「老女が支配する独裁空間」になっております。

 

不幸な生い立ちから這い上がってきた老女が

弱い女性を集めては「これまでの人生」への復讐をしているのです。

 

彼女たちから過去を奪い

自分の患者=奴隷・家畜にしているのです。

薬で思考力を奪い、「しつけ」とう拷問で

自分が強者・支配者で彼女たちは無力だと教え込むのです。

 

食堂での食事は完全に階級別となっており

支配者側は毎回豪勢なフルコース、

患者たちはどろどろのエサのようなものを少量配られる。。

この「優越感」と「支配欲」を満たすことだけが

老女の喜びとなっていたのかも。

 

若い女性、家庭ある女性、家族ある女性達への

老女の嫉妬は凄まじく

「しつけ」と称して苦痛や屈辱を与えていくのです。

(非常に陰湿で悪質…その内容は本編を見て確認を)

 

BBAが一番驚いたこと

私が驚いたのは彼女がここでの体験を綴った本のタイトル

マッドハウスでの10日間」

※10days in a madhouse

 

この話、10日間のことだったの!?

という驚きが一番でした。

 

10日間が非常に濃厚なのです…

10日間のうち最初の方は記憶があり

しっかりメモをとり潜入取材してるんですよ。

いったい何時記憶を奪われたんだ…

記憶を失ってから何日間の出来事を見させられたのかしら??

 

映画を観た体感では1年とか半年のことかと…。

 

危険な潜入取材・女性記者の先駆けネリ―

この潜入取材での体験記

マッドハウスでの10日間」を出版し

瞬く間に彼女の名は世界に広く知られるようになった。

 

彼女は女性初の有名記者となり

その後もいろいろな潜入取材や体当たり取材で

注目の存在となっていく。

 

1922年57才で死去

1998年にはその功績が認められ

「栄誉ある全米女性の殿堂入り」を果たした。

 

彼女のこの手記は

後の調査報道の先駆けとなり精神ケアの改善につながったという。

 

「ペンは剣より強し!」を証明した女性でもある。

映画の終わりに、実際の彼女の姿が映し出されるが

「めっちゃ美人」なのだ。

 

1800年代の男性社会の中で

あの美貌を持ちながら、頭脳と勇気とペンで闘ってきたとは…圧倒されるわぁ。

弱者を救うために、悪の中に飛び込んでいく勇気

口で言うのと、実際に行動するのとでは大違いだよなぁ。。

 

報道って、記者って本来こういう人達が

命がけで事実を伝えようとするから

「情報」に力があったんだろうね。

 

今はどこに信頼できる情報あるんだろう??

 

 

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