超簡単に解説すると「女だらけの赤ずきんちゃん」です(--;)
ストーリーの背景部分がごっそり欠けているので
「あれっ?」って感じでラストを迎えてしまします。
はっきりいっちゃいますと、
私的には面白くなかったです。
誰が最も恐ろしいかも途中でわかっちゃったし
最初から全員が不安定だったし…
ですが、観終わった後で
人物についてごっそり抜けている背景を
想像する楽しみはある映画です。
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見ず知らずの親切な人を頼る前に
「自分が強くならなきゃ!」と思える作品(?)
映画「シェルター 狂気の秘密」あらすじ
ダーリーンは娘を連れ暴力夫から逃げ、
街から遠く離れた虐待された女性たちが避難するシェルターへ。
紹介されたシェルターは
老女がひとりで暮らす農場の一軒家。
この家で非難してくる女性達を受け入れてくれている老女ビーは
やってくる女性達に事情や素性を何も聞かず、
何も記録に残さずただただかくまってくれる。
何日いてもいい、
宿泊代や食事代もいらない、
その代り この家のルールを3つ守ること
- 農場の仕事を手伝うこと
- アルコールやたばこなど依存性のあるモノを持ちこまない事
- 納屋には近づかない事
ビーからこう説明を受け母子はここでの生活を開始。
やっと母子で安心して過ごせると思ったのですが…
ビーに懐く娘に反して
ダーリーンはここでの生活、ビーの支配的な感じに
窮屈さを感じはじめ3つのルールを次々に破っていきます。
そして、ついに禁止されていた納屋に忍び込み
恐ろしいものを見てしまうのです。
恐ろしさのあまり
娘を連れて逃げ出そうとしたところ
ビーに見つかってしまい…
傷付いた女性達に優しく手を差し伸べる老女の
隠された本性が母子を襲う。
最後に生き残るのは誰なのか?
ものすごくピースが欠けたジグソーパズル
この映画は「ものすごくピースが欠けたジグソーパズル」のよう。
主な登場人物は3人(老女と母娘)、
ほぼこの3人とシェルターである農場だけで
話が進んでいきます。
この3人しかいない登場人物たちが
「どうしてこうなったのか?」の説明が一切ない。
そのめた彼女たちの行動の裏にある必然性がまったく見えない(;;)
だから、その部分を想像したり妄想して楽しむのがおすすめ。
必然性を見出せる背景ストーリーを想像できたら
いい作家になれるかも??
3人の女たちの共通点
ただ…この3人はある意味すごく似ている。
- 「ちゃんとした家族」を欲しながらも手に入れられないところ
- うまくいかなくなると相手を目の前から消す
- うまくいかなくなると逃げる
理想を求めるがあまりに
理想を押し付け合っているのかなぁ
とにかく解決方法が「逃げる」か「コロす」なのだ(;;)
人は同じ過ちを繰り返す
3人の女性たちは
同じ過ちを繰り返し続ける。
支配的で暴力的な夫から逃げ出したと思ったら
今度は支配的で暴力的な女に保護され
やはり支配されるようになったり…
今度こそ「家族になれる」と思っても
毎回逃げられそうになって最終的には納屋で…
幸せな家庭、守ってくれる母を期待しては
裏切られる娘
最後の母娘がお互いに「あんたのせいよ」と言いあうシーン(;;)
3人とも「相手のせい」だと主張するところも似ている。
人が同じ過ちを繰り返す地獄に陥るのは
「あんたのせいよ」という思考のせいかもしれません。
φ(..)メモメモ気をつけよっと。
映画として面白さは少なめですが
余白部分が多いので
自分なりに埋めて楽しめる作品です。
では、また~☆