切り裂きジャックを扱った物語ですが
権力と彼らの都合に合わせ書き替えられていく真実の闇に迫っています。
実在の人物も登場しちゃうしな…原作は更に重厚な物語のようで気になります。
私的にかなり「よく出来た映画だ!」と感動した1本
⇓
えっ、という展開に歯車が回りはじめてから
えっという驚きが雪だるま式にどんどん大きくなって
最後の最後までビックリさせられます。
- 映画フロム・ヘル~あらすじ
- 最後の最後までハラハラする展開の秀逸作品
- 実在の人物、実際に行なわれた精神外科手術により現実と交差する感覚
- 原作は更に重厚でもと深い「世界全体」をあぶりだす傑作
- 若きジョニー・デップがイケメン過ぎるぜ~
映画フロム・ヘル~あらすじ
フロム・ヘル (新生アルティメット・エディション) [DVD]
1888年のロンドン
残虐な娼婦連続殺人事件が起きていた。
アヘンによる幻覚症状の中で「予知夢」を見るようになっていた
アーバライン警部が捜査にあたる。
数年前に妻と生まれてくるはずの息子を無くして以来
アーバンライン警部はアヘンや薬物に頼っていたが
そこでこの不思議な能力が芽生えたという。
事件を追い、貧困地域の娼婦たちと関わる中で
アーバンライン警部は赤毛の娼婦メアリーと惹かれあうようになる。
メアリーの協力もあって彼は事件の真相に近づいていくのだが
そこには「触れてはいけない闇」が待っていた。
王室のスキャンダル
女王の命を受け暗躍する公安部
精神病患者への画期的な新手術
奪われた娼婦の赤ちゃん
性器と内蔵をくりぬかれた娼婦の遺体
ある組織の暗躍
アーバンラインは真犯人を捕まえることができるのか!?
彼が立ち向かう悪の正体とは??
※以下、ネタバレ有の感想文となります
最後の最後までハラハラする展開の秀逸作品
最後の最後の1カットまで
よく創り込まれている映画なので
見終えた後「感動」に近い興奮を味わえました(^^)
配役も素晴らしく、世界観に引き込まれます。
「切り裂きジャック」がテーマですが
これが本当の事件の真相なのでは?と思えるほどです。
切り裂きジャックの正体は未だ不明で
いろいろと考察されているらしい。
⇓
実在の人物、実際に行なわれた精神外科手術により現実と交差する感覚
この映画の物語にリアリティを与えているのが
実在した登場人物たち
切り裂きジャックも事件も実際に起きた事件だしね。
アルバート・ヴィクター王子は実際に、
一時「切り裂きジャック事件の犯人」と疑われた人物である点も注目。
さらに、劇中で再現されている
精神病患者の凶暴性を取り除くための画期的手術として
行なわれる「前頭葉切除手術」が非常に恐ろしい…
私がロアで見た目頭から細長い針を脳まで差し込み
脳をかき混ぜるロボトミー手術の原始版なのですが…
脳に3カ所穴開けて「前頭葉を切除」するんです!!
もちろんですが前頭葉を奪われた患者の術後の姿も凄まじいのです。
「人間らしさ」を奪うわけですから…
んで、このロボトミー手術が権力側・闇の仕事人たちにとって
非常に都合のいい使われたかをしているって部分の描き方がまた上手なのです。
実在の人物と過去の史実により
「実際にあったことなんでは?」と思わせてくるのです。
原作は更に重厚でもと深い「世界全体」をあぶりだす傑作
原作者の考えが素晴らしいのです。
”殺人のように人間的で強烈な一個の出来事を十分に細密に見つめれば
それが起きた世界全体についていくつかの大きな解釈が見えてくる”
同時に彼は
殺人のように強烈な人間の凶暴性が、社会の秩序(幻想)の壁を破壊し
社会に干渉し影響を与えていく、とも。
一部に発生した社会の歪み(殺人などの事件)は
世界全体の大きな歪みと繋がっているということなのだろう(BBAの解釈)
気になる!って思ったら
日本でも原作漫画読めるよ~
若きジョニー・デップがイケメン過ぎるぜ~
若きジョニー・デップが
めちゃくちゃかっこいいのでより画面に引き込まれてしまいます。
どんな角度でどんな場面でも美しい…
生きる彫刻アートやで~
最高にキマっていたように思います。
映画に登場したアブサンのラベル、良かったなぁ・・
では、また~☆