プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画部】ウィンチェスターハウス 感想・考察~本当に精神がおかしいのは誰だったのか?

お題「最近見た映画」

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(字幕版)

「あっ!あの家の話だ」と思い、見ることにした映画です。

38年間増築し続けた、奇妙な設計のウィンチェスターハウス

サラ・ウィンチェスターは何故、永遠と増築をしつづけたのか?

 

 

 

 

この映画の中の登場人物で

本当に精神状態がおかしいのは誰だと思いますか?

 

 

アメリカに実在する有名な巨大幽霊屋敷の話

かなり前にテレビでみたことがある幽霊屋敷が

このウィンチェスターハウスでした。

 

でたらめな増改築が繰り返され

巨大化した屋敷は

  • 開けたら部屋は無く下に堕ちる扉
  • 廊下の間に突如空いた落とし穴
  • 扉を開けたらそこは壁

などでたらめな構造だった記憶があります。

 

家の持主が幽霊から逃れるために

屋敷の構造をでたらめにしたと確かナレーションがあったはず。

 

「あの時の幽霊屋敷だ!」

そう、この映画はあの時見た実在する幽霊屋敷が舞台なのです。

しかも撮影の一部は本物の幽霊屋敷で行われたという…

 

「ウィンチェスターハウス」あらすじ

夫と娘を次々と亡くした未亡人サラ・ウィンチェスター

彼女は24時間365日、何年にもわたり家の増改築を繰り返している。

ウィンチェスター製の銃で亡くなった霊たちから身を守るためだと

サラは言う。

 

夫はウィンチェスター社の51%の株式をサラにのこした。

ウィンチェスター社は霊媒師を頼る彼女の「経営者」としての適性を疑問視し、

酒と娼婦に溺れ借金に苦しむ精神科医エリックに

サラの精神鑑定と経営者としての適性検査を依頼。

 

多額の報酬につられ

しぶしぶウィンチェスターハウスにやってきたエリックだったが

サラが言うように、この家にいる霊の存在をエリックも感じ始める。

 

サラは姪とその息子とこの屋敷に暮らしており

家族を守るために増築を続けるという。

ウィンチェスター製の銃で殺され怒れる霊を

鎮め、また鎮められない魂を閉じ込めるために部屋を作り続けているのだ。

 

そんな中、ウィンチェスター銃により

家族を殺され、また自分もウィンチェスターの銃で

15人もの人の命を奪った男の魂が

一家・一族を滅ぼすためにこの屋敷に姿を現す。

 

サラは家族を守れるのか?

エリックは精神科医として目の前の現象をどう解釈するのか?

 

今まで誰も受け入れなかったサラが

エリックを屋敷に受け入れたのはなぜか?

 

最後まで見終えた時

あなたは「本当に精神がおかしいのは誰」だと思いますか?

 

サラ・ウィンチェスターと霊媒師の助言

劇中でもサラはエリックにこう語っている。

「私、呪われているの」

 

実物のサラも夫と子を失くした後に

霊媒師を頼り、ウィンチェスター銃による死者たちの呪いから

逃れるためカリフォルニアに家を建て38年間増改築し続けた。

 

私も実在のサラの話を初めて聞いた時

霊媒師にうまく操られている資産家の未亡人」

だと思っていました。

 

霊媒師が建築業者と組んで

資産家未亡人を洗脳し工事をつづけ

金づるにしているのかな?って考えてたんです。

 

でも、どうやら違うようなんですよ。

「金」目的にしては効率が悪いし

なんせ周囲から目立っちゃいますから。

目立ちたい悪党なんて相当なバカしかいませんから。

 

「ウィンチェスターの銃」が人を殺している…

そのウィンチェスターの銃で築いた莫大な財…

この辺にサラ自身が強烈に「罪」の意識があったため

「ウィンチェスターの銃の犠牲者の魂を鎮めるために増改築を続ける」という

使命ができたことで生きる目的を得たのかもしれません。

 

夫と子を失った悲しみ、絶望を

呪いという恐怖に変えた後

「怒れる魂を鎮める」「家族を守る」

という使命に変換したんでしょう。

 

人は少しでも「前に」進む目的無しでは

絶望の中では生きることを諦めてしまいますから。

 

ワケ有の精神医エリック

奥さんの死、自身の臨死体験

そこから酒と娼婦に溺れ

ウィンチェスター家に来てからは

こっそり酒にアヘンを入れ飲んでる…

 

そんな彼はこの家で

半分腐りかかったような姿のいかれる霊の姿を見るようになる。

 

サラが彼を家に受け入れたのは

エリックが短い時間でも一度死んだ人間であり、

一度死んだ人間は「あの世とこの世を繋ぐ存在」だからだという。

 

実際に「霊」の姿を見ることができるのはエリックだけだった。

サラは霊の存在は感じているが見えない

だから彼らと自分の仲立ちをする存在としてエリックが必要だったのだ。

 

精神科医としてのエリックはこういっている。

「恐怖に支配されてはならん、恐怖は心の中に存在するだけ」

「現実と錯覚の違いを見極めるには支配することだ」

 

でもエリックには普通の人間のようにベンの霊が見えており

彼のことをこの家の使用人と思い込んで話しかけたりもしている…

 

あなたはエリックをどう思いますか?

アヘンや酒による幻想をみただけ?

疲れから神経が衰弱してサラの妄想に引き込まれただけ?

それとも、アヘンや酒により彼の第六感が敏感になった?

 

屋敷が大きく崩壊したその日は1906年の大地震の日だった

サラとエリックが

怒れるベンの魂と壮絶な死闘を繰り広げ

屋敷が大きく崩壊したその日。

 

1906年のサンフランシスコ地震で甚大な被害が出た、その日だった。

 

地震による崩壊と

強烈な幽霊の仕業による崩壊と

現実は常に受け止める人の認識の中にある。

 

本当に精神がおかしいのは誰だったのか?

以上のことを踏まえて

映画を見終えたあなたにこの質問をしたら

あなたは何と答えますか?

 

私はサラのことを精神異常と決めつけ

精神科医エリックに「経営者としての適性なし」の

診断書を書かせようとしたウィンチェスター社の首脳陣だと思うのです。

 

むしろウィンチェスターの銃により

奪われた命やその家族の悲しみに目を向けるサラは正常な気がする。

サラが耐え切れず気が狂うか、生きることを諦めるかのギリギリで

「怒れる魂を鎮める」方向に意識を向けたから生きていけるのも納得なのです。

 

エリックもなんか「わかる」んです。

妻と自分の関係、妻の死と妻に撃たれ一度死んだ自分。

人の精神を覗く故に引き込まれてしまう。

酒やアヘンにより感覚が覚醒的であるからこそ

ボーダーな存在になることも。

 

と、なると

武器をつくり金儲けにしか目が無い

彼らの方が「精神おかしくない?」と

思えてくるのです。

 

サラのような気持ちが少しでもあれば

サラをそっとしておくか

少し理解を示してもよさそうなのに。

 

あなたはどう思いますか?

本当に精神がおかしいのは誰だと思いますか?

 

では、また~☆

 

 

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