※どうしても言いたいってお題ですがゆるっといいたいくらいの内容です。
今、モノがあふれ身の安全が確保されている日本に生きている私たちは
SNSの発展により「承認欲求」がゴンゴンと強くなっている。
そんな我々に哲学者ジャック・カランが生きるヒントをくれてるよ!
どうも~誰もが持つ人生の悩みに哲学者のアドバイスをいただきながら
自分でも考えてみているプロ独女みつまるです。
きっかけはこちらの本です。
※人間の不変の悩みが多いので1度読む価値あり
物欲魔、金銭欲魔、詭弁家の溢れる
表面的に平和と秩序を保っているこの社会を生き抜くために
是非とも哲学者の知恵を装備しておきましょう。
悩みが減るだけで、軽やかに生きていけるもの(^^)
- SNSは承認欲求を刺激するが満たさないよう設計されている
- 何人に認められれば承認欲求は満たされるのか?
- 承認欲求を満たすために「2種類の他者」とは?
- オリジナルの創造が心からの満足につながる
- 誰に評価されなくとも「自分のオリジナル」を想像せよ
- 私のおすすめ:やりたい事の先取り
SNSは承認欲求を刺激するが満たさないよう設計されている
どんな市場でも場でもそうですが
その場が「ビジネス目的」で人を集めている場である以上
そこは私たちの欲を刺激し続けるように設計されている。
「満足させない」ということは
「飽きさせない」ということでもあるので
この設定自体はそんなに悪意に満ちたものではなく
通常の集客戦略ですね。
SNSであれば
無料で利用できる自己発信の場であり
開かれた交流の場という魅力で多くの人を集め
個人データを利用した効率のいい宣伝広告で儲けるビジネスですよね。
SNSという装置は
承認欲求を最大限刺激するように設計されており
即時的なレスポンスによって
そのゲームの勝敗が決定づけられている
そこでは「認められたい」欲求が刹那的に満たされても
そぐさまその欠乏に悩むという悪循環におちいりがちです
使い方次第ですけどね。
他人からのレスポンスで自分の感情が振り回されるようなら
ちょっとSNSから距離をおいた方がいいかもしれないですね。
「承認欲求」というのは人間なら誰しも持っているので
承認欲求にいいも悪いもありません。
大事なことは「欲をコントロールすること」だと私は思っているのです。
欲がないと現状維持や退化につながるし無気力にもなりますからね。
欲をうまく自分でコントロールしないと!
ちなみに私も欲まみれです。
何人に認められれば承認欲求は満たされるのか?
「他人から認められたい」
「人からチヤホヤされたい」
という承認欲求を満たしてくれるモノを「他人」に求める時。
その絶対的なゴールは72億人(地球に生存する全人類)に存在を認められ
しかも尊敬を向けられた時でしょう。
100万人フォロワーがいれば満足するんじゃない?
と思っても
100万人に達した時にはそれよりも上の存在の人が気になっているはず。
ネット社会の発展により「世界中とつながれる」ようになったので
確実で絶対的なゴールは72億人(今後もっと増えるでしょうが地球上に存在する全ての人)からの賞賛でしょう。
ですが、果たして地球上の全人類に認められ賞賛されるということが可能なのか?
そしてその時に自分は満足するのか?
全てが「NO」だと思います。
ここでジャック・カランの無意識の研究の知恵を借りましょう。
カラン曰く
- 人間の承認欲求がいかに幻想で支えられたものであるか
- どんなに頑張っても充分に満たされることはない
のだそうです。
その理由は「他人」という存在は2種類あり
そのどちらからも認められ賞賛されることは不可能だから。
詳しく見ていきましょう。
承認欲求を満たすために「2種類の他者」とは?
承認欲求を満たすための対象となる他者には2種類ある。
そうジャック・ラカンは言います。
その2種類とは?
◆小文字の他者
まず1つ目の他者としてカランは
他者という現実の存在を「小文字の他者」としてしてあげています。
これは普通にあたなが認識している、もしくは認識する「自分以外の存在」
「他人」と思う存在のことです。
あなた以外に世界に72億人いる他人のことです。
◆大文字の他者
「小文字の他者」=現実に存在する自分以外の個人
とは別に
無意識の領域に「大文字の他者」が存在しているとラカンは言うのです!
そして承認欲求とは現実世界の自分以外の他人である「小文字の他者」以外に
「大文字の他者」に認められたという実感なしには満たされないというのです。
無意識の領域にいる「大文字の他者」とはどんな存在でしょうか?
大文字の他者について以下の記述があります。
大文字の他者とは象徴的な大きな他者
「神」「大義」「大きな権威」など
実際には存在しないけど
私たちがついその存在をかんがえてしまう。
大文字の他者とは
実際の存在は確認できてないし
直接本人と接触しようもないのです(;;)
そんな存在に認められ賞賛されるということは不可能なのです。
こう解説しています。
大文字の他者の承認というのは
SMSで即座に「いいね」100件獲得することではなく
「100年後に見知らぬ人々が自分の作品を見て感動してくれる」
といった大きな承認を満たすことがそれ。
とあります。
例えばゴッホのように、そんな感じでしょうか?
100年後でもその成果物に感銘を受ける作品や記録を残した偉人は確かにいます。
オリジナルの創造が心からの満足につながる
当時誰にも見向きもされず、
認められなくとも
孤軍奮闘しやり抜くプロジェクトを持つこと。
そうしてオリジナルに創造したモノにこそ
大文字の他者の承認に耐えるモノであり、
自分でも心の底から満足できるものなのだそうです。
以下の3枚の画像は
漫画「風の谷のナウシカ」7巻に出てくる
1000年の浄化を終えて
新時代の清浄の地に受け継ぐべき旧時代のモノが
描かれています。
人間が築いた文明で残すべきものは
音楽と文学だけなのです。
人の創造力は発展を極めた科学よりも価値があるとこのシーンから伝わってきます。
※私は数学と科学も好きですが、この新時代は今よりもかなり科学が進んでおり
その進み過ぎた科学はごく一部の人に伝承される極秘事項になっているのです。
誰に評価されなくとも「自分のオリジナル」を想像せよ
誰に=小文字の他者のこと。
自分のオリジナルの創造を残すこと、形にすること、
次世代に受け継ぐモノに自分の才能もエネルギーも集中しましょう。
そこに自分の心の底からの満足がある。
ということは承認欲求が満たされるのです。
自分オリジナルの創造は
何も奇抜だったりノーベル賞に匹敵する研究でなくていいと思っています。
「自分が理想とする自分になること」
「自分ができるこの世界の幸福への貢献」
で充分だと思います。
その唯一無二の価値観を実現することがオンリーワンの価値なのです。
私のおすすめ:やりたい事の先取り
私のお勧めは
「理想の自分になったらやりたい事の先取り」です。
私は夢追い貧乏彼氏を養うために
お金の勉強しだしてから
「お金持ちになろう」
「でもお金持ちになっても銭ゲバにならず、社会貢献しよう」
と思っていました。
「お金持ちになろう」とすると
ものすごい数の銭ゲバ詐欺師&洗脳された詐欺師の手下に出会うことになるので
すっかり怖れと嫌気にやられてしまいましたが
この時にいろいろな人たちの集まりに笑顔と酒好きを武器に潜入してみて
わかったのです。
詐欺のような手口で金を得た人に
本当に社会貢献やボランティア活動している人はほぼいない。
金を手にしたら今度は節税のために
所得税率の低い国へ移しようという人たちが多かったです。
なので私は
「金持ちになった自分」という想定からはだいぶ少額ですが
今現在毎月募金しています。
偽善でもあるし、
自己満足でもあるのですが
それでも以前より理想の自分であることは間違いありません。
偽善であっても誰かの役にたてる実際の行動をとれた自分が好きです。
なので私のお勧めは
毎月500円でも1000円でも
その時に自分でできる社会貢献として募金をしてみる事です。
継続することにいみがあるので
金額は無理のない範囲でいいと思います。
毎月少額の募金でも
私はなりたかった自分になれている自覚があります。
そこからまた自分とこの世界の幸福を考えられる力も得ています。
誰にも知られなくとも
「いいね」もらえなくとも
気が付いてもらえなくとも
自分が自分を認められるのでとても心地よいです。
絵でも
文学でも
音楽でも
今の知識でも
なんでもいいので
形にしてみましょう(^^)
やりたい事を形に残す。
これが湧いてくる承認欲求の唯一の満たす方法だと思います。
では、また~☆