「しこめ」と聞きますと「醜い女」という文字が浮かんできますが、
「よもつしこめ」のヒビキが示すモノは「まったく逆」ではないか、と私は思っております。むしろ…
「心ある日本人」の同志の皆さま~
古代日本の智から探究し、日本の偉大な文化・慶徳の智を享受しましょう。
では、古事記の解読の続きへ
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八雷神が現れたその後の記述から…
是に伊耶那岐命、見畏みて逃げ還ります時、其の妹 伊耶那美命 言さく、「吾に辱見せつ」とまをす。よもつしこめを遣はし追はしむ。
(「古事記」より)
どんなことが書かれてるかというと、
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そのイザナミ命の(腐敗し蛆が湧く)姿を見てイザナギ命は恐れをなし 逃げ還ろうとした時!
(妻)イザナミ命は言われた「私に辱をかかせましたね!」
そうして、(怒ったイザナミ命は)よもつしこめを遣い(イザナギ命)を追わせた。
こんな場面です~「逃げる夫に怒り追手を仕向ける妻」という地獄絵図(^^;
ですが、私はこの場面の本質はもっと深く、まったく別のものを示している…ような気がしております。
何故ならば「よもつしこめ」のヒビキに当てられた漢字からは、「黄泉の国の醜い女(鬼)」という意味は見受けられないからです。
古事記原文に記された「よもつしこめ」の字をご覧ください。
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「よもつ・しこめ」と音が2つの纏まりになると考えて
このヒビキにこれらの漢字が当てられた意図を読み解いてまいりましょう。
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「よも=豫母」が非常に偉大な存在の予感しませんか?
「豫母の」⇒「志(決意・意図・計画)を以って、造化(根源)エネルギーと生命・現象化を可能とする神霊力」+それを司る神
「豫の母」は別天神たちに意によって「豫め計画された存在」かと思われますが、その「豫母(よも)」は具体的にどんな神の造化計画の母であるのか?ってことが「よもつ」の「つ=都」の字に現されているのではないか、と。
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人類が「社会」「文明」を創造してゆくことが神の計画にそもそもあって、
その計画の母なる存在の前姿なのではいか?と思うのです。
「都」という字の成り立ちをご覧ください。
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神の祭壇とか神事で炊かれる「火」のもとに人々が集まり 安住することが「都のはじまり」となる…って示されてる⁉
「火のもと」…「火の下」…「日の下」
人類の造化を支える 人間社会を照らす「日=太陽」の事を示しているのかも。
豫母都(よもつ)=母なる太陽の出現の暗示
なのかもしれません。
更に「火のもと」…「ひのもと」…「日の本」と読めてきて不思議です。
(つづく)