彼の演技を支える全員野球映画「トータル・リコール」に
なんか感動した私です。
やっぱり、モノづくりはマンパワーだよね!
現実社会の支配層の闇をグリグリとえぐりつつも
「ワクワクどきどきスカッと」という
エンタメ大作映画として観る者を満足させる素晴らしき映画です。
なんといってもSF映画を支える
技術さんたちが素晴らしい!
1990年の映画ですが
「火星を植民地とした人類の未来」の描き方が面白いのです。
映画で描かれる未来の技術注目ですぞ!
俳優シュワルツェネッガーの魅力を知る
ターミネーターくらいしか彼の演技の記憶がなかったので・・
今回初めて「人間」演じているシュワちゃんを観てびっくりした。
演技が・・・下手くそだった。
こっちの「トータル・リコール」観る前に
トータル・リコール2012版を観てしまった影響もあるのかも?
人間らしい演技は大根だったが
それでも彼のもつ「アメコミのヒーロー感」は
他の人にない存在感とオーラなのだ。
やはりあの肉体と美形ではないが正義マン的顔面の
ふしぎなバランスが特別なのだ。
そのためアクションやバトルシーンは超似合うし見栄えする。
普通の何気ない感情演技な下手くそな分
どこか無骨ながらも大事なモノを守る自己犠牲精神が
めっちゃ高尚なものに見えてくる。
主役のシュワちゃんのこの特徴は
周囲を照らす事になるのだ。
またシュワちゃんの主役映画をいかすも殺すも
相手の悪役次第となるし
演出や画の魅せ方が大きく影響してくる。
結果として、
「トータル・リコール」は
適役はじめシュワちゃんを囲む周囲の役者たちや
監督・特殊演出スタッフ・美術スタッフ・カメラマンなど
技術さんたちがみんな光る仕事をし傑作になっている。
スキャナーズのあの男がシュワちゃんの相手役に!
もう私ったら
この男が悪役として画面に登場した時に
「あっこの映画は面白いの決定だな」と確信した。
※トータル・リコールより
カナダのジャック・ニコルソンきたぁ~!!!
「スキャナーズ」が登場したんじゃ面白いの決まり。
この役者さんがきたなら安心よ。
この人のもつ狂気感、感情の振れ幅とマグマ具合・・・
ある意味、ジャックニコルソン以上かもしれない・・・
今回の「トータル・リコール」でも彼の狂気が炸裂します。
シュワちゃんを見つけて銃をぶっぱなし
地球人用の保護環境施設の壁にをぶっ壊しちゃったりする。
シェルターから外に放り出された非人間は灼熱の外気と圧力にやられて・・
そんなのお構いなしで攻撃する男なんすよ。
未来を描くセンス、技術さんのセンスが光りまくり
人類が火星を植民地とし移住も可能となった未来。
1990年のこの映画が描いた
未来の「自動運転タクシー」をご覧ください。
⇓
※トータル・リコールより
遊園地のアトラクションではなく
未来のタクシーはこのAIロボ運転手さんに音声指示をすることで
目的地まで運んでくれます。
AIの音声認識能力は今のスマートスピーカーやSiriレベルだよ。
ただ表情が細かく変わるので
聞き取りにくいことをいった客に対してはこんな嫌みな表情で返してくる。
防弾仕様車で話題になったステラのみなさん
こちらをご覧ください。
トータル・リコールが描いた未来の自動車
⇓
※トータル・リコールより
ステラのデザイン見た時「ええ~」って思ったけど
こう見ると・・悪くはないかも(^^;)って思っちゃったぜ。
特殊効果チームが半端ない!
⇓
※トータル・リコールより
火星の外気に放り出され
圧力と灼熱で肉体が爆発する人・・・
ここまでやっちう技術チーム。
日産以上の「やっちゃえ精神」に感涙(;;)
そしてチームの本気と伝説となったシーンがこちら
⇓
※トータル・リコールより
2019年の今、見てもこのシーン凄いよ!
こういった「やっちゃえ精神」が随所に爆発しまくっている映画なのです。
ストーリーも味わい深い
ストーリーも味わい深いのです。
- 火星の植民地化
- 火星を「空気権」で支配するエネルギー企業
- 迫害される先住民とミュータント(先住民と地球人の配合種)
- 火星での支配会社と反乱分子の紛争激化
- 火星の貧困層が暮らす地区
- 記憶の書き替え
- 好みの記憶の販売ビジネス
などなど
人間が造る世界の問題は未来でも同じなのです。
より、えげつなくなっている気もするけど
強調して描いているんでしょうね・・
最後の問題解決法も
それがはたして本当に「根本解決になったのか?」
めちゃくちゃ疑問です。
地球が46億年かけてつくった
環境をあのシステムで一瞬で再現できるのか?
あの中心部の氷がなくなったらどうなるのか?
あなたはどう思いますか?
この作品を胸に
次回は「トータル・リコール」2012版の感想に
進みたいと思います。
では、また~☆
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