もの凄く内容の濃いドキュメンタリー映画だった…
SNSを飾るキラキラした写真・加工された写真の真逆の世界
彼がカメラで撮影し続けてきた「世界の人間史50年」
世界的写真家セバスチャン・サルガドの活動を追ったドキュメンタリー
彼の息子さんがドキュメンタリークルーでもあり、父子の物語でもある。
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写真家としての50年の歴史がつまっており
彼が世界を旅して見続けてきた「人間の歴史」がつまっています。
私たちが見ることのなかった「世界の半分」で起きてた真実がココに。
内容が濃い!私も世界をヴァーチャル旅した気分になりました…
優雅な旅ではなく、痛みも多いけど「旅」としては
【BBAガイド】でご案内したいと思います。
本日は映画感想日記です(^^)
- 映画「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」
- セバスチャン・サルカドが写真家になるまで
- 映画の中の印象深い言葉集
- セバスチャン・サルカドの森林再生
- セバスチャン・サルカドの相棒がEos1だった!
映画「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」
ドキュメンタリー映画なので「あらすじ」というのも何か変?
ということで全容をざっと紹介します。
世界的写真家セバスチャン・サルガド、
彼の活動を追ったドキュメンタリー映画です。
彼の写真家としての活動を追って
極寒のアラスカからアマゾンの密林へカメラが同行
セバスチャン・サルガドの写真はどれもが力強い。
写真そのものは「静寂」だが
そこに映し出された世界の現実と背景を想像すると
写真の中の人物の目をまっすぐに見ることができなくなる…
彼が写真家として追ってきた世界は
私たちが「目をそらしてきた」この世界の半分かもしれない。
是非一度見て欲しいドキュメンタリー映画です。
セバスチャン・サルカドが写真家になるまで
彼はそもそも経済学を学んだエコノミストだった。
ブラジルの小さな町の農場育ちで7人兄弟
15才で街を出てヴィクトリア州の高校へ
この時、17才の美女レリアと出会い恋に落ち、後に結婚。
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1969年8月
セバスチャンとレリアはふたりでフランスに渡る。
そこでセバスチャンは経済、レリアは建築を学んだ。
レリアが建築の仕事用にカメラを買うと
セバスチャンがカメラに夢中になった!
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その後、国際コーヒー機関で職を得たセバスチャンはレリアとロンドンへ
世界銀行の依頼で開発調査のためアフリカを何度も訪れた彼は
妻のカメラを借りて大量の写真をアフリカで撮影してきた。
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夫婦はセバスチャンの写真の才能に「ある決心」をする。
高収入で安定したエコノミストの職を捨て
一からやり直すのだ、「カメラマン」として。
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フランスにもどり
カメラ機材に私財を投じ
セバスチャンはカメラマンとなった。
- スポーツ
- 結婚式
- ポートレイト
- ヌード写真
色々な撮影をこなした。
そして彼がこれまでブラジルで観てきた世界、
エコノミストとして見てきた世界、
相棒となる妻の協力を得て彼は天職を見つけた。
妻と一緒に企画、綿密な調査により
「テーマ」を決めての写真制作だった。
色々なテーマとその撮影秘話と撮影された写真と共に
セバスチャンが当時のことを語ってくれる。
映画の中の印象深い言葉集
映画の中の印象深い言葉をここに並べておきます。
◆写真家とは、光と影で世界を描き続ける人
ギリシャ語で
- フォト=光
- グラフィン=書く、描く
だからフォトグラファーは「光を描く人」という意味になる。
◆結局のところ、人間は“地の塩”なのだ
このドキュメンタリーのタイトルにも使われてた。
セバスチャン・サルガドの写真に写る人達を見て
あなたは何を感じるだろうか?
この言葉がどう響くだろう?
◆人間の歴史は戦争の歴史、人間には極度の暴力性がある
彼が世界の難民キャンプを訪れ
そこで見たものをカメラで撮影してきた。
写真家として約半世紀、世界の人々を見つめ続けてきた彼の言葉
「人間の歴史は戦争の歴史、終わりなき抑圧の歴史であり狂気の歴史だ」
世界のどの地でも暴力と蛮行があった…
「人には極度の暴力性がある」
この言葉は重く響いた…。
セバスチャン・サルカドの森林再生
彼の写真以上に
彼の森林再生プロジェクトに驚いた!
ブラジルの彼の故郷、両親の農園牧場は
乾燥した荒れ地になっており緑の影も無かったのだ。
その砂の土地の時の映像も何度も出てくる。
1997年にコンゴの旅を終え、難民たちの現実に
心身ともに限界だった彼は故郷の森林を取り戻そうと
両親の農場に植樹をはじめる。
私には「途方もない挑戦」に見えた。
「老人の夢」に見えた。
ところが、彼の活動を追うカメラは
信じがたい映像を見せてくれたのだ。
森林の再生って、もっとずっと長い年月を必要とすると
私は思い込んでおりました。
きっとあなたも驚くはず。
セバスチャン・サルカドの相棒がEos1だった!
キャノンのEos1を愛用してた!
私が見たところ、他のEosシリーズも使ってたよ
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X Mark II ボディ EOS-1DXMK2
彼のカメラや機材も注目や!
ペンは剣よりも強し
と同じような力が写真にもあると再認識
写真が見せる「現実の記録」は
人にうったえる、人の心に届く、人を動かす
そんな力(影響力)があるよね。
旅と写真の認識が昔に戻った私です(^^)
では、また~☆
Sahel: The End of the Road (Series in Contemporary Photography, 3)
- 作者:Salgado, Sebastiao
- 発売日: 2004/10/01
- メディア: ハードカバー