久しぶりに見た~この作品!
前に見たときは「かっこいいブラピ見たさ」ってのが大きかったので
今回はグッと犯人追いの目線で視聴できた気がします。
とんでもね~犯人なんですけど
- 宗教が、妄信が、人にどんな作用を及ぼすか?
- 社会に悪がはびこり、それを権力者も行政・司法も市民も「目をつぶる」形で容認していることで社会と正義が大きくゆがんでいる、という実状(実態)
について考えるきっかけを多くの人に与えた功績は大きいような気がします。
結局は、あのラストに残った3人(ベテラン刑事・若き刑事・犯人)ともに、各々の背景は違えども「人殺し」という同じ罪(業)を背負うことになったのが印象深い。
よく見てみれば、ブラピ演じる主人公の若き刑事は自分の妻の「助けて」という声にならない悲痛なサインを何度も見逃している。
彼は市民を救うために、街の平和の為に悪=犯罪者たちと戦っているようにみえて、実は彼の眼がむいているのは守るべき存在よりも「悪=犯人」側なのだと気づかされた。
たぶん、自分と犯人(犯罪者)しか見えていないのだろう。
そういった世界に彼は自らをいつのまにか於くようになってしまったのだろう。
世界というのは”私が”考えた通りになる。
私が目を意識を向けたモノが「現実」となって目の前に現れる、てのは本当にこの世の真理のひとつなのかもしれませんね。
犯人は人として大きく間違っているけど、言ってること自体は「すべて間違い」ではない、むしろ…




