あの子!エスターやってた子や~んっって後から驚く
光を抑えたユア・サーマンが普通に怖い先生だった…
学校でお手上げの問題児
不良娘ばかりが集められた山の奥の更生学園が舞台です。
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映画ダーク・スクール~あらすじ
9歳の頃に実父を亡くし、
現在は義父と母と暮らすキット(キャサリン)
素行が悪く、反抗的な彼女は学校を退学処分になってしまう…
家でも義父に対して反抗的なキット…父と認めていない。
キットにとっては今も父は亡くなった実父だけなのだ。
両親はキットを構成させるため
森の奥にある名門寄宿学校に入れることに。
学費が高く、生徒は選抜制で
校長が厳選した女子生徒しか入学できないブラック・ウッド学院へ。
山の奥のブラック・ウッド学院の今年の生徒は5名。
校長曰く、「大勢の中から選ばれた5名」とのこと。
選抜基準は『特別な才能を持っていること』らしい。
反抗期の不良娘キット、一番態度の悪いベロニカ、
ビジー、シエラ、アシュリーの5名が今日から一緒に生活する。
デュレ校長(ユア・サーマン)は
『あなたたちは特別な才能を持っている、自分では気づいていないだけ』
ここで才能が開花すると少女たちに話す。
携帯・スマホは校長に没収され、
1学期で1度の通話が許されている(なぜ?!)
この学院での授業は
- 音楽
- 美術
- 数学
- 文学
この4種のみ!(なぜ!?)
山奥の古い大きな校舎に、生徒はたった5人
先生は4名+雑用係り…という奇妙な学院。。。
だが、デュレ校長が言ったように
少女たちはそれぞれに非凡な才能を見せ始める。
キットは9歳の頃以来触るというピアノで
ウィリアム・ケスラーの交響曲を無意識に弾き始め
アシュリーは文学・詩、シエラは絵画、ビジーは数学の才能が開花。
ベロニカは相変わらず…
少女たちはだんだん自分の創作に没頭し、部屋に籠るようになっていく
そしてある日、アシュリーの部屋から悲鳴が!!
アシュリーの部屋に向かったキット。
怯え震えるアシュリーが
「言葉をくれるエリザベスとエリザベスを殺したあの男が…」と言うと
キットもその男の姿を廊下で目撃!
その日少女たちはアシュリーの部屋に集まり泊まることに。
そこで語り合う中で
この5人には「霊が見える」という共通点があることがわかる。
彼女たちの才能は霊と交信できることだったのだ。
更にキットは自分たちに現れた才能が
実は今は亡き過去の偉人たちのもので
自分たちは「器」にされていることに気が付く。
キットは仲間の少女たちと一緒に
この不気味な学院から脱出を試みるのだが…
不良少女たちが普通にいい子たちだった!
悪ぶっているいい子たちやった!
キットとか仲間想いの頑張り屋さんだし、
仲間にも憎たらしい態度をとるベロニカも
実は仲間の為に自分が犠牲になる親分肌だし、
他の3人もみんな素直で繊細な子だった(;;)
思春期だし、家庭も複雑だから
親や大人に反抗的な態度とっちゃうだけだよね。
そう、みんな素直で繊細なのだ。
んで、普段から反抗的で素行が悪いため
周囲から「褒められる」ことも「期待されることも」ない為
『あなたには特別な才能がある』って校長の言葉にのせられてしまうのだ。
実際に勝手に手足が動いて
難しい数式を解いたり、素晴らしい絵画を描いたり
詩を書き綴ったり…したら自分の才能って思っちゃうよね(--;)
貴族や芸術家の霊たちと醜く乱暴なおじさんの霊
古い貴族の大邸宅に見えなくもない学院の校舎
この学校に集まる霊は
貴族や芸術家や学者が多い。
どうやらその多くは校長を通して
この学院に集まっているようだ。
ただ、その霊たちの中に
ひとり気になる霊が…顔の半分がボコボコの醜いおじさんで
キットたちの前に現れても、脅かすばかりで
「才能ある」霊ではないらしい。
校長にも相手にされず、存在を無視されてたし…
BBAの考察ですが、
この『野蛮なおじさん』こそ
多くの「才能ない凡人」代表の霊なのではないでしょうか?
才能が無いから、虚勢を張るんだけど、周囲に相手にされない(悲しみ)
ただ、その分
なんだかんだいって最後はキットの味方するんですよ!
あのおじさんは、もしかしたら…
身分階級や才能で自分を見下してくる奴らへの
多くに凡人の「怒り」の塊なのかもしれません。
校長こそ、コンプレックスの塊
校長こそ、本当は芸術や学術分野で才能が欲しかった人なんでしょうね。
でも自分には「霊感」しかなかった。
だから、才能ある霊たちや悪魔と契約して
少女たちを器に霊たちの才能を形にすることに必死だった。
財政的には豊かなようだったので
金持ちのカルト信者たちにでも
霊たちが少女を通して完成させた作品を
売っていたのかも。
炎の中でも絵を持ち逃げしようとしてたし。
金と才能と支配欲…すべてが満たせる山奥の孤城だったのか・・
いろいろと未来ある少女たちよりも
大人になって「欲しい才能に恵まれなかった自分」と
向き合う校長の方に心が締め付けられる作品です。