原子の性質・構造ってのは我々の基礎を成すモノであると
考えながら「水素原子の電子の動き」を見ていきましょう☆
無知な私に「量子論の世界」を優しく案内してくれる良書
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「そもそも」の疑問として
なんで安定軌道にある電子が別の軌道に移動するのか?
って部分を見ていこう。
これってさぁ、「個々の存在を分ける境界」に関係してくる問題じゃない?
『なぜ原子は光を放つのか?』
⇒水素原子はなぜ光を放つのか?
”外側軌道から内側軌道へ電子が移動するときに
エネルギー差を光(電磁波)として放出する” と判明しました。
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では、『なぜ原子の中で電子は軌道を遷移するのか?』
その仕組みを見ていきましょう。
そもそも「水素原子の線スペクトル」はどういった実験で観測されたのか?
↓
この時の光=「水素原子から放たれた光」の線スペクトルがこちら
「この時」水素原子に何が起きていたのか?
↓
高い電圧の放電エネルギーをもらい(受け)、
水素原子中の電子は通常よりも「高エネルギー状態」になり
※これを「励起(れいき)」っていうんですって
↓
励起した電子は「より外側」の軌道に遷移するが
非常にたくさんのエネルギーを受けた場合
電子は原子内にとどまっていられず「原子から飛び出してしまう」(←電離という)
※水素原子は「1つの陽子+1つの電子」から成るってことを気にとめつつ先へ
原子から飛び出してしまった電子ですが
「その高いエネルギー状態」を長時間保つことができないので
”やがて電子はエネルギーを放出して内側の軌道に戻ってくる”
この時に、電子が放出したエネルギー=光(電磁波)として出現するのさ
「やがて」という表現ですが、時間にすると
①1/10億秒~1/10万秒ほどの短時間で内側軌道に戻ってくる時に放つ光を「蛍光」、
②1/1000秒~10秒という長時間をかけて内側軌道に戻ってくる光を「燐光」という
そう、
蛍光は蛍光灯に使われている光だし、燐光は夜光塗料が発する光なんやで~
けっこう身近に活用されててビビるよね(^^;
ここまで「原子の構造」、「原子内の電子の動き」を追ってきて「あれ?」と思うことなかっただろうか?
私は大いに「あれ?」と思った。
原子・元素のマトマリ(結合・塊)である我々個々の生命や物体を「個々の存在」たらしめる「境界の壁」の根源を成すであろう「原子の外郭」無くない??
しかも”陽子1つ(原子核)に電子1つからなる水素原子”の電子が
外部からの高圧・エネルギーで外に飛び出しちゃったら…
それが一瞬であっても「その間、原子つぶれてるんじゃないの?」(?-?)
こんな事を想いながら「人間」という存在は
どんな構造・状態を成しているのかを再考してみると
今まででは想像もできなかった姿が見えてきたのです。
(つづく)