「腹」が如何に重要な処かってことがわかってきました。
古代日本の智・日本語のヒビキの神秘構造の探求に加えて「古事記」の解読って流れを日本を愛する日本人・日本の精神を受け継ぐ皆さんにお勧めしたい、私です。
では、黄泉の国でイザナギ命が覗き見た「蛆湧き腐敗が進むイザナミ命の御身体に現れた八つ雷神」の第三神「黒雷神」を読み解いてまいりましょう。
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「腹」には「黒雷神(くろいかづちかみ)」が!
では、ここで同じようにその屍から八の神を成した火神カグツチの場合をおさらいしておきましょう。
「腹」から「奥山津見神」が生まれております。
ということは…
腹=黒・奥に深く関わる処
ってことですよね。
火神カグツチが「地球内部の火」であり「地の生成の根源」を指すのであれば、母イザナミ命は「万物万象の母」であり「造化の母神」ですよね。
ってことは…「腹」という処は「造化の根源たる黒=光生む闇(大深淵の黒海)」と深い関わりがあるか、通じている処ってことっすよね。
一般には「黒雷神」というのは、雷が発生する前に空が暗くなることを示しているそうです。つまり「雷生む黒空・黒海(黒界)」ってことですな。
”雷(いかづち)=神の力の顕われ”
と、されていますからね。
いかづち=厳槌
とも読めるし。
ここで「黒=闇」ではなく「黒=完全なる沈黙」
と捉えますと、腹=府中(丹田)に五魂を鎮めることで人がカム界と繋がり、「光(神霊力)生む闇」と合一できるという智恵が暗示されているようにも受け取れる。
「腹」が如何に重要な処なのか、私もわかってきたぞ。
腹=府中=丹田とは鎮魂の場=一霊四魂(五魂)のおさまり処なのでしょう。
人の内にある「神座」なのかも。
(つづく)