八つ雷神の一柱「火雷(ほのいかづち)」
日本人なら古神道の精神と行法、古事記の解読に一度は挑んでみることをおすすめします。趣味の1つにどうぞ。
では、黄泉の国でイザナギ命が覗き見てしまった妻イザナミ命の変わり果てた姿の場面の続きへ
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蛆がたかりごそごそ音を立てて蠢く…腐敗進むイザナミ命の御体から生まれた八の雷神の内「胸から成った(胸に居た)」第二神の神名の解読へ
火雷(ほのいかづち)
イザナミ神の胸から生まれた「火(ほの)」+「雷神」
一般には「雷」が起こす「火・炎」の威力を表した神だといわれております。
イザナギに斬られた火神カグツチの屍よりなれし神との関係を考えながら読み解いてまいりましょう。
神の御体の「胸」というのは、どうやら「根源界のエネルギーの海=大深淵の暗黒の大海、その海底の澱(泥土)」と繋がっており、その根源エネルギーを「火の力」に錬成できるようですな。
「火=熱エネルギー」
これが生命力の根源であり、生命を生成化育する大元のアマエネルギーかも。
『心に火が灯る』とか『心の炎』とか『情熱』とか、本当に「胸部」にはそういったカムの力を引き出す「火雷」の神霊力が宿っているって無意識にわかっていての暗示なのかもしれません。
神の子とされる日本人、神のウツシとされる人間(人類)も胸部(というか、たぶん中丹田)にこの力が秘めらているのです。
となると…「腹部の黒雷」がとても気になってきますね。
(つづく)