「戦争って何かね?」
【映画フューリー~感想】
連休明けの月曜の午後に「この映画」を選んだ午後ローの担当者
すごく攻めてる、午後ローを見る方々に対し「気付いてほしい」「考えて欲しい」って強いメッセージが込められての選択の一作なのではないだろうか。
だって…その内容は 血なまぐさい やたらとリアルな「第二次世界大戦」中の陸上戦なんですもの。。戦車+歩兵部隊による火器と人力による耐久戦の様子がすごく生々しい作品なのです。
空からの攻撃が無い分、血と土と埃にまみれ地を這う戦場での人々の姿にグッと寄って描かれております。
「神を信じる」人々が何故殺し合うのか?
こういった今・平和な立場から湧く「戦争」への疑念をもつ我々の心も、若き兵士ノーマンの心と同調し映画の中に運ばれてゆくなかで、だんだんと「そうせざるおえない」状況に追い込まれていくリアルを感じながら理解できるように創られている。
「戦争をしたい」世界を動かすシナリオを描いている人たちは常に安全な部屋からシナリオの進み具合と自分の利益を見守り続けている。
⇓
『現場』では、誰もが「国の為」「家族の為」に必死に命がけで闘っている。
もう、皆「自分がおかれた状況の中で」必死に最善を尽くし闘っているのだ。
これが、この映画で描かれた「戦場」だけではなく、
現代に生きる「末端」の我々も今、皆 この状況におかれているのではないだろうか。
「君たちは英雄だ」という言葉では、まったく報われない。
「英雄だ」なんて称賛・讃美は世界のシナリオを描いている輩が用意した、「こんな世の中間違っている」と立ち上がる意思を人々に持たせぬための「これまでの人生の正当化」という甘い飴玉なのだろう。
社会からの評価なんて、実はみんなこんなものかもしれません。
主体性をもって、自分の在りたいように人生を全うできたら、今世の人生大正解なんじゃないかの~