これが実話ベースの話だなんて…マーターズも実話か!?
富裕層の女性専門病院で起きた薬物投与×洗脳×人身売買を描いた映画です。
もう、前半は超イライラするんですよ。
なんで、こんなインチキ洗脳師に引っかかるんや~!?って
んで中盤の演劇シーンで「こいつはもうダメや…」ってなるんですけど、
そこから「えええええっ」って驚きの展開を見せる主人公に注目!
精神を病んだ高貴な美女ってのに
富裕層の男はゾクゾク来るようです(?-?)
- 映画「狂人ドクター」あらすじ
- 実話:ローズウッド研究所
- ケイルン医師の洗脳術:言葉と暴力
- ケイルン医師の洗脳:役を与え、別人にする
- アコナイト会という暇で悪趣味な富裕層サークル
- 洗脳を越えて狂人:イザベルという少女
- 「あなたは(他の人達と)違うでしょ」
映画「狂人ドクター」あらすじ
19世紀のボルティモアに
ローズウッド研究所という富裕層の女性患者限定の
精神障害を研究・治療する施設があった。
事故で両親を突如失った悲しみから立ち直れず、
ふさぎ込む妹イザベルを心配した兄ロデリックは
友人医師の勧めにより彼女をローズウッド研究所で療養させることに。
はじめは快適な療養生活を送っていたイザベルだったが
「行ってはいけない」と言われていた地下階へ
夜中に行って外科医の恐ろしい行為を見て以来
特別な治療対象者となってしまう…。
この研究所の精神科医ケルンにより
イザベルの特別治療は進められていくが
それは恐ろしい洗脳のはじまりだった。
地下に集められた女性患者たちは
研究所のバックにいる組織への捧げものだったのだ。
イザベルはケイルン医師の特別な患者として
だんだんと彼に洗脳され
自我を失っていく…
ケイルン医師もまたイザベルに執着していき
彼女を使い儀式的な事を進めていく。
イザベルはこの研究所から逃げ出すことができるのか?
実話:ローズウッド研究所
映画のEDで語られた実在した「ローズウッド研究所」
◆1888年 ローズウッド研究所開設
- 上流階級向けの女性用医療施設
- 病院は拡大、チャリティー舞踏会など開催
- 「年頃の女性を背徳の時代から保護」
⇓
◆1937年
外部から来た精神科医が院内の人身売買を暴露
世間に衝撃を与えたが
発覚後もローズウッド研究所は運営を継続!
⇓
◆2009年に閉鎖
閉鎖まで何千人もの患者が入院した。
精神病患者への治療と称しての
洗脳や人体実験の数々…更に若い女性を富裕層へ売り渡すとは…
これ、今もどこかにある闇かもしれませんよ。
ケイルン医師の洗脳術:言葉と暴力
紹介文に、ケイルン医師を「カリスマ精神科医」と書いてあったが
その洗脳方法は非常に原始的で単純です。
精神作用のある薬(毒薬:トリカブトなど含む)を飲ませ
言葉で巧みに自分の支配下に誘導します。
◆洗脳師が使う言葉
- 「自由が欲しいか?」
- 「君は特別な存在だ」
- 「わたしなら君の望みを叶えられる」
- 「正直にならないと治療できない」
- 「社会の規制や制約が染みついているね」
『望みを達成させたければ、まず罪の意識と恥を捨てなさい
その骨身に住まう古い道徳観を脱ぎ捨てるのだ』
↑ ↑ ↑
※これ、現在の洗脳師・詐欺師もよく使う言葉
⇓
◆次に「痛み・苦痛の克服」プロセスへ
ここから更に言葉巧みに「痛み・苦痛」を与えて服従させていきます…
「理解できないモノは怖いのね」
「痛みを知り、克服するのよ」
「あなたの為なのよ」
毒薬で意識を朦朧とさせ、思考・判断力を奪い
手足を縛り、裸にし鞭打ちしたり
足に熱湯をかけたり…看護師が拷問を楽しんで行うのです(狂気)
これを繰り返すことで
医師と看護師の言葉に従うようになるのです。
ずーっと毒薬投与されて年中意識朦朧としてるしね。
ケイルン医師の洗脳:役を与え、別人にする
ケイルン医師の洗脳の先に何があるかっていうと
悪魔信仰に近い「儀式」が待っております。
イザベルに役を与え、研究所のバックにいる「アコナイト会」という
富裕層の変態組織の闇パーティーで演劇を毎回披露…
そもそもは洗脳した女性患者を裸にし
アコナイト会のメンバーに乱〇の貢物として差し出すための演出
だったようですが…
覚醒しすぎたイザベルが兄の血を捧げ
殺人儀式に変わっていく…ケイルン医師もイザベルに触発され
殺人装置をつくってはまっていく。
アコナイト会という暇で悪趣味な富裕層サークル
金持ちの悪趣味な集会で言えば
マーターズに似ています。
⇓
たぶん金はあるけど「想像力」「創造力」が無い人達
だから誰かを陥れたり、操ったりして遊ぶことしかできないようです。
半分は「ホステル」みたいな人達
⇓
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洗脳を越えて狂人:イザベルという少女
そもそも素質があったと思える狂人イザベル…彼女の闇は深い。
演劇中に役になりきって、うっかり実の兄を殺してしまい
その後、兄を殺してしまったのが夢か現実か揺れ始め
しっかり気が付く「あいつら私を騙して利用たわね!」と。
急に自我をとり戻し、復讐を計画的に進めるという狂人っぷりを発揮。
その毒薬漬けの脳と体で…どうしてそんなに冴えられるの!?(BBA驚愕)
そして復讐するとなったら
割と容赦なくエゲツナイ方法で
「お前ら全員、裁きを受けな!!」ってやっちゃう(‘v‘)
たぶん、はじめてこの会合にきた人も
まとめて「死」の制裁さ。
イザベルはエドガー・アラン・ポーを愛読しているの♪
あ~なるほどね…少女は影響受けやすいから…
最終的に「ハツ!?」という選択をします。
「君は特別」って誘いにめっぽう弱い女なのさ。
「あなたは(他の人達と)違うでしょ」
この言葉…ご注意ください。
誰もが持ってる「自分は特別な存在」という思い、
願いにつけこむ人たちが使うのよ!!
でも、確かにイザベルは「他の人と違う」存在だったかも。
なんてったって、半分正気を取り戻した状態で
ケイルン医師や看護師の喉をナイフで切り裂いてヤレるんですもの。
首や喉を真っ先に斬りに行けるって…凄くない?!
実話と思って見ると
『うわぁ…』ってなる映画です。