昨日の「痺れた社説(編集手帳)」の話に関連する内容だと思われる、
Xでの日本をターゲットにした「インプ稼ぎ」を行っている人についての記事が同新聞(読売新聞)の確か2024年3月25日の朝刊一面に掲載されていました。
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タイトルは:「能登」偽動画 カネ目当て
サブタイトルには:途上国から投稿 閲覧数急増
実際に「インプ稼ぎができそうな動画を見つけたら、日本人向けにアップしている」と語るN氏を訪ねパキスタン東部ラホールで行われた取材記事がその実態を生々しく報告してくれている。
インタビュー取材の内容に入る前、この記事の冒頭に書かれていたのはこんな問題定義だった。
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能登半島地震を巡り、SNS上に投稿された偽情報の多くは、海外の10か国以上から発信されていた。偽情報でインプレッション(閲覧数)を稼ぎ、広告収入を得るためだ。第6部では、従来の法規制やルール、倫理観では健全性が確保できなくなったデジタル空間の現実を取材し、その対策を探る。
※読売新聞 2024年3月25日朝刊 一面記事より
インプレゾンビなる言葉がX上で話題になっていたし、興味を惹かれ記事を読んでみて 驚きの連続だった!
取材に応じたNさんが日本向けにインプ稼ぎ投稿をはじめたのは、
なんと、まさに能登半島地震がきっかけだというのだ!
今年の1月1日、Nさんが自宅でXを見ていると現地語で「日本」「地震」という言葉が目に入り、能登半島地震の状況を伝える動画を見て「日本で大変なことが起きている」と思ったと同時に、それらの投稿の閲覧数に目を奪われたという。。。
そして、彼が次に思ったのは『金儲けのチャンスだ』だと。
取材に応えたN氏は大学卒業後18年間公務員をつとめていたが、医師を目指す長男の為に更に稼ぐ必要があり、昨年10月 新たなビジネスを起こして一攫千金を狙うため、公務員をやめた、という。
そのきっかけというのがイーロンマスク氏の言葉だという。
「これからはXで生計がたてられるようになる」そう彼が語る記事を読んで、
早速アカウントを開設し、1日5回の礼拝や食事時間を除く6~7時間を投稿に費やすようになった。
(中略)
日本の1日あたりのX利用者数は4000万人以上とされる。
「友人から世界2位のXの市場と聞き、日本向けの発信を強めた」
※読売新聞2024.3.25朝刊一面記事より
能登地震に乗じて偽動画で閲覧数を稼ぐ投稿に勤しむ他国の男性N氏は、『1日5回の礼拝』を欠かさない神への信仰を持ち、息子想いの父であるのだ。
そんな彼が拡散した濁流動画が2011年東日本大震災時の動画だということについて記者に追及されると
「そんなことは知らない。私はインプレッションが欲しかっただけだ」と言い切った。
「日本に申し訳ないことをしたと思う。しかし、これからも投稿を続け、お金をもうけたい」
※読売新聞2024.3.25朝刊一面記事より
資本主義が広まると同時にだんだんと…人々から「精神=神に通じる尊い心」を奪い、遂には多くの一般の人々までも「金を得る為なら手段を択ばない」というところまで「金への信仰」への洗脳を強めてきてしまっている。
昨日紹介した「編集手帳」にあった言葉では、
<精神のない専門人>たちによる社会の腐敗への危惧が説かれていたが
実際に現代資本主義社会はもう「多くの人々」から、その人が本来持つ崇高な心・尊い精神を奪い、金崇拝への洗脳を完了しているのかもしれない。
神への信仰は捨ててはいないが、己の精神(聖心・誠心)を捨ててしまっている。
でも、そうしなければ今の世の中は生きてはいけないところまできてしまっているのかも。。。
この事に関して「日本はどうなのか」を考える時、参考になる動画です。
神も大事だけど、同じように神の子である「人間=(自他共に)」大事だと思える社会・世界になってほしいっすな。