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【映画部】イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ~バンクシーの痛烈メッセージ「アートとは何か」

お題「ゆっくり見たい映画」

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(字幕版)

ストリートアート・アーティストをビデオカメラで追い続けた男が

念願かなってバンクシーの活動記録撮影を許された。

ところが、自称ドキュメンタリー監督ティエリーがバンクシー

仲間と認められた時、話は急展開を見せる…

 

 

この映画を見ると

  • ストリートアーティストたちの作品への想い
  • ストリートアートの存在意義
  • 高額で取引されるようになったストリートアート市場のカラク
  • アートの表面しか見ない報道メディア
  • 成功者の手法を真似して手っ取り早く成功しようとする人の本質
  • アーティストと承認欲求の塊の「表現」の違い
  • アートと金
  • 宣伝と話題と作品よりもイベント的に熱狂する人
  • 人の素材を加工だけするアート作品が高額で買われる現象

などなどストリートアートを取り巻く

いろいろな部分を見ることができます。

 

でも、ドキュメンタリーとしてみるなら

バンクシーとティエリーの対比が

強烈でこっちの心を抉ってきます。

成功者に近づいて、成功者の知人になったことで

自分も成功者面している人はきっと心を機関銃で

ハチの巣状態にされることでしょう。

 

オリジナルや努力なしに

成功者のノウハウを猿まねして

自分よりバカを騙しては優越感に浸っている人も

足元から焼かれ灰になることでしょう(;;)

 

では、覚悟をもってみてください。

バンクシー監督作品

 

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(字幕版)

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(字幕版)

  • 発売日: 2016/11/11
  • メディア: Prime Video
 

 

では、映画好きBBAの感想・考察いきます。

 

バンクシーが監督した奇妙なドキュメンタリー映画

映画の冒頭、バンクシーが出てきて

バンクシーのドキュメンタリーを撮ろうとした男を主人公にした」

と語りドキュメンタリーははじまります。

 

でもこの映画は途中まで

ロスに住むフランス人の古着屋の店主ティエリーが

趣味で撮りはじめたストリートアーティスト達の

活動の記録ばかりなのです。

 

正直「これ、ティエリーが監督のドキュメンタリー作品じゃないの?」

と思ったのですが

後半、大きく状況が変わってきます。

 

長年にわたるストリートアーティストたちとの交流で

ストリートアート界で記録屋として存在を認められたティエリーが

遂にバンクシーと出会い、彼の活動を記録することを許されたのです。

 

この出会いから二人は距離を縮め

デォズニーランドでの一件以来

バンクシーは彼を盟友と認めるのです。

 

ですが、バンクシーの側で彼の活動に触れていくうちに

ティエリーの中で自分とバンクシーが勝手にダブりはじめるのです。

 

バンクシーアメリカでの展示&パフォーマンスが

マスコミに注目され、ストリートアートに金の臭いを感じた

ギャラリーやオークション会社が高い値で買いあさり始めたのです。

バンクシーも仲間もこうなることは予想外だった…

 

そこでバンクシーはティエリーに

「今こそアートの真実を公開すべきだ」と

今まで記録したアートの裏側(制作の現場と作者の信念)の映像を

映画として公開するよう声をかける。

 

ただただビデオカメラを手に取り続けることが趣味だった

ティエリーが意気揚々とバンクシーの家にやってきて

みせてくれた90分の完成映像はバンクシーを驚愕させた。

 

「ティエリーはドキュメンタリー監督ではなく

精神に問題のあるカメラオタクだとわかった」

 

バンクシーは彼にこの先を任せられないと思い

気をそらすために小さなアドバイスをした。

 

「カメラを置いて、ストリートアートをやってはどうだ」

 

このバンクシーからのアドバイス

アーティストたちを見つめ続けてきたティエリーの心に

アーティスト魂と勘違いの火をつけてしまったのだ。

 

「俺はバンクシーに認められたアーティストだ」

って脳内で変換されてしまったのです(;;)

 

ここから

ティエリーの勘違いは加速していきます。

アートで表現することが目的ではなく

「アーティストとして成功する」ために

バンクシーにならぶ有名アーティストになるために

動き始めるのです。

 

そして、とんでもない手法でそれを実現

MBW(Mr.BrainWash)の誕生です。

 

バンクシーが誘導したドキュメンタリーなのか?

バンクシーの才能に熱せられた男が

バンクシーの信頼を得て、更に心底ガッカリさせるまでの

ドキュメンタリーなのか?

作品をよく見もしないで知名度・話題・値段だけみて

熱狂する人々を描いたドキュメンタリーなのか?

 

味わい深い映画になっています。

 

ティエリーが記録したストリートアーティストたち

かなりの大物たちの制作現場を

ティエリーはカメラで記録しています。

 

ストリートアートを追う前から

ティエリーは片時もビデオを手放さず

映像をとり続けている男だったのです。

はじまりは、幼少期の体験がきっかけで

自分の家族の記録を残すことから。

 

そこから家族以外の街ですれ違う人も

カメラに収めるようになり

1999年にフランスに里帰りした時

いとこでアーティストの「インベーダー」の

アート活動を目の前にして

ストリートアーティスト達の記録をとりはじめたのです。

 

シェパード・フェアリーやロン・イングリッシュも登場します。

 

この時のティエリーはストリートアーティスト達の活動を

「みんな信念をもって活動している」と彼らに尊敬の念を感じる

語りで話しています。

 

特にシェパードとは

一緒に世界各地を巡り

彼のアート活動の記録と手伝いをしています。

 

バンクシーと彼のチームの制作現場が見られる!

バンクシーは1人でも街の壁に作品を描きに出かけますが

彼には一緒に活動するチームがあります。

 

故に大がかりな展示やパフォーマンスや

作品も手掛けることができる。

 

もちろん彼自信の技術と才能あってこそで

彼はずば抜けて魅力的な絵を描く

美しさもあるし、儚さもあるし、強さもある

人の感情を動かすし、記憶に残るのだ。

 

人前に姿をみせず

顔を晒すことのないバンクシー

ティエリーに記録することを許したのは

「明日には消される作品ばかり、だからこの活動を後世に残すためにも

 記録映像をとるのにいい頃だった」

的なことを言っている。

 

どうやら

ストリートアートの後継者たちに向けての

活動記録メッセージのつもりだったようです。

 

この頃のバンクシー

「誰もがアートに関わるべきだ」と思っていたので。

後にMBWのおかげでその考えを変えるけどね。

 

すべてを変えたバンクシーのロスでの展示ショー

これはすごく大きな転機です。

バンクシーと仲間にも

ティエリーにとっても

ストリートアート界にとっても

オークション会社やアート取引業界にとっても

社会がストリートアート作品を観る目も

ストリートアートの価値観も

全部変わってしまった…

 

バンクシーの本音は

アンディ・ウォーホルの作品が高額取引される

ようになった頃からの「異常」なんでしょうけどね。

 

この展示でバンクシーのアートの表面しか

みないマスコミや観客やセレブに対すし

「目を覚ませ」とドキュメンタリーで知らしめるつもりが

バンクシーの側にいたティエリーを「アートと金の熱狂」側が

もっともイヤな姿に変えてしまうのです…

 

金欲と支配欲と承認欲求が爆発したティエリーが凄い!

 

ある意味その存在がバンクシーの作品かも:新星MBW

カメラを片時も離さず

純粋に「撮影すること」が好きだったティエリーと

カメラを置き、なんなら筆も置き

ネットで見かけた絵に雇ったグラフィック職人たちに

指示だけ出して加工させ自分の作品とし高値をつけるMBWとの

コントラストが高すぎて…心臓がギュッとなります。

 

作品も展示も宣伝も

人のふんどしで相撲取りまくり!!

ここまで恥もなくできるというのは、ある意味才能か?!

 

ということで

バンクシーのお墨付き!」

とでかでかと広告をうち

アート界の新星になったのです(^^;)

 

自分ではオリジナルのデッサン1つも描いていない…映画の中では。

誰かの作品に手を加えて自分の作品とするだけ

その誰かの作品も有名人の顔を加工した物

 

他人のふんどしを利用しまくりや~

 

彼の存在こそ

バンクシーの世の中へ「言いたい事」なのかもしれない。

 

ティエリーの成功は何を意味するのか?

バンクシーもシェパードも

ティエリーことMBWの成功を

ある意味興味深く見ているようです。

 

◆シェパード曰く

「ティエリーに関わる一連の現象は興味深い

 人類学的にも社会学的にも示唆に富んでいる

 学ぶことがあると思うよ」

 

バンクシーの言葉

 

アーティストは苦労してスタイルを確立するが

 ティエリーはそれをすっ飛ばした、他に例がないよ

 彼のアートが誰かに似ていたとしてもね

 ~~(中略)~~

 ある意味、ウォーホルの後継者だね

 ウォーホルは著名人の肖像も繰り返し複製すれば価値がなくなると訴えた

 ティエリーの場合は最初から価値がない」

 

 ティエリーの成功は何を意味するのか? 

 ⇒アートはジョークなのかも

 

◆アートって何?

「表現活動」以上でも以下でもないんじゃなかろうか?

どう評価するかは「自分の五感でどうぞ」

 

作品がちょっとでも気になったら

その作者について知ろうとする。

そこで作者の信念に触れられたらラッキー

そのくらいのものなのかも

 

メディアや絵を高額取引したい人達からの

ストーリーを聞いて動かされたなら

その価値はストーリー側にあるよね。

 

アートを取り巻く熱狂はジョークでお祭りなのかも。

 

バンクシーが認めたMBWの作品だからと高額で買ったのに

バンクシーがこうして「最初から価値がない」って映画で語るって

最高にジョークでしょう。

 

それだけ買った人には「人生に余裕がある」ってこそさ

このジョークを楽しめる余裕があるのさ

 

いろいろと味わい深い作品です。

バンクシーの凄さも知ることができた。

このドキュメンタリーのまとめ方…やるなっ

 

 

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バンクシー・ダズ・ニューヨーク(字幕版)

バンクシー・ダズ・ニューヨーク(字幕版)

  • 発売日: 2016/12/07
  • メディア: Prime Video