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BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画】ブラックホークダウン~感想:1993年ソマリアでの国連軍の戦闘(武器を手に平和を叫ぶ)

ブラックホーク・ダウン (字幕版)

アフガンや湾岸戦争から帰還した米兵はその後

精神を壊し酒や薬依存になる人が多いと聞くが

「こんな体験」をしたら、そうなるよな…って思った。

 

 

私は平和ボケしたアホで弱虫なので

今も世界各地が戦争状態で「戦場」を生きている人たちが

いることは知りつつも、あまりそこで何が起きているか見ないようにしていた。

 

だから1993年ソマリアでこんな戦闘が起きていたことも知りませんでした。

これは実際にソマリアで起きた「モガディシュの戦闘」の様子を

かなりリアルに描いている映画だと思われます。

 

 

原作がこちら

 

 

 

映画ブラックホークダウン~あらすじ

これは事実に基づく映画です。

 

1992年 東アフリカ ソマリア

内戦により国土は分断され、事実上無政府状態が続いていた。

この部族間の長年の抗争により全土に飢餓が生じ、

30万人もの民間人が餓死した。

 

最強の部族を率いるアイディート将軍は首都モガディシオを制圧、

国連支援の食糧を奪い「飢餓」を敵対部族への「武器」に利用した。

国際世論が動き、米国海兵隊2万人が出動

食糧が配られ、一旦は秩序が回復したが…

1993年4月

海兵隊が撤退するのを待ち

アイディート将軍は国連平和維持軍に宣戦布告

1993年6月

アイディートの民兵が国連パキスタン兵24人を虐殺、

米兵も攻撃対象となった

1993年8月

米国の精鋭(陸軍レンジャー、デルタフォース、航空部隊)が

アイディート拉致と治安回復の為に投入された

3週間の任務のはずだったが

6週間たち米国政府は焦りはじめた。

1993年10月2日

国際赤十字 食糧配給センター

将軍兵に市民がうたれ、食料が奪われた

1993年10月3日

アイディート将軍たちの支配地区となった

ソマリアの首都モガディシオへ100名の米軍特殊部隊の兵士たちが舞い降り

アイディート将軍の副官をとらえるための奇襲作戦が実行された!

 

当初、作戦は30分足らずで終了する予定であった。

強襲部隊は米軍ヘリ・ブラックホークなどで標的がいると思われる

ホテル周辺に降りると、素早く標的の副官2名含む

アイディートの幹部10数名の拘束に成功。

地上部隊とも合流し、後は撤収するだけだった…。

 

だがアイディート民兵軍が放ったRPG-7(ロケットランチャー)により

2機のブラックホークが撃墜されてしまい、事態は一変する。

 

「仲間は決して見捨てない」をモットーとする米軍は

墜落したブラックホーク内に残されているかもしれない生存者を救うため

作戦を変更し、作戦中の米兵たちはブラックホークの元へ向かう。

 

そして、ここからの戦闘は

当初だれも予期していなかった熾烈な戦いになっていく。

圧倒的な戦闘力を誇る米軍部隊だが

予想以上の兵器を持ち、死も街の損害も顧みず襲ってくる数多くの民兵たちにより

徐々に負傷者を増やし追い込まれていく…

 

※以下、ネタバレありの感想となります

 

果てしなく続く銃撃戦がリアルに描かれている

2時間24分と長尺の作品ですが

そのほとんどが「モガディシュの戦闘」シーンになっています。

 

激しい戦闘シーンが果てしなく続く

破壊されていく街を必死に駆け回る米軍特殊部隊の兵士たちを

アイディート民兵軍は建物の上からも狙ってくる。

 

上をとられてしまったのだ。

しかも民兵側には予想以上の武器があるようで

ヘリが近ずけば容赦なくRPGを撃ちこんでくる。

 

車両部隊が一時撤退し、残された兵士たちの絶望は大きい。

夜になり「もう助けは来ない」と諦める兵士も。

でも、その気持ちがよく分かる。

それほどリアルに戦場の様子が描かれています。

 

有名俳優がたくさん出演しているのですが

よく知っている俳優さん達なのに

本当に今そこで銃撃戦に耐えている必死な人達に見えてくる。

映画スターの感じを完全に消している。

それほど状況の地獄具合をよく描きだしています。

 

「輸入された民主主義はすぐに腐る」

この2人の会話シーンが非常に印象的です。

捕虜となった米兵に「交渉」を持ちかけますが

彼は「俺には交渉権などない」と訴えます。

 

その言葉を聞いた民兵の男は

「殺す権利はあるのに、お前に交渉権は無いわけだ」

ソマリアでは殺しが交渉だ」

「アイディート将軍がいなくなれば俺たちが武器を置くと思うか?」

アメリカの民主主義に従い、殺し合いが終わると?」

「だが、勝利がなければ平和はないのだ、

殺し合いは終わらない、それがこの国の流儀だ」

と言います。

 

民兵の彼はしっかりこの世界の現実が見えているのかもしれません。

 

「風をつかまえた少年」でも

多国籍企業による金の支配で奪われていく森林を前に

「このままではいけない」と訴える少年の父がこの言葉を言ってました。

”輸入された民主主義はすぐに腐る”

 

 

「なんで戦場に行くのか?」尋ねてくる奴らには絶対にわからない

これも印象にのこったシーン。

デルタの隊員がやっとの思いで撤退してきたのに

再出撃の準備をしながら、座り込んでいるレンジャーに対しこう話す。

 

「なんで戦場に行くのか?とよく訊かれる

『戦争が好きなのか?』と、だが奴らには絶対にわかりはしない」

「俺たちは仲間のために闘うだけだ」

 

国の為でも、名誉の為でもなく

ただただ戦争・戦地を経験したからこそ

「仲間のため」に戦っているのだ、と。

 

「仲間のため」というのはもちろん「死なせない為」が第一ですが

「戦地で死んだ仲間の遺体を連れ帰る・奪われた味方の遺体を取り戻す為」

という意味も含まれているのです。

 

民兵ゲリラ側の武器力、その裏にいるのは誰か?

民兵側の武器力は相当なものでした。

どうしてあれだけの武器が装備できるのでしょうか?

武器商人がアイディート支持者として捉えられてはいましたが…

 

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RPGもバンバン売ってくるし

あれだけの銃弾の雨を降らせるとなると

相当な金が動いている気がしてならない…

 

この戦争・長く続く内戦・緊張状態によって

儲けた人は誰なのでしょう?

そこに深い闇を感じます。

 

あれだけの武装に費やす

金と人があるならば、もっと国の発展にも使えたはずでは…

(きっとここが平和ボケした私には理解できないところですな)

加えて、私が「島国・日本育ち」の日本人ってのも大きいかも。

国境を接する国がない、海に守られているっていうのは

実はとてもありがたいことなのかも。

 

物語には二面性がある<戦力の比>

米軍部隊兵側からしか描かれていないので

ここでこの戦闘で何が起きていたのかを

数字で見ておきたい。

 

【戦力比】

●米軍特殊部隊100名(後に合流した国連軍合わせて160名)

民兵 1500~2000名

 

【損傷】

  • アメリカ(戦死19名、負傷73名、捕虜1名、MH-60墜落2機)
  • マレーシア(戦死1名、負傷7名)
  • パキスタン(戦死1名、負傷2名)

民兵(戦死200ー500名、負傷500-812名、捕虜2名)

 

ソマリア民兵側からみたら

この戦いはどううつっていたのでしょうか?

 

アフガニスタンでは何が起きて、どうなっているのでしょうか?

 

 

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