立証できなければ相手の罪を問えない…そんな中で
「合意の上」とされ多くの女性が屈辱を味わっている…
そんな中で暗躍する同害報復自警団のお話
ホラー色の強いジャケットですが
本編は非常にクリアに見やすい、シンプルストーリーです。
腐った社会に対する「なんでやん!」をストレートに突いています。
⇓
スリルもサスペンすもなく
「こんな世の中、あんたはどう思う?」
「あんたなら、どうする?」
ってストレートに問いかけてくる作品です。
- 映画 Revenge in kind 同害報復~あらすじ
- 5人に1人の女性が被害にあっている
- 犯人①全身の毛を念入りに剃る男
- 犯人②自宅で美女ばかり面接するエロ弁護士
- 犯人③胸糞ロデオ男
- 腐敗した社会で自警人が行なう同害報復
- 腐敗した社会で被害者が増えていく
映画 Revenge in kind 同害報復~あらすじ
「やられたら、やりかえす」
「やれらたことと、同じことを相手に」
目には目を、刃には刃を…これが同害報復
ひとりの女子大生が怯えていた…
慌てた様子で銃店に入り
「男につけられ、狙われている」と話し
護身用の銃を求める。
だが、免許もアメリカ国籍ももたない
留学生の彼女に店は銃を売ることはできない…
その日の夜、彼女は男に襲われ 無惨な姿で発見された。
この凄惨な犯罪事件を担当する刑事クリスは
なんの証拠も残さない犯人の捜査に行き詰っていた。
そこで警察所属の心理学博士サラを頼ることに。
だが奇妙な事件が立て続けに起こる。
何人もの女性を強姦しながらも、裁判で罪が立証されずのさばる
男たちが次々に襲われ、性☆器を切り取られ、
ひとりは殺され、もう一人は命は救われた。
凄惨で奇妙な事件に頭を抱えるクリスだが
サラと協力して捜査していくうちに
彼女の知的な魅力にひかれ始める。
どの事件の犯人も一向に捜査が進まないなか
女子留学生を襲った男が
次のターゲットを決め、また深夜に犯行におよぶのだが…
これらの事件を捜査していくうちに
だんだんと事件の繋がりが見えてきて…
事件の全容を知った時
刑事クリスは自身の道徳と正義感の中で苦悩する。
何が正しく、何が罪なのか?
法で裁けない犯罪者は野放しでいいのか?
“立証できない”が為に弱い女性たちは怯え続けなければならないのか?
目の前の2人の殺人犯の罪は同じなのか?
クリスが出した答えとは。。。
5人に1人の女性が被害にあっている
サラは大学でも講義しており
その中で語っていた性犯罪の現実
⇓
「昨年入学した女生徒の5人に1人が強姦被害にあっている」
原因の一つが
睡眠鎮静剤:ロピプノールだという。
メキシコでは合法で、ここダラスでは簡単に入手できる。
この薬がデート霊プに多用されているという…
サラは皆に警告する
“摂取するモノに注意せよ”
そうしてシーンが変わり、画面には
この薬を悪用して女性を襲う弁護士の姿が映し出される。
犯人①全身の毛を念入りに剃る男
こいつ、めっちゃ用意周到でキモイ!
犯行時に現場に自分の毛を落とし、DNAから足がつかないように
犯行前には丁寧に全身の毛を剃りあげるのだ…
街で気に入った女性を見つけては
車でつけ回し、家を調べ上げ夜中に侵入
そしてヘッドライトのようなカメラを装着し
自分に襲われる女性の様子を動画で撮影…
後日この動画を見てひとりで興奮。
サラ曰く「すべての怒りを女性にぶつける社会的病質者」
コイツめっちゃムカつくんですよ!
一度捕まっても弁護士呼んで、逆に女性の方を訴えるっていう極悪で糞。
犯人②自宅で美女ばかり面接するエロ弁護士
このスケ弁護士もめっちゃ憎らしいんですよ。
コーヒーに睡眠鎮静剤混ぜて
弁護士事務所で働くことを夢見てやってきた美女たちを
自宅で襲いまくっている変態。
法のプロで、自宅という密室での犯行。
自分の立場、社会的信用度を利用した悪のスケ弁護士!
犯人③胸糞ロデオ男
こいつ、めっちゃ胸糞クズ男!
今までも何人も女性を襲っている極悪人
コイツ曰く
「合意の上といえば、相手(女性側)に立証責任がある」
「彼女も楽しんだって言えばいいのさ」
ムムムムムッ
でも実際にこういった犯罪の裁判は
コイツの言うとおりらしい(糞が!)
腐敗した社会で自警人が行なう同害報復
法も警察も女性を守ってくれません。
この正義が実行されない
腐敗した制度と社会の中で罪人は野放しでいいのでしょうか?
「法で裁けなくとも、神は見ている」
法や警察が弱い者に背を向けようとも
被害者の怒りや恐怖は必ず形をもって現れる。
そして犯人を同害報復で裁きます。
ということで
犯人①~③がどんな同害報復を受けるのか
お楽しみに
ここで「お楽しみに」と書きましたが
報復人が犯人を処刑しながらもらしたつぶやき、
『復讐は蜜の味』って言葉にハッとさせられました。
私も報復人が犯人を処刑するシーンで
「やってやれ!!」って心の中で叫び興奮していたので。
腐敗した社会で被害者が増えていく
正義ほど悪に対する怒りのパワーになる。
だいたい、法は何の為にあるの?
法は正義の執行者ではないようだ。
そもそも実際に襲われた女性が
犯人の脚を撃ってなんとか助かり、
犯人がアイツだとわかった時に捕まえておけば
少なくとも2名の命は救われたのに…
社会の秩序も制度も機能も腐ってしまったのなら
どうすればいいのか?
被害者ばかりが増えて、悪人が裁かれないなら
どうすればいいのか?
同害報復人は法で裁かれるべきなのか?
「社会の目」は機能しないのか?
襲われた女性側が被害を訴えても
不法侵入で襲ってきた男が「同意の上」って言ったら
女性側に立証責任があるって…どうしたらいいんだ!?
社会が守ってくれる時代ではないのかもしれない。
自衛できる強さを身につけねば!
サラのように
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- 作者:クリント・エマーソン
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では、また~☆