プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画】パンズ・ラビリンス~感想:「信じた世界へ」ライフ・イズ・ビューティフルと背中合わせの名作

パンズ・ラビリンス (字幕版)

ライフ・イズ・ビューティフルでは

父が必死に息子に「物語」を見せてくれたけど

この物語は…

 

 

 

 

物語は1944年の政治情勢不安定なスペインが舞台です。

 

 

映画 パンズ・ラビリンス~あらすじ

※拷問シーンなどあるので、「子供のためのファンタジー」と思って見ちゃダメ!

 

1944年 スペイン

内戦終結後も山では武装した人々が新たな独裁政権と戦い続けていた。

 

その森奥で少女がひとり血を流し息絶えようとしていた…

少女の血が消えていく中

「昔、昔…」と地下にあった王国の話がはじまる。

 

昔、昔、嘘や苦痛のない魔法の王国が地面の下にあった

その王国のお姫様は「地上の人間世界」を夢見ていた

澄んだ青い空、そよ風、太陽を見て感じたいと…

ある夜、お姫様は王国を抜け出し地上に出てしまう

眩しい光に気を失った姫は、これまでのことを全て忘れてしまった

寒さや飢えに耐え、姫は死んでしまう

だが王は、姫の魂が帰ってくると待っていました

 

緊張続く情勢の中

新しい独裁主義政権と新政権反対の人々が戦いを続ける

山の中を少女オフェリアと妊婦の母を乗せた馬車が走ります。

オフェリアの新しい父となったのは新政府軍の大尉だったのです。

生まれてくるのは息子に違いないとする大尉が

「父の側で息子は生まれるべき」と出産間近の妻を戦地に呼び寄せたのです。。

 

そんな森で少女は不思議な石を見つけます。

落ちていた不思議な模様の石を近くにあった古い石碑にはめると

中から1匹のナナフシが飛び出てきました。

 

冷たい大尉に体調のすぐれない母、そしてここは戦地

オフェリアは心細く寂しく思っていると

彼女を何かと気にかけてくれる働き場のメルセデスという女性と仲良くなります。

 

オフェリアが夜寝ていると、昼間のナナフシがとんできて

妖精の姿に変身し彼女を王国の門番のもとへ誘い出します。

そこでオフェリアは王国の門の守護神パンと出会い

「あなたの母は月の女神で、あなたは王国の王女様です」と告げられます。

王国の門を開けるには、迫りくる次の満月までに

『あなたが3つの試練に耐えなくてはいけない』といい本を1冊渡されます。

 

次の満月まで数日しかなく、出産間近で体調優れぬ母を心配しながら

オフェリアは戦地と王国の2つの世界の試練に耐えねばならない。

 

数々の過酷な現実と試練が少女を襲う!

最後に少女がたどり着くのは…

 

※以下、ネタバレ有の感想・考察いきます

 

門の紋様が「脳×迷路」×守護神パンの姿

パンズ・ラビリンス オリジナル・サウンドトラック

パンズ・ラビリンス オリジナル・サウンドトラック

 

王国の門の紋様は「人間の脳」を思わせる『迷路模様』をしています。

「ウエスト・ワールド」でも出てきたあの模様です!

 

人間の愚かさも、優しさも、物語を創造するのも

この複雑な迷路=脳により生み出されているから?

 

門の守護神のパンは色々な呼び名を持つという。

パン自身は「森」と呼ばれると言ってましたが、

どう見ても「悪魔・バフォメット」に見える。

 

 

でも「良きモノ」とされる羊の角にもみえるから…陰陽融合体なのかもね。

額のマークは「現象界の力(右渦)と潜象界の力(左渦)」だし。

 

人間の持つ「悪魔性と天使性」の2つを象徴しているのかも。

現に、オフェリアが試練を越え物語後半に成るころには

最初の年老いてボロボロに弱った姿から若く生き生きした姿に変わっていくから。

白く濁っていた目も汚れていた歯もキレイになっていきます。

 

少女が人間世界に残した印

オフェリアが結局何を人間界にしたかというと

穢れの無い血をもって、

何人もの人間の血が沁みた大地を浄化してくれたんではないでしょうか?

 

森の枯れた大樹に「花」が復活したように

子供たちが「物語を信じる」夢見ることができる場所や家が

この世界にあるなら、それがオフェリアが残した印でしょう。

 

「物語を信じる心」が、その世界へ導いてくれる

この世界は「11次元」って云うじゃないですか、

んで、マジで物質世界や肉体に魂が縛られなければ

「自分自身がイメージした世界」に行けるんじゃないか?って思うんですよ。

 

願望でそう思ってるわけじゃなくて

色々と自分なりに「深夜の不思議体験談」あさりや

カタカムナの解読したり、量子論の世界を覗いたりした結果

オフェリアの魂は地下の魔法の王国に還れたんだなって思います。

 

肉体の死後も魂はたま別の世界にいくらしいので。

その時に向かう世界ってのは「自分が強く思い描いている世界」だと思うんですよ。

目的地を認識できないと、現実世界で私たちがどこにも行けないのと同じで

イメージにないところにはいけない気がする。

 

オフェリアの母の言葉

夢見がちな少女に見えるオフェリアを母が叱ります。

でもこれは大尉から娘を守る為だったんですけど(;;)

 

「人生はおとぎ話じゃない、世の中は残酷なの、大人になりなさい」

これ、この厳しい現実社会を生き抜く為に大事な教えです。

生き抜く強さを持てるように、母が示してくれたこの世の残酷さです。

 

この言葉は恐ろしいほどに「現実」ですが

そこを踏まえて「おとぎ話を信じられる世界」を目指してもいいんじゃないかと。

そういう生き方を選択してもいいし、そういう生き方に憧れる。

 

一説によると、

世界中をあらゆる神の信仰を越えて「拝金主義」で染めた

その組織の人たちは「300年計画」で人々の精神・思考・指向を

今の「経済主義世界」に染め込んだらしい。

どうやって、人間を堕落させ「お金=数字」に価値があるとおもわせるかの

300年戦略が…

 

その現実からすれば、大人も子供おとぎ話を本気で信じることができる世界

そして本当に魔法の王国も長い目でみれば可能な気がする。

 

「人間が想像しうることは、起こりうる現実である」

マジでそう思うよ。

 

 

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  • Christiane Cegavske
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