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【映画】ディケイド 腐敗する者たち~感想:ループした時間に生きる男と腐敗していく少女の遺体

ディケイド 腐敗する者たち(字幕版)

ホラー・サスペンスというよりはヒューマン・ドラマなのかも…

孤独な生活の中で「恋人」と呼ぶ存在ができたけど

だんだんその恋人の存在が今まで安定していた自分の世界を壊しはじめる…

それがモノ言わぬ遺体であっても

 

 

ホラー映画ではありません。

この映画には傷付いた悲しい人間しか出てきません。

気が狂うほどの苦痛の中で生きていくために

敢えて心は壊れてくれて、幻想で半分包んでくれているのかも?

人間が「生きる」ために備わっている力に

私たちは幻想をみせられながら「生かされている」のかもしれません。

 

どこに注目するか?

で見え方も感想もガラッと変わってくるだろうなぁと思う映画です。

 

ディケイド 腐敗する者たち(字幕版)

ディケイド 腐敗する者たち(字幕版)

  • 発売日: 2020/06/27
  • メディア: Prime Video
 

 

 

映画ディケイド 腐敗する者たち~あらすじ

郊外の一軒家で静かに暮らす孤独な中年男性ジョナサン

近所の閉鎖中の遊園地の管理人兼清掃員として働いている。

 

ある日、ジョナサンが仕事に出かけて留守になった家に

大麻を求めて2人の少女が忍び込んできた。

地下室で大麻や金目になるものを物色しはじめる少女たち…

 

ひとりの少女ケリーが脚立に乗り

棚の上にあったオルゴール箱を手に取り

こじ開けようとした時、

帰宅したジョナサンに見つかってしまう。

 

「僕の家でなにしているの?」という彼の声に

驚いたケリーは脚立から転落し、頭を強く打ち死んでしまう。

ケリーの死に驚いたもう一人の少女は

慌てて逃げ外に飛び出し、車にはねられ即死。

 

あまりのことに驚いたジョナサンは

警察に言えば自分が少女を殺したと疑われると思い

少女の遺体を隠し保管してしまう。

 

ジョナサンは子供の頃

神経質で精神を病んだ母に虐待され育ったことで

中年となった今でも精神薬がないとパニックに陥ってしまう。

母親が外の世界のものや人をすべて「病原菌」と思い込んでいたため

他人との交流を遮断された中で育てられきたため

人付き合いに慣れていないのだ。

 

職場で昼食を一緒に食べる遊園地のガードマンの男性と

ジョナサンを心配し食事と薬の世話をしてくれるお隣の老女、

この2人だけがジョナサンの知り合いだ。

 

そんなジョナサンの静かな生活の中に加わった死体の少女

ジョナサンは彼女のことを「恋人」と思うようになる。

 

仕事中は氷を張った浴槽に入れておき

夕食の時は彼女を車椅子に固定して

一緒にテーブルに着く。

 

彼女との生活は

規則正しく同じ時間をループするようなジョナサンの

安定した日々に異変をもたらしはじめる。

 

どんどん腐敗し、姿を変えていく彼女…

彼女の存在が…過去のつらい経験から

同じ1日の時間のループにひきこもっていた

ジョナサンを「ループした時間」から引きずり出し

過去と現在の現実を見せるようになっていく。

 

家族のように思っていた「死体の恋人」が

自分の安定していた世界を徐々に破壊していき

いつしか恐怖と不安をもたらす存在にわかっていく。

 

蘇る母との辛い日々の記憶、

どんどん腐敗していく死体の少女、

だんだん壊れていく平穏だった日々、

遂にジョナサンはある行動にでます。

 

ジョナサンの下した決断は…

 

ループした時間に生きる男ジョナサン

ジョナサンは非常に規則正しい

パターンの決まった生活を毎日繰り返しています。

 

8:08の起床からはじまり

閉園(閉鎖)中の遊園地の管理・清掃の仕事に行き

17:00まで働き、帰宅後は冷凍食品を温め夕食

地下室で蘭の世話をし

花の成長を写真に撮り

入浴

薬を包丁で砕き水に溶かして飲み

ベットで母と自分のために祈り就寝

(就寝中のジョナサンが気になる行動をとっていた…)

朝8:08に目覚ましが鳴る

 

機械仕掛けのように規則正しく

同じ1日を繰り返します。

 

寝起きのジョナサンは毎回鼻血の跡があり

どんどん目の下のクマも濃くなっていくのが気になります。

その理由は映画を見ていく中で判明していきます。

 

潔癖だった母の影響もありますが

同じ毎日を繰り返し「ループした時間に生きる」ことで

ジョナサンは過去と現実と母から逃れられていたように思います。

だから彼は孤独でも充分に平穏に暮らせていた。

 

「繰り返しの時間」と「独り」であることで

守られていた彼の世界が

ひとりの少女の侵入で壊れていく。

 

腐敗していく少女の遺体が見せる「時間の経過」

ループした時間に生きるジョナサンに

死体の少女は残酷な「時間の経過」を見せつけてきます。

 

どんどん腐敗して姿が変わっていく彼女の存在が

ジョナサンの平穏を壊していきます。

 

母との思い出したくない方の過去や

母がガソリンをかぶったあの日の記憶

そして今の病んでいる自分自身のことを

少女の死体はジョナサンに見せつけてくるのです。

 

母の影響を強く残すジョナサンの生活

繰り返される規則正しい1日の中にあっても

ジョナサンの生活は彼自身気が付いていませんが

今も亡き母親の支配を受けています。

 

  • 「無施錠のドアは不吉」と鍵が6個ついた玄関扉
  • 「不潔な家には悪魔が宿る」と潔癖な暮らし
  • 母が虐待で使った接着剤…今はジョナサンの愛用品
  • 今も大事にそのまま残してある母の部屋
  • 鍵を収集する癖

 

他にも遊園地でのランチ友である警備員の男が話す内容…

世話焼きな隣の老女が持つ母の影…など

 

憧れであり重荷になる恋人という存在

孤独だった中年男性ジョナサンは

死体であっても一緒に暮らす「恋人」の存在を嬉しく思っていた。

 

でも、だんだんと彼女の存在が

平穏で安定していた自分の生活を脅かす存在となっていく。

 

そして遂に彼女の存在に耐えられなくなるのだ(;;)

これって…普通に人間関係や恋人関係の難しさを

ジョナサンとケリーを通して描いているのかな?

と思ったほどです。

 

近しい関係になるほど

受ける影響は大きくなりますものね。

心乱されることも多くなるしね。

 

幻覚の中で更に幻覚を見るというジョナサンの世界

ジョナサンの繰り返しの日々の中で

気になっていることがあった。

 

ジョナサンの唯一の男友達(?)というか

職場のランチ仲間の警備員が

毎回同じ話しかしないのだ!

(※女とヤッた話だけ)

 

それに、ジョナサンが外の世界で交流を持つ

もう1人のお隣の老女もどこか違和感があるのだ。

いきなりミニスカートはいてきたり、

母親を同じことをジョナサンに言ったり。

 

3月に少女の死体と生活でいろいろあって

4月になるとジョナサンは彼女のことを忘れたように

また安定した繰り返しの日々を取り戻していた。

 

1日の繰り返しだけじゃなく、

月毎に清算・再生されるの!?

 

と、私がビックリしていると

更に平穏を取り戻したジョナサンに驚きの事実を見せられる。

警備員も世話焼きおばさんもイマジナリーフレンドだったのだ!

 

ループした時間の中で幻想を見ながら、

更にその幻想の中でまた別の幻想を見ていたジョナサン

 

これは、私が画面越しに

視点を変えて彼の世界を覗けたからであって

私も他の人もみんな少なからずジョナサンのように

自分の幻想を現実と思って生きているのかも。

 

では、また~☆

 

 

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