「AIR・BUD」が原題でたぶん「BUD」の「D」は「ディー」と読むのでないか?
と勝手に誤訳・誤植(?)怪しんでいる私です(--)
この犬の名は「BUDDY」で「バディ」といいます。
まーとにかくこのバディがすごいんですよ!
1998年の映画だそうです。
でも今見ても全然古くないよ!
⇓
驚くことに
全部犬が実際に演じております。
バスケの試合にも参加!!
CGを使わないことでより一層
その演技の巧みさに感心させられるワンちゃん映画です。
現実や現状に打ちのめされそうになっいたり
心が弱って日々の生活に光を見出せない時に観ると
小さいことから「なんかやってみるか」と思えたり、
信じたいと思える温かい世界がそこにあるので
弱った心の処方箋になる映画です。
家族とでも
恋人でも
友人でも
チームメイトでも
心を通わせない時におすすめの1本
- 芸達者な犬バディは虐待されて育った苦労犬
- 父を亡くし母の故郷に引っ越してきた少年ジョシュ
- 少年と犬の男同士の心の通わせ方
- 出会ったことで少年と犬の人生が変わりはじめる
- 愛すべき街の人々たち(ここ見て)
- 最後に:バディの華麗なるバスケプレイを楽しもう
芸達者な犬バディは虐待されて育った苦労犬
映画全体を通してのバディの印象・イメージは
「ちょっとおバカでいつも元気なスーパードック・バディ」
って感じなんですよ。
本当に周りの人を和ませるし、
その芸達者ぶりでバスケ犬としても
人気者になるからね。
でもジョシュがバディと心通わせられるのも
出会ってから変わっていくのも
バディもまたジョッシュ同様に
辛い境遇を生き抜いてきたからだと思うんですよ。
映画冒頭にバディがこれまで
どんな飼い主とどんな暮らしをしてきたか
わかるシーンがあるんです。
職業ピエロのおじさんに
小さいころから仕事の道具として
「ピエロ犬」として育てられ
丸めた新聞紙で殴られ、暴言を吐かれ続けるバディ(;;)
「仕事の相棒」としてではなく「仕事の道具」なのです。
だから仕事でよばれた先でピエロショーを失敗したことで
ピエロおじさんは怒り狂い、
バディを保健所(映画では犬の収容所と表現)に
連れていことします。
その途中に車の荷台からバディが入れられたケージが
落下し、バディはジョシュ少年に会うまで野良犬として生きるのです。
飼い主からの虐待生活に野良犬生活・・・
バディもジョシュ少年に出逢ったことで
犬人生が大きく変わったのです。
父を亡くし母の故郷に引っ越してきた少年ジョシュ
この俳優さん(↑)が少年ジョシュを演じているのだ!
めっちゃ可愛い少年だぞっ
少年ジョシュはバディと出会ったころ
たぶん人生のどん底だった(まだ10歳くらいだと思うけど)
大好きな父を一昨年前に亡くし、それ以来ずっと元気がない。
そして更に母の故郷へ引っ越してきて
学校では「転校生」として浮いた存在。
父が教えてくれたバスケを愛する少年ジョシュだが
新しい学校のバスケ部の入部テストを受けるつもりが
結局動けず「バスケ部のマネージャー」にされる。
ジョシュはバスケ部の雑用係りになったのだ。
バスケ部員からは「どんくさい転校生」とバカにされ
練習の準備からボールの手入れ、
部員が脱いだユニフォームの洗濯などで部活は終わる。
バスケがしたいのにバスケがプレイできない(;;)
少年と犬の男同士の心の通わせ方
野良犬バディと孤独な少年ジョシュが出会ったのは
廃墟となった協会の敷地にあるバスケコート(^^)
ここでの出会いと
男同士の心の通わせ方が「いい!」んですよ。
「あっ犬だ、可愛い~飼いたい~」
とかじゃないんですよ。
ジョシュも出会ってすぐにバディが「ワケ有の犬」と悟るんです。
ボロボロのピエロの服着て、身体は泥まみれで草むらに隠れているからね。
だからジョシュはお腹が空いているであろう犬のために
自分の持ってたおやつのプリンを蓋を開けて
「ポツン」と置き去り、自分はバスケの練習をするのです。
あいつにはあいつの、
俺にはオレの事情がある。
この感じ、男同士の距離感っすよね。
ジョシュはバスケの練習のために
このコートに通います。
荒れ果てた廃墟のコートの枯葉を片付け、
掃除して自分の練習場をつくっていきます。
その中でバディに毎回差し入れをあげるジョシュ。
でもポツンと置いておくだけ。
顔なじみになっていくうちに
少しずつ打ち解けて距離が近くなるジョシュとバディ(^^)
ある時 ジョシュがふざけてバディにボールをパスしてみたら
バディが鼻先を上手に使ってシュートを決めます。
驚いてジョシュは何度もバディにパスを・・
「コイツ!バスケできるのか!!!」
というコトで一気に仲良くなり
バディも一緒にボールで遊んで嬉しそう。
出会ったことで少年と犬の人生が変わりはじめる
いろいろ変化が起こるんですよ。
ジョシュとバディの出会いによって
ふたりが「相棒」としての絆を深める中で
周りの人との関係もどんどん変わっていくんです。
ジョシュもバディもどんどん
信頼できる人との交流を広げていくんです。
今までもジョシュの周りにいた人達なんですけど
バディを通してジョシュが自分から
積極的に行動する少年に変わったのです。
そしてジョシュは最高のバスケコーチと出会います。
父のおかげで好きになり、
父を失ったことで閉じてしまったジョシュのバスケの世界が
グーーンと広く開けることになるのです。
バディの犬人生も大きく変わっていきます。
生まれてからずっと短気でアル中のピエロおじさんに
虐待されてきたバディが初めて「家族」として「親友」として
「仲間」として愛される生活を体験するのです。
愛すべき街の人々たち(ここ見て)
この映画には
ジョシュとバディ以外も魅力的な人がたくさん登場するのよ。
①ジョシュのママ
ジョシュのママが「アメリカンホームコメディのママ」って感じなの。
明るくてユーモアあるアメリカンママなのよ。
私がママのシーンでのお気に入りは
ママはよく電話で話すのですが
受話器から出てる螺旋状のクルクルしたコード部分がね、
日本の電話についてるクルクルの10倍くらい長いの!!!
↑
このクルクルしたコード部分
②アーサー・チェイミー(新コーチ)
はじめは用務員のおじさんとして登場します。
でも実は・・・
その正体がすごいんです!
でも既にただならぬ覇気を出しまくっていたけどね。
③校長先生のマグカップ
ジョシュの学校の女性校長先生が
明るく元気なおばちゃんで素敵な人なのです。
私がびっくりしたのは
彼女がオレオをつまみながら
手にしたコーヒーカップが!!!
花瓶のようにでっかいのです(^^;)
しかも富士山みたいな形だった。
ペン立てか花瓶かと思ってたら
持ち上げて飲んだからビックリした。
④バスケのチームメイト
ジョシュにはじめから親切だったおかっぱ少年がね
面白いんですよ。
やくみつる氏のような収集癖に注目!
あともう一人、
ハリー・ポッターでいうところの
ドラコ・マルフォイみたいなヤツがいるんですよ。
嫌味な鼻につく少年が!
でもね、最後がやっぱ少年漫画的展開(^^;)
男ってぶつかり合って認め合うのね。
⑤バディの元飼い主のピエロおじさん
この役を見事に演じている!
この嫌な役をホントに嫌な偏屈じじぃなんだけど
役者さん自体はどこか憎めない人柄があふれちゃってるのよ。
でも映画を観ている間はマジむかつくおっさんなんですけどね。
うまく言えないけど
コメディの悪役として最高の役者さんじゃないでしょうか?
⑥アメリカのピザのチーズの伸びが半端ない!
ジョシュとバディでピザを獲り合うシーンがあるんですけど
アメリカのピザのチーズの伸びが半端ないんですよ!!
どのくらい伸びるかというと
このくらい伸びる
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えええええ!!!
ってくらい伸びるんですけど
この映画バディのバスケシーンでさえCG使ってないんで
本物のチーズの伸びだと思うんですよ。
恐怖感じるくらい伸びます。
最後に:バディの華麗なるバスケプレイを楽しもう
あとは、もうね
最後のバディのバスケの公式戦デビューを
我が子のデビュー戦のように応援して楽しみましょう。
ホントにバスケ上手いから!!
しかもちゃんとバッシュ履いてるから
ユニフォームも着用しているよ~
そしてボールの獲りあいもするよ。
バディのよだれでヌメヌメになったボールを拭く
審判のおじさんもいい味だしてるのよ。
では、また~☆