「其の一」が根源的・本質的な十二神群の示しで、
「其の二」は「其の一」がアマの生成(造化)のウツシとしてどう現れているかの考察となります。
日本人なら「古代日本の智、日本語のヒビキの神秘構造、古神道の世界」に触れ、探究することを「是非やってほしい」と全力でオススメしている私です。
「古事記」の解読にも日本人皆が取り組んでくれるようになることを願っております。
では、禊・祓いで「伊耶那伎大神が身に着けていた物を投げ棄て、そこから生まれた十二神」この纏まりが何を示しているのかの考察の続きへ。
「其の一」:生成祖神・伊耶那伎大神が自身の完璧なウツシの造化にいたる為の脱皮⇒変容のための繭の形成を示す十二の結界・境界の神々
という考察を述べましたが、今回は同時に示された「アマ界の形成」+「アマの生成」の根源サイクルという面から読み解いてまいります。
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わかりやすく十二神をまとめてみた。
最初の六神は「アマ界(生命・現象界)の生成」を示し、
最初に「結界の杙」が打ち立てられ⇒「生みの界=聖域」の空間場の形成から⇒その空間場(環境場)に必要な基本的な法則・構造・流れ(マカ=間を支配・統治する力)が創られていく過程が表わされている、と思われます。
続く、左手・右手の手纏から成った六神は「アマの生成=アマ界~大アマ~小アマの生成の造化+根源エネルギーの流れ」を示している。
このアマ界と各アマの生成のはじまり、その中心に「生成祖神・伊耶那伎大神」が居り、その中心点(中心核)からの発信により「アマ界」も「アマ(大宇宙~小宇宙)」が生成・形成されていくというわけです。
この世界は「伊耶那伎神」が放った「分離+斥力」で鼓動し始めたのですな。
分離⇒増殖⇒個々の境界を成すエネルギーの壁(斥力)って流れか?
そんで「内界・外界」ができて、それぞれに調和の力が作用していると…
現在我々が「居る・在る、この界」というのは、そもそもが大いなる禊・祓いから生まれており、なんなら未だこの空間場は「禊・祓いの聖域」として機能し続けているのかも。今もって「大洗浄中」ってことかもしれませんな。
(つづく)